「小学校でソプラノ、中学校でアルトリコーダーを演奏したけど、リコーダーって他にも種類があるの?」

このような疑問にお答えします。

学校の授業で演奏するのはソプラノ・アルトだけですよね。

しかし実は、リコーダーは音域によって8つも種類があるんですよ。

リコーダーの種類
  1. クライネソプラニーノリコーダー
  2. ソプラニーノリコーダー
  3. ソプラノリコーダー
  4. アルトリコーダー
  5. テナーリコーダー
  6. バスリコーダー
  7. グレートバスリコーダー
  8. コントラバスリコーダー
  • 上から順にどんどん大きくなっていきます。
  • クライネソプラニーノは手のひらサイズに小さくて、コントラバスは大人の身長より長い…

ちなみに私は、クライネソプラニーノからテナーまでは持っていますが、バスより大きいものは持っていません(値段が高いし邪魔になるんですよね。。。)

以降でリコーダーの種類や長さ・特徴を画像付きでご紹介しますね。

リコーダーの種類と違い

リコーダーは音域によって、下表の8種類があります。

名前音域長さ
クライネソプラニーノC6~A7
ソプラノの1オクターブ上
約15〜17cm
ソプラニーノF5〜G7
アルトの1オクターブ上
約20〜23cm
ソプラノC5〜D7約30cm
アルトF4〜G6約45〜50cm
テナーC4〜D6
ソプラノの1オクターブ下
約65〜70cm
バスF3〜G5
アルトの1オクターブ下
約90〜100cm
グレートバスC3〜D5
ソプラノの2オクターブ下
約130〜140cm
コントラバスF2〜G4
アルトの2オクターブ下
約200cm

それぞれの特徴をご紹介しますね。

クライネソプラニーノリコーダー

クライネソプラニーノリコーダー

最も小型で、非常に高い音域を持つリコーダーです。

特徴
  • 音域:C6~A7(ソプラノの1オクターブ上)
    • ドレミファソラシドレミファソラ
  • 長さ:約15〜17cm
    • トーンホールの間隔がかなりせまい
    • 指の太い人には演奏不可

サイズが非常に小さく、非常に高い音域をカバーするため、軽やかな音色が特徴です。

クライネソプラニーノ

トーンホールの間隔がかなり狭いので、指の太い人には演奏できません(笑)。

私の指は細い方ですが、それでもギリギリなので、成人男性には難しいかもしれませんね(霜焼けで指がギリギリ…笑)。

ソプラニーノリコーダー

ソプラニーノリコーダー

ソプラノよりもさらに高い音域を持ち、明るくクリアな音が特徴です。

特徴
  • 音域:F5〜G7
    • ファソラシドレミファソラシドレミファソ
    • アルトリコーダーの1オクターブ上
  • 長さ:約20〜23cm
    • 5歳の子どもでも指が届くサイズ
    • ポケットに隠せるのでサプライズ演奏に便利

小型で高音が出せ、軽やかな響きが特徴です。

アンサンブルにソプラニーノリコーダーを加えると、演奏を華やかになりますね。

また、小さいのでポケットに忍ばせて一発芸に使うこともできますよ。

私は自分の結婚式の時にポケットにソプラニーノリコーダーを忍ばせ、未来予想図IIをサプライズ演奏しました。

意外とウケも良く、ずっと携帯に保存している人もいるようです(笑)。

ソプラノリコーダー

ソプラノリコーダー

学校で馴染みのある、最もポピュラーなリコーダーです。

特徴
  • 音域:C5〜D7
    • ドレミファソラシドレミファソラシドレ
    • 2つの運指方式がある(バロック式とジャーマン式)
  • 長さ:約30cm
    • 手の小さい大人でも演奏できる
    • 最低音は手の小さい子には難しいかも

大きすぎず小さすぎずちょうど良いサイズなので、初心者や手が小さめな方にも扱いやすいです。

値段も手頃なので、これからリコーダーを始める人には非常におすすめ!

ちなみに、私はソプラノリコーダーが一番好きです。大きさがちょうど良くて、一番手に馴染みます。

アルトリコーダー

アルトリコーダー

アルトリコーダーは、中学校の音楽で扱う、ソプラノよりも一回り大きいリコーダーです。

特徴
  • 音域:F4〜G6
    • ファソラシドレミファソラシドレミファソ
    • ソプラノと持ち替えれば多くの曲を演奏できる音域
  • 長さ:約45〜50cm
    • 大人でも手が小さい方は最低音が出せないかも

アルトリコーダーは、ソプラノよりも低音で豊かで暖かい音色を持ち、リコーダー愛好者に人気があります。

ただ、ソプラノに比べてトーンホールの間隔が広いので、手が小さい人は運指に苦労するかもしれません。

ソプラノとアルトを揃えれば、様々な曲の音域をカバーできるようになってリコーダーの楽しさが倍増しますので、まずはソプラノとアルトを揃えましょう。

私は曲によってソプラノとアルト・ソプラニーノを持ち替えています。

テナーリコーダー

テナーリコーダー

テナーリコーダーは、アルトリコーダーよりもさらにひとまわり大きいリコーダーです(大きすぎて、画像でも上の方が入りませんでした…笑)。

特徴
  • 音域:C4〜D6
    • ドレミファソラシドレミファソラシドレ
    • ソプラノの1オクターブ下
  • 長さ:約65〜70cm
    • 大人男性でも最低音が押さえずらいかも
    • キーが付いているモデルだと最低音も簡単

豊かな響きを持ち、アンサンブルでは中音域を担当します。

トーンホールの間隔がかなり大きいので、手が小さい人には演奏困難かもしれません。

低いドにキーがついているモデルなら、最低音もかなり楽になりますよ。

バスリコーダー

バスリコーダーは、テナーリコーダーよりさらに一回り大きいリコーダーです。

特徴
  • 音域:F3〜G5
    • ファソラシドレミファソラシドレミファソ
    • アルトの1オクターブ下
  • 長さ:約90〜100cm

重厚で落ち着いた音色で低音を支え、アンサンブルに深みを与えます。

バスリコーダーになると一気に値段が上がってしまい、樹脂製リコーダーでも2万円以上の値段になります。。。

ということで、私はバスリコーダーは持っていません(笑)。

いずれは(子育てが落ち着いたら)多重録音にも挑戦してみたいので、そのときにはバスリコーダーも買いたいと思っています。

グレートバスリコーダー

バスリコーダーよりさらに大きい、特大サイズのリコーダーです。

特徴
  • 音域:C3〜D5
    • ドレミファソラシドレミファソラシドレ
    • ソプラノの2オクターブ下
  • 長さ:約130〜140cm
  • ヤマハ・アウロスの樹脂製リコーダーはなし(2024年11月時点)

リコーダーアンサンブルで土台を支える役割を持ち、豊かな低音を響かせます。

グレートバスリコーダーになると、ヤマハ・アウロスの樹脂製リコーダーはありません(2024年11月時点)。

木製の大型楽器なのでお値段も高くなってしまいますが、本格的にリコーダーアンサンブルをしたい方やお金に余裕のある方は検討してもよいかもしれません。。

コントラバスリコーダー

コントラバスリコーダーは、グレートバスリコーダーよりもさらに大きいリコーダーです。

特徴
  • 音域:F2〜G4
    • ファソラシドレミファソラシドレミファソ
    • アルトの2オクターブ下
  • 長さ:約200cm
    • でかすぎて草

人の身長よりも大きいリコーダーです(笑)。ファゴットのように渋くてカッコよい音ですね。

こんなに大きいリコーダーでも、ラビュームがあったりと、「リコーダーの音の出る構造」は同じで驚きました。

リコーダーの種類の選び方

リコーダーの種類をご紹介しましたが、どれを選べばよいか迷いますよね。

私のおすすめの選び方をご紹介します!

リコーダーの種類の選び方
  • 手の大きさで選ぶ
  • やりたい演奏形式で選ぶ

手の大きさで選ぶ

リコーダーは種類によって大きさが異なりますので、手の大きさによっては物理的に演奏できません。

手の大きさとリコーダーの相性
  • 手が大きい
    • クライネソプラニーノ・ソプラニーノが難しい
  • 手が小さい
    • アルト・テナーが難しい

私は手が大きめで指が細いのでどのリコーダーでも演奏できますが、妻は手が小さいのでアルトやテナーは難しいらしいです。

手の大きさを変えることは難しいので、手に合ったサイズのリコーダーを選ぶとよいでしょう。

やりたい演奏形式で選ぶ

やりたい演奏形式でリコーダーを選ぶ方法もあります。

演奏形式とリコーダーの選び方
  • ソロ:ソプラノ、アルト、ソプラニーノ
  • アンサンブル:他メンバーとの兼ね合いや性格で選ぶ
  • 多重録音:全部のリコーダー

私はソロをメインに活動してきたので、ホールでピアノと合わせても音が通りやすい、アルト・ソプラノ・ソプラニーノで演奏してきました。

人とアンサンブルする場合は、自分がやりたいリコーダーをできるとは限りませんので、メンバーで話し合って決めましょう。

多重録音で全部自分でやる場合は、全部のリコーダーを演奏するしかありませんね(笑)。

まとめ

音域別のリコーダーの種類をご紹介ししました。

リコーダーの種類
  1. クライネソプラニーノリコーダー
  2. ソプラニーノリコーダー
  3. ソプラノリコーダー
  4. アルトリコーダー
  5. テナーリコーダー
  6. バスリコーダー
  7. グレートバスリコーダー
  8. コントラバスリコーダー

各リコーダーの特徴を理解し、自分に合った楽器を選んで、リコーダーを存分に楽しみましょう。