「リコーダーを始めたけど、なかなか上手くなれない…。上手くなれる吹き方のコツを知りたい」

このような悩みにお答えします。

リコーダーは吹けば音が出ますが、上手に吹くのは意外と難しいですよね。

特に初心者の方は、「何が悪いのか、どこから直したら良いのか」分からないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、リコーダーの吹き方の4つのコツをご紹介します!

リコーダーの吹き方4つのコツ
  • リコーダーを正しく持つ
  • あさくくわえる
  • 息を強く吹き込まない
  • 指を正確におさえる

私がこれまで教えてきたリコーダー初心者は、みんなこれらのコツができていませんでした。

逆に言うと、これらのコツをマスターすれば、リコーダー初心者を脱却できてメキメキ上達できるようになりますよ。

この記事では、4つのコツの内容を詳しくご説明させていただきます。

リコーダーを正しく持つ

リコーダーの吹き方のコツ1つ目は、リコーダーを正しく持つことです。

リコーダーの持ち方が間違っていると、指が押さえられなくなるだけでなく、音色や姿勢も悪くなって、リコーダーを吹くのが辛くなりかねません。

まずは正しい持ち方を覚えましょう。

正しく持つ方法

正しくリコーダーを持つ方法をご紹介します。

リコーダーの持ち方(利き手は関係なし)
持ち方のポイント
  • 右手が下(左利き右利き関係なし)
  • 右手親指でリコーダーを支える
  • 左手は上
  • 左手小指はトーンホールを押さえない
  • リコーダーを強く握らない

次のような手順で持つと、リコーダーを上手に持てますよ。

リコーダーを持つ手順
  1. 右手でリコーダーを持つ
  2. 右手を動かしリコーダーを口に持っていく
  3. 右手親指と唇でリコーダーを支える
  4. 左手をそえる

リコーダーを正しく持ちやすくなりますので、試してみてくださいね。

間違った持ち方

私が実際に見た、リコーダーの間違った持ち方もご紹介します。

リコーダーの間違った持ち方
  • 右手と左手が逆になっている
  • 左手の小指でトーンホールを押さえている
  • リコーダーを強く握りしめている

リコーダーの持ち方に、右利き・左利きは関係ありません(右手が下で左手が上)。

間違った持ち方をしている場合は、すぐに直しましょう。

リコーダーを浅くくわえる

リコーダーの吹き方のコツ2つ目は、リコーダーを浅くくわえることです。

リコーダーのくわえ方(ちょうどよい、ふかすぎの比較)

私が見てきたリコーダー初心者の人や苦手な人は、みんなリコーダーを深くくわえすぎていました。

深くくわえすぎると、あまり良いことがありません(個人差はあります)。

深くくわえすぎると良くない理由
  • 音が荒れやすくなる
  • タンギングがしにくくなる
  • 力みやすくなる

浅くくわえても普通に音は出ますので、深くくわえすぎないようにしましょう。

深くくわえすぎなことの見分け方

深くくわえすぎていることを見分ける目安をご紹介します。

人によって個人差はありますが、リコーダーをくわえたときに、吹き口が前歯より奥まで入っていたら深くくわえすぎていると言えるでしょう。

くわえる深さの目安
  • 前歯より奥まで→深すぎ
  • 前歯より手前まで→OK

ミリ単位であんまり細かいところまで気にするのも大変なので、前歯を基準に確認してみましょう。

浅めにくわえるのが良い理由

浅めにくわえるのが良い理由をご説明します。

リコーダーを深くくわえると、口を大きく開かねばならなくなりますよね。

口を大きく開くと、次のような問題があります。

口を大きく開く問題点
  • タンギングの舌の動きが大きくなる
  • 舌で息の動線を作りにくくなり音が荒れる
  • あごの負担が増える

私はあごが弱くてすぐに外れてしまうので(笑)、深くくわえるのはむりです…

深くくわえることは音楽的にも健康的にもよくありませんので、前歯より手前にくわえるよう気をつけましょう。

くわえるというよりも「閉じた唇にちょっと差し込む」ようにすると、良い感じにできますよ。

息を強く吹きこまない

リコーダーの吹き方のコツ3つ目は、息を強く吹き込まないことです。

「リコーダーを吹く」と言うと、「頑張って吹かねば」と思ってしまいますよね。実際、初心者の方は、頑張って強い息を吹きこみすぎている場合がほとんどです。

しかし、強すぎる息を吹き込むと、良いことがありません。

強すぎる息の問題
  • 音が汚くなる
  • 音を外しやすくなる
  • 音程が合わなくなる
  • 息が続かなくなる
  • 近所迷惑になる、など笑

強すぎる息の見分け方

次のような息で吹いている方は、息が強すぎるかもしれません。

強すぎる息の例
  • 風船を膨らますような息
  • ろうそくの火を消す息
  • 机のゴミを吹き飛ばす息、など

「リコーダーを吹く」と思うと息が強くなってしまいがちなので、「リコーダーで歌う」ようにイメージしましょう。

適切な息の強さとは

適切な息の強さというのは、音色や音程で判断するのが良いと思います。

適切な息の強さの見分け方
  • 録音(スマホでOK)して音色を聞いてみる
  • チューナーで音程を測定する

このような方法で、客観的に音色や音程を確認してみましょう。

指を正確におさえる

リコーダーの吹き方のコツ4つ目は、指を正確に押さえることです。

リコーダーは指を正確に押さえないと正しい音が出ません。

自分では正しく押さえたつもりでも、次のように上手く押さえられていないことがよくあります。

指を正確に押さえられていない状態
  • トーンホールでない場所を押さえている
  • トーンホールを押さえたつもりが少し隙間が開いている
トーンホールに隙間ができている

初心者の方には割と良くありますので、ゆっくり正確に押さえるよう気をつけましょう。

小学校で習う「パフ」は指を押さえられるようになる練習曲として最適で、楽しみながら指の練習ができますよ。

指を正確に押さえられない原因と押さえるコツ

指を正確に押さえられない原因と押さえるコツは、以下の通りです。

指を押さえられない原因と押さえるコツ
  • リコーダーの持ち方が間違っている
    • 対策:リコーダーを正しく持つ
    • 対策:指かけを装着して持ちやすくする
  • トーンホールの位置を体で覚えられていない
    • 対策:確実に出せる音を増やしていく
    • 対策:何度も繰り返し練習する
  • リコーダーに対して手が小さい
    • 対策:指の力を抜いて指を動きやすくする
    • 対策:小さいリコーダーを使う
    • 対策:手が大きくなるまで待つ
  • 足部管の向きがよくない
    • 対策:足部管の向きを調整する

ここまでにご紹介しておりました持ち方なども、重要になってきます。

どうしても難しければ、指を押さえやすくする演奏補助ツールを使うのもおすすめですよ。

まとめ

リコーダーの吹き方4つのコツをご紹介しました。

リコーダーの吹き方4つのコツ
  • リコーダーを正しく持つ
  • あさくくわえる
  • 息を強く吹き込まない
  • 指を正確におさえる

最初は難しいかもしれませんが、慣れれば特に意識しなくてもできるようになりますし、上達速度が向上します。

まだできていないコツがあった方は、コツを意識して練習してみて下さいね。