「リコーダーの低いドの音が出せない…どうやったら出せるようになるのかな?」

このような悩みにお答えします。

この記事の内容
  • 低いドを出す2つのコツ
  • 低いドの音が出ない原因
  • 低いドの音の練習方法
  • 練習しても低いドがどうしても出せない時は…

リコーダーは誰でも簡単に音を出すことができますが、低いドの音を出すのはなかなか難しいですよね。

実は、私も少し苦手意識があります。

本番で緊張して指が震えていると、低いドは外しやすいんですよね(笑)。

そこでこの記事では、低いドの音を出す2つのコツをご紹介します。

低いドを出す2つのコツ
  • 全てのトーンホール(穴)を正確に塞ぐ
  • 強すぎない息を吹き込む

トーンホールとは、リコーダーにいっぱい開いている穴のこと。

低いドはシビアな音なのですが、2つのコツを意識して適切な練習をすれば出せるようになりますので、頑張りましょう。

低いドを出す2つのコツ

低いドを出す2つのコツは、次の通りです。

低いドを出す2つのコツ
  • 全てのトーンホール(穴)を正確に塞ぐ
  • 強すぎない息を吹き込む
低いドの出し方

全てのトーンホールを塞いだ状態は、上の写真のような感じですね。

全てのトーンホールを塞ぐのは意外と難しいので、できない場合は、真ん中のドの音から「ドーシーラーソーファーミーレードー」と順番に下がっていくとよいですよ。

以降では、低いドの音が出ない原因と練習方法をご紹介しますね!

低いドの音が出ない原因

低いドの音が出ない原因は、主に次の3つです。

低いドの音が出ない原因
  • トーンホールを正確に塞げていない
  • 息が強すぎる
  • 楽器の状態が悪い

これらの原因のどれか1つでも当てはまると、低いドは失敗してしまいます。

以降でそれぞれご説明しますので、どの原因で失敗してしまうのか、考えながら練習しましょう。

トーンホールを正確に塞げていない

低いドの音が出ない原因1つ目は、トーンホールを正確に塞げていないことです。

低いドの音は、全てのトーンホールを正確に塞がないと出ません。

どこか一つでも塞げていないと失敗してしまいます。

特に低い「レ」と「ド」の指には、トーンホールが2つずつありますので、2つとも正確に塞ぐよう意識しましょう。

低いレとドのトーンホール

全てのトーンホールを正確に塞げない原因

全てのトーンホールを正確に塞げない原因としては、次のことが考えられます。

トーンホールを塞げない原因
  • リコーダーの持ち方が間違っている
  • トーンホールの間隔を指で覚えれていない
  • 手が小さくて指が届かない

リコーダーの持ち方(左手が上、右手が下)が間違っていると、全てのトーンホールをおさえるのが超難しくなってしまいます。以下の画像で確認してみてくださいね。

リコーダーの持ち方(利き手は関係なし)

初心者の方は持ち方が正しくても、トーンホールの間隔を指で覚えられていないので、正確に塞げていないことが多いです。

小学校で習う「パフ」はトーンホールの間隔を覚える練習には最適で、楽しみながら指の練習ができますよ。

また、手が小さい方は物理的に指が届かないということも…

練習して体で覚えたり、成長して手が大きくなることで正確に塞げるようになってきますので、焦らずじっくり練習しましょう。

息が強すぎる

低いドの音が出ない原因2つ目は、息が強すぎることです。

低いドの音を吹くのに、強い息は必要ありません。

強すぎる息の例
  • 風船を膨らます息
  • ろうそくの火を消す息
  • ホイッスルを吹く息

このような強い息を吹き込むと、音がひっくり返ってしまいます。

優しい息を心がけましょう。

きれいな音を出せるように練習すると、息の量も適正化されて低いドの音も出しやすくなりますし、リコーダーも楽しくなりますよ。

楽器の状態が悪い

低いドの音が出ない原因3つ目は、楽器の状態が悪いことです。

楽器の状態が悪い例
  • 水滴や唾液がリコーダーに詰まっている
  • リコーダーの連結部が正しく繋がれてない
  • 楽器にヒビが入っている

このように、リコーダーの状態が悪いと、低いドの音は出しにくくなります。

水滴や唾液がリコーダーに詰まっている

リコーダーを吹いていると、息の中の水蒸気が水滴となって、吹き口やトーンホールなどに詰まることがあります。

初心者の方だと、唾液が詰まる場合も…

水滴などが詰まって、音が出にくくなってきたら取り除きましょう。

リコーダーの連結部が正しく繋がれてない

リコーダーは頭部管・中部管・足部管の3つのパーツからできていますが、これらの連結部が正しく繋がれていないと、低いドの音を出すのが難しくなります。

頭部管・中部管・足部管

特に中部管と足部管の連結部(右手小指のとこ)が正しく繋がれているか確認しましょう。

  • 連結部がしっかり差し込まれているか
  • 連結部の向きは問題ないか
    (自分の右手小指の長さに合わせて足部管の向きを調整しましょう)

リコーダーにヒビが入っている

リコーダーにヒビが入っていると、ヒビから空気が漏れてしまい、低いドの音が出なくなるかもしれません(ヒビの入ったリコーダーを吹いたことがないので憶測ですが…)。

グラナディラなどの木の楽器は急速な温度変化で割れることもありますし、樹脂製の楽器でも小学生の子が遊んだりしてると割れてしまう可能性はあります。

ヒビが入っていて低いドの音が出ない場合は、修理か買い替えるようにしましょう。

低いドの音の練習方法

低いドの音の練習方法は、次の3段階でするのがおすすめです!

低いドの練習方法
  • 「ドーシーラーソーファーミーレードー」練習
  • (最初から)低いドの音を吹いてみる
  • 低いドを使う曲を吹いてみる(カエルのうたがおすすめ)

これらを何回もやって体に覚え込ませれば、低いドの音を出せるようになりますので、頑張りましょう!

「ドーシーラーソーファーミーレードー」練習

まず、真ん中のドから一つずつ音を下げていく練習をしましょう。

真ん中のドの音から吹き始めて、「ドーシーラーソーファーミーレードー」という感じで、1つずつ下の音を吹いていってください。

もし途中で苦手な指があったら、その部分を重点的に練習しましょう。

この練習の狙い

この練習の狙いは、トーンホールを正確に塞げるようになることです。

いきなり全部のトーンホールを正確に塞ぐことは難しいですが、ドの音から1つずつ下の音を吹いていくことで、正確に出せる音を1つずつ増やしていくことができますよ。

練習のポイント

練習のポイントは、次の3つです。

練習のポイント
  • ゆっくりやる
  • 指はできるだけリラックスする
  • 指の腹でトーンホールを塞ぐ

急いで吹く必要はありませんので、ゆっくり下っていきましょう。

また、トーンホールを塞ごうと指に力をこめると、かえって隙間が空いてしまいやすくなります。

指の力を抜いて、指の腹の柔らかい部分で、ピタッと塞ぐようにしましょう。

低いドの音を吹いてみる

「ドーシーラーソーファーミーレードー」練習が上手くできたら、次は最初から低いドを吹く練習をしましょう。

練習のやり方
  1. 「ドーシーラーソーファーミーレードー」をまず吹く
  2. 低いドの指を離さずに息継ぎをする
  3. 低いドを吹く

低いドの音を最初からきれいに出せたら成功です!

この練習の狙い

この練習の狙いは、低いドを出す時の“息の感覚”を覚えることです。

「ドーシーラーソーファーミーレードー」練習で指はできているので、その指のまま息の感覚を覚えましょう。

この練習のポイント

次の3つのポイントに気をつけて練習しましょう。

練習のポイント
  • 「ドーシーラーソーファーミーレードー」の時の指を維持する
  • 息を強くしすぎない
  • タンギングはソフトにする

音が裏返ったりせず、きれいに「ドー」と出れば合格です!

低いドを使う曲を吹いてみる(カエルのうたがおすすめ)

ここまでの練習で低いドの音を出せるようになったら、曲を吹いてみましょう。

低いドを使う曲なら何でも良いですが、カエルのうたがおすすめです。

「ドーレーミーファーミーレード♪ ミーファーソーラーソーファーミ♪」という、あの有名な童謡です。

この曲、低いドが何回も出てくるだけでなく「ドドレレミミファファ…」と、タンギングまで必要になるので意外と練習になりますよ。

けっこう難しいですが、良い練習になるので、ぜひやってみてくださいね。

練習しても低いドが出ない時は…?

低いドの音の練習方法をご紹介しましたが、「やっぱり難しい!」という方もおられるのではないでしょうか。

正直、手が小さいと指が届かなくて、物理的に不可能だったりしますしね。。。

そういう方は、いったん低いドを出すのは諦めることをおすすめします!

「何を言ってるんだ?」と思われそうですが、いったん諦めてもよい理由は、4つあります。

低いドを諦めても良い理由
  • 低いドが出せないのなら、真ん中のドで代用すれば良い
  • 手が小さいのに無理して低いドを出そうとしても、悪い癖がついてしまう
  • 全体的な指遣いが上手になれば、低いドも出しやすくなる
  • 低いドの練習ばっかりしても面白くない(笑)

別に低いドが出なくても曲は吹けますし、体の成長や技術の向上によって自然に吹けるようになってくるものです。

私は低いドは普通に吹けるんですが、それでも状況によっては(風の強い野外での演奏など)低いドは諦めて真ん中のドで代用していますよ。

ですので、頑張って練習をするより、リコーダーを演奏するのを楽しみましょう!

小学3年生の時の私も低いドは吹けませんでしたが、楽しんで練習していたら、いつの間にか吹けるようになっていましたよ。

まとめ

リコーダーで低いドを出すコツや練習方法について、ご紹介しました。

低いドを出す2つのコツ
  • 全てのトーンホール(穴)を正確に塞ぐ
  • 強すぎない息を吹き込む

色々と書きましたが、手が大きくなったり、全体的な指使いが上達すれば自然に出せるようになってきます。

あまり頑張って低いドの音を練習するより、リコーダーを楽しむことを優先しましょう。

リコーダーの総合的な技術が向上すれば、リコーダーが楽しくなってきますよ。