「ソプラノリコーダーのファ#(ソ♭)ってどうやって出すの?」
このような疑問にお答えします。
- ファ#(ソ♭)の出し方
- ファ#(ソ♭)の練習方法
リコーダーの運指は、♯や♭が付くと急に難しくなりますよね。
運指表を見てもイメージが付きにくい場合もあるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ソプラノリコーダーのファ#(ソ♭)の出し方を画像付きで解説します。
ファ#(ソ♭)の出し方
ファ#(ソ♭)の出し方は、運指方式(バロック式orジャーマン式)によって変わります。
まずは、運指方式を確認しましょう。
- ファの運指が簡単→ジャーマン式
- ファの運指が難しい→バロック式
運指方式ごとに、画像付きで解説しますね。
ファ#(ソ♭)の出し方
ファ#(ソ♭)の出し方は、以下の画像の通りです。
(ジャーマン式かバロック式をタブで選択してくださいね)

- 左手:親指、人差し指、中指、薬指
- 右手:中指、薬指、小指
押さえる指が多い上に、右右手小指まで使うので大変ですね。
バロック式では右手小指を使わないので、だいぶ簡単になりますよ。

- 左手:親指、人差し指、中指、薬指
- 右手:中指、薬指
右手小指を押さえなくてよくなる分、ジャーマン式より運指がかなり楽です。
速い連符とかで右手小指が出るとしんどいですので。
サミングのファ#(ソ♭)の出し方
サミングのファ#(ソ♭)の出し方は、以下の画像の通りです。
(ジャーマン式かバロック式をタブで選択してくださいね)

- 左手:親指、人差し指、中指、薬指
- 右手:中指、小指
サミングのファ#(ソ♭)でも右手小指が出てくるので、バロック式に比べて難しいです。。。

- 左手:親指、人差し指、中指、薬指
- 右手:中指
低いファ#(ソ♭)と同じく、右手小指を押さえなくてよくなる分、ジャーマン式より運指がかなり楽ですね。
ちなみに、サミングは左手親指をずらして、サムホールに隙間を作ることです。

サミングの親指動画
動画を見て真似してみてくださいね。
ジャーマン式はファの運指が簡単ですが、その代わり派生音(♭や♯が付く音)の運指が難しくなります。
学校で演奏する曲ではそれほど問題になりませんが、趣味で演奏する場合は派生音(♭や♯が付く音)が頻出するので、バロック式の方がおすすめですよ。
ファ#(ソ♭)の練習方法
ファ#(ソ♭)の練習方法をご紹介します。
ファ#(ソ♭)の練習方法

- バロック式
- ジャーマン式
まずソを吹くことで、左手の運指を完璧にするのがポイントです。
これにより、ファ#(ソ♭)を失敗した時の原因を右手の指使いに絞れるので、練習の効率が良くなりますよ。
実演動画)ファ#(ソ♭)の練習方法(バロック式)
サミングのファ#(ソ♭)の練習方法

- バロック式
- ジャーマン式
まずサミングのソを吹いて、左手の運指を完璧にしましょう。
この状態で右手を正しく押さえれば、サミングのファ#(ソ♭)も出せますよ。
実演動画)ファ#(ソ♭)の練習方法(バロック式)
Q&A
- 正しい指づかいをしているのに音が外れるのはなぜ?
正しい指づかいでも音が外れる原因は、大きく2つあります。
- トーンホールを正確にふさげていない
- 息が強すぎる
リコーダーはトーンホールを正確にふさげていないと、正しく音がでません。
正しくふさいでいるつもりでも、トーンホールに隙間ができている場合もあるので、注意しましょう。
- ジャーマン式とバロック式はどちらがよい?
小学校で使うならジャーマン式、趣味で使うならバロック式が良いと思います。
小学校の曲ではそれほど難しい曲を演奏しませんし、何より授業で習う運指はジャーマン式かと思いますので、バロック式リコーダーでは混乱しかねません。
一方、趣味で演奏する場合は、バロック式が絶対によいです。
- 派生音が演奏しやすい
- ソプラノリコーダー以外と持ち替えしやすい(ソプラノ以外にはバロック式しかない)
私も大学生の途中までは小学校のときのジャーマン式リコーダーで演奏していましたが、ステージ演奏するようになったのを機に、バロック式に買い換えました。
まとめ
ファ#(ソ♭)の出し方と練習方法を解説しました。
少し難しい運指になりますが、演奏できる曲の幅が広がりますので、ぜひ練習してみてくださいね。
ソプラノリコーダーのファ#(ソ♭)以外の運指は、以下の記事で画像付きで解説していますよ。