「リコーダーを買いたいけど、ソプラノとアルトどっちを買えば良いのかな?」
このような悩みにお答えします。
リコーダーにはソプラノやアルト・テナー・バスなど色んな種類がありますが、どれを買えば良いか迷いますよね。
アルトを勧める人もいれば、ソプラノを勧める人もいますし…
どちらも良いところがあるので、できればどっちも買った方が良いですね。
でも、予算などの都合でどっちかしか選べないなら、ソプラノをおすすめします!
ソプラノの方が小さくて軽いので扱い易くて、値段も安いからです。
ソプラノで基本技術を覚えれば、アルトも簡単に吹くことができるので、まずはソプラノを買って慣れたらアルトを買うでも大丈夫ですよ。
ソプラノリコーダーとアルトリコーダー5つの違い
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーには、次のような5つの違いがあります。
- 楽器の大きさの違い
- ソプラノ:約30cm
- アルト:約45〜50cm
- 音域の違い
- ソプラノ:ドから始まる(アルトより高い)
- アルト:ファから始まる(ソプラノより低い)
- 音色の違い
- ソプラノ:明るく芯がある
- アルト:優しく柔らかい
- 運指方式の違い
- ソプラノ:バロック式とジャーマン式(小学校のリコーダー)
- アルト:バロック式のみ
- 値段の違い
- ソプラノ:比較的安い
- アルト:ソプラノよりは高い
それぞれご説明しますね。
楽器の大きさの違い
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの1つ目の違いは、楽器の大きさです。
画像は、私のソプラノリコーダーとアルトリコーダーを並べたものですが、アルトの方が1.5倍くらいありそうに見えますね。
楽器の大きさが違うとどうなるの?
楽器の大きさが違うと、演奏に次のような影響があります。
- アルトの方が重いので楽器を持つのに力が必要
- アルトの方が指を開かないとトーンホールを押さえられない
私の体感ですが、ソプラノの方が吹きやすいですね。
アルトは楽器が重くて持ちにくいですし、指を開かないといけないのがちょっと…
手が小さい人には、アルトの大きさは扱いにくいかもしれませんね。
ソプラノでもアルトでも、リコーダーが持ちにくい場合は、指かけをつけると持ちやすくなりますよ。
音域の違い
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの2つ目の違いは、音域です。
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの音域は、それぞれ最低音から2オクターブちょっとです。
最低音 | |
---|---|
ソプラノ | ド |
アルト | ファ |
それぞれ出せる音域が違うので、曲によって持ち替えると便利ですよ。
ソプラノとアルトの持ち替える基準
私は演奏する曲ごとに、次の3つの基準からソプラノとアルトのどちらを持つか考えています。
- どっちの方が出しやすい音域か
- どっちの方が運指が簡単か
- どっちの方が音色が合うか
私はできるだけミより低い音を吹かなくて良いように、リコーダーを持ち替えています。
ミより低い音は大きい音が出しにくいですし、屋外で演奏するときに風が吹くと出しにくいんですよね。。。
あとは、後述するように音色も違うので、音色によって持ち替える場合もありますよ。
音色の違い
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの3つ目の違いは、音色です。
- ソプラノ:明るく芯がある
- 無難な音を出しにくい
- アルト:優しく柔らかい
- 初心者でも無難な音を出しやすい
アルトリコーダーの方が楽器が大きいので、落ち着いた優しい音が出しやすいです。
リコーダー初心者の人は、音が荒くなりがちですが、アルトリコーダーだと“良さげな音”を出しやすいかもしれませんね。
ただ、無難な音を出すためにアルトリコーダーを選ぶのは、おすすめしません。
きれいな音を出すコツをつかめば、ソプラノでもテナーでもクライネでもきれいな音を出せるようになりますので。
“良さげな音”を出すためにアルトを選ぶのではなく、誤魔化しのききにくいソプラノで“ちゃんとしたきれいな音”を出せるよう練習するのがおすすめですよ。
運指方式の違い
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの4つ目の違いは、運指方式です。
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの運指方式には、それぞれ次のような方式があります。
運指方式 | |
---|---|
ソプラノ | バロック式 ジャーマン式 |
アルト | バロック式 |
アルトにはバロック式しかありませんが、ソプラノにはジャーマン式というのもありますね。
ジャーマン式というのは小学校で使うリコーダーの運指方式で、バロック式に比べてファの運指が簡単にできます。
しかし、その代わりに、ファ#の運指はジャーマン式の方が難しいなどの欠点も…
値段の違い
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの5つ目の違いは、値段です。
同じメーカーで同じ材質の場合、アルトリコーダーの方が値段は高いですね。
参考価格 | |
---|---|
ソプラノ | 2,100円 |
アルト | 3,100円 |
樹脂製の場合はソプラノとアルトでそれほど値段は変わりませんが、木製になると万単位で値段が変わることも…
ですので、私はアルトの木製は持っていません(笑)。
ソプラノとソプラニーノは木製リコーダーを買ったんですが、当時フリーターだった私には木製アルトは手が出ませんでした。
樹脂製リコーダーはとても性能がよく、十分に演奏を楽しめますので、初心者の方には非常におすすめですよ!
どっちかを買うならソプラノがおすすめな理由
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーでは出せる音域が違うため、どっちも買う方がおすすめです。
どちらも買う方が色んな曲を楽しむことができますので。
しかし、いきなりどっちも買うのはリスクもありますよね。
そこで、どちらかだけ買いたい場合は、ソプラノリコーダーがおすすめです!
- 小さくて軽いので運指が楽
- 邪魔にならない
- 値段が安い
ソプラノの方が安くて扱いやすいので、まずはソプラノから買いましょう。
ソプラノで基本的な演奏技術を身につければ、アルトも簡単に吹けますので、心配いりませんよ。
アウロスとヤマハはどちらも優秀ですので、以下のいずれかのモデルを買っておけば安心ですよ。
- ソプラノリコーダー
- アウロス:シンフォニー 503B(E)
- ヤマハ:YRS-312BIII
- アルトリコーダー
- アウロス:シンフォニー 509B(E)
- ヤマハ:YRA-38B III
まとめ
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの違いについて書きました。
- 楽器の大きさの違い
- ソプラノ:約30cm
- アルト:約45〜50cm
- 音域の違い
- ソプラノ:ドから始まる(アルトより高い)
- アルト:ファから始まる(ソプラノより低い)
- 音色の違い
- ソプラノ:明るく芯がある
- アルト:優しく柔らかい
- 運指方式の違い
- ソプラノ:バロック式とジャーマン式(小学校のリコーダー)
- アルト:バロック式のみ
- 値段の違い
- ソプラノ:比較的安い
- アルト:ソプラノよりは高い
出しやすい音域が異なるため、どっちも買うのがおすすめですが、どちらかにする場合はソプラノリコーダーの方がおすすめです!
リコーダーは、樹脂製の安いものでもすごく性能が良いので、まずは樹脂製リコーダーから始めてみてはいかがでしょうか。
ソプラノよりさらに高い音が出るソプラニーノリコーダーも楽しいですので、ソプラノやアルトに慣れたら吹いてみてくださいね。