「リコーダーを始めたいけど、どのリコーダーがよいのかな…?おすすめのリコーダーが知りたい。」
このような悩みにお答えします。
リコーダーを買おうと思って調べると、色々なメーカーや材質のものがあって、どれにすればよいか迷いますよね。
(私は迷ったあげく、ソプラノリコーダーをこれまで6本手にしています。。。)
リコーダーの値段はそれほど高くはありませんが、それでもリコーダー選びで失敗するのは避けたいところ。
そこで、様々なソプラノリコーダーを手にしてきた私が、初心者におすすめなソプラノリコーダーを3つご紹介いたします!
実際に自分が使っているリコーダーを、参考演奏動画付きでリアルな感想や失敗談を書いていますので、ぜひリコーダー選びの参考にしてくださいね。
おすすめリコーダーを選んだ基準
おすすめリコーダーは、次の基準で選びました。
それぞれご説明しますね。
演奏を楽しめる性能かどうか
おすすめリコーダーを選んだ1つ目の基準は、演奏を楽しめる性能かどうかです。
リコーダーを演奏する上で、ある程度の性能がないと演奏を楽しむことができません。
- 音色はよいか
- 音程は悪くないか
- 音量は出るか
- 吹奏感はよいか
これらの性能がよく、演奏を楽しめるようなリコーダーを選びました。
初心者でも扱い易いかとうか
おすすめリコーダーを選んだ2つ目の基準は、初心者でも扱い易いかどうかです。
リコーダーには、やや扱いの難しいものもあります。
木製リコーダーの材質によっては、温度や湿度などに気をつけなければなりません。
また、木製リコーダーは演奏している間にリコーダーが水分を吸収して状態が変わってくるので、演奏するのもやや難しいです(私もそれで失敗したことが…)。
ですので、初心者でも扱い易いリコーダーを選びました。
値段は手ごろかどうか
おすすめリコーダーを選んだ3つ目の基準は、値段は手ごろかどうかです。
リコーダーは高いものなら数十万円のものもありますが、初心者の方にはおすすめしません。
- 今後もリコーダーを続けるか分からない
- 自分に合うリコーダーを選べない
初心者の方は、まだ演奏方法が定まっていないので自分に合うリコーダーを選べないかもしれませんし、仮に高いリコーダーを買ってもすぐに飽きてしまうかもしれません。
ですので、値段の手ごろなリコーダーを選びました。
バロック式かどうか
おすすめリコーダーを選んだ4つ目の基準は、バロック式かどうかです。
ソプラノリコーダーには、ジャーマン式とバロック式がありますが、バロック式のものを選びました。
- 様々な曲を演奏しやすい
- ソプラノ以外のリコーダーと持ち替えしやすい
バロック式はファの音の指が難しいのですが、ファ#の運指などが簡単で、様々な曲を演奏しやすいです。
また、ソプラノリコーダー以外はバロック式なので、アルトリコーダーやソプラニーノリコーダーと持ち替えるときにも、バロック式に慣れておく方が楽ですよ。
自分が持っているリコーダーかどうか
おすすめリコーダーを選んだ5つ目の基準は、自分が持っているリコーダーかどうかです。
自分が持っていないリコーダーをおすすめするのは無責任ですよね。
商品紹介ページでは魅力的に書いてあっても、実際に使ってみると微妙…ということは、割とよくあることではないでしょうか。
そこで、種類は少なくなってしまいますが、私が実際に持っている以下の6本のリコーダーからおすすめを選びました。
- AULOS ロンド
- AULOS シンフォニー
- AULOS ベルカント
- YAMAHA YRS-314BIII
- MOECK ロッテンブルク
- DAISOの100円リコーダー
この中から、初心者にもおすすめできるリコーダーを3つご紹介しますね!
おすすめソプラノリコーダー3選
私のおすすめのソプラノリコーダーは、次の3つです(上から順におすすめ)。
メーカー | リコーダー名 |
---|---|
YAMAHA | YRS-314BIII |
AULOS | シンフォニー 503B(E) |
MOECK | ロッテンブルグ 4200 |
おすすめソプラノリコーダー3選としていますが、一番気に入っているのはYAMAHAのYRS-314Ⅲです!
以降でそれぞれのリコーダーについて解説しますので、ぜひご覧ください。
YAMAHA YRS-314BIII
おすすめのリコーダー1つ目は、YAMAHAのYRS-314Ⅲです。
性能 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★★ |
価格 | ★★★★★ |
参考演奏)メヌエット
YAMAHA YRS-314BIIIがおすすめな理由
YAMAHA YRS-314BIIIがおすすめな理由は、次の3つです。
- 透き通った明るく柔らかい音がする
- 高いラより上の音がきれいに出しやすい
- 見た目がカッコいい(笑)
このリコーダーの一番気に入っているところは、なんと言っても音色です。
透明感のある明るく柔らかい音がするので、本当に気分よく演奏できるんです。
特に、高いラより上の音がAULOSと比べて、透き通って立体感がある音がしますね。
私のように高い音が好きな方にはおすすめですよ!
YAMAHA YRS-314BIIIの微妙なところ
YAMAHA YRS-314BIIIの微妙なところは、次の通りです。
- AULOSシンフォニーの方が低音は豊かな音がする
- 木製リコーダーと誤解されやすい
低い方のソより下の音は、AULOSシンフォニーの方が豊かに響きますね(鳴りにくい訳ではありませんが)。
あと、木目のような見た目なので、「木のリコーダーってこんなに良い音がするんですね」みたいな声のかけられ方をします。
私は「いや、これ小学校で使うのと同じ樹脂製ですよ(ドヤ顔)」みたいなやり取りをするのが嫌いではないので問題ありませんが(笑)。
“木の楽器だから良い音”と言われるのが嫌な方にとっては、デメリットかもしれません。
YAMAHA YRS-314BIIIをおすすめする人
YAMAHA YRS-314BIIIをおすすめするのは、次のような人です。
- 高い音をきれいに出したい方
- 明るい音が好きな方
- 手が小さめな方
同じソプラノリコーダーでも微妙にサイズ感が異なっていて、YRS-314BIIIの方がAULOS シンフォニー 503B(E)より少し小さいです。
そのため、手が小さめな方にはYRS-314BIIIの方が演奏しやすいかもしれません。
高い音まで立体感のある透き通った音を出しやすいので、高音好きな方には非常におすすめですよ。
AULOS シンフォニー 503B(E)
おすすめなリコーダー2つ目は、AULOS シンフォニー 503B(E)です。
性能 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
価格 | ★★★★★ |
参考演奏)メヌエット
私はソプラニーノとアルトは、このAULOSシンフォニーのモデルを使っているので、YAMAHAとどっちを1番おすすめにするか、すごく迷いました。
AULOS シンフォニー 503B(E)がおすすめな理由
AULOS シンフォニー 503B(E)がおすすめな理由は、次の通りです。
- 一番低いドの音から豊かに鳴る
- ヤマハよりロマンチックな音がする
- 同シリーズのアルトなども非常に優秀
1位でご紹介したヤマハのリコーダーに比べると、低音が豊かな音がします。
また、音色もヤマハとは異なり、暗めのロマンチックな音を出しやすいので、曲によって持ち帰るのもありですね。
さらに、AULOSシンフォニーはソプラノ以外の音域もあり、どれも非常に優秀です。
特にソプラニーノは、ヤマハのソプラニーノよりも断然良いので、アンサンブルのためにモデルを統一したい場合はAULOSの方がおすすめですよ。
AULOS シンフォニー 503B(E)の微妙なところ
AULOS シンフォニー 503B(E)の微妙なところは、次の通りです。
- 高音域がヤマハの方が出しやすい
- ヤマハの方が高音域が美しい音がする
- 音程が低めで442hzに合わせにくい
AULOSシンフォニーの良いところをいっぱい書いたのに、それでもヤマハを1位にした理由は、全て高音域の好みによるものです。
ヤマハは高い音が出しやすく、しかも豊かなんですよね。
AULOSでも高い音は普通に出せるんですが、ヤマハやメックの木製リコーダーに比べると劣るかな、と言う感じです。
あとは、音程が低めなので、ピアノ(442hz)と合わせるのには使いづらいですね。。。
AULOS シンフォニー 503B(E)をおすすめする人
AULOS シンフォニー 503B(E)をおすすめするのは、次のような方です。
- リコーダーアンサンブル(多重録音)をしたい方
- 低音を豊かに響かせたい方
リコーダーアンサンブルをするなら、ヤマハよりもAULOSシンフォニーモデルの方がおすすめです。
アンサンブルで使う楽器は、メーカーを揃えた方が音程や音色を合わせやすくなりますが、ソプラニーノリコーダーの音色・吹奏感はAULOSの方が圧倒的に良いからです。
私も多重録音に挑戦するためリコーダー収集中(残りはテナーとバス…)なのですが、AULOSで揃えようとしていますよ。
MOECK ロッテンブルグ 4200
おすすめなリコーダー3つ目は、MOECK ロッテンブルグ 4200です。
性能 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★☆☆ |
価格 | ★★★☆☆ |
参考演奏)メヌエット
こちらは木製(メープル)のリコーダーです。
性能だけで言えば、高音・低音ともにヤマハやアウロスの樹脂製リコーダーより上ですが、やや値段が高めのため、第3位としました。
MOECK ロッテンブルグ 4200がおすすめな理由
MOECK ロッテンブルグ 4200がおすすめな理由は、次の通りです。
- 木製リコーダーにしては比較的安い
- ソロ・アンサンブルと対応できる音色
- 低音から高音まで豊かに響く
ヤマハやアウロスの樹脂製リコーダーは素晴らしい性能をしていますが、本格的な木製リコーダーにはやはり敵いません。
ここまでにご紹介したモデルよりも、音色や吹奏感が優れていて、高音から低音まで出しやすいですね。
また、木製リコーダーにしてはそれほど高くはないのも魅力です。
MOECK ロッテンブルグ 4200の微妙なところ
MOECK ロッテンブルグ 4200の微妙なところは、次の点です。
- 扱いがやや難しい
- 樹脂製に比べると値段が高い
性能面では樹脂製よりも魅力的なメックですが、扱いはやや難しいです。
私はメックで2時間程度のソロ演奏会をしたことがありますが、演奏会後半は普段なら外さないような音を外しまくり、ボロボロでした(笑)。
リハーサルでは絶好調だったので、私の調子が悪かった訳ではありません。
演奏会が終わって気づいたのですが、木が水を吸って膨らんでいたので、サミングの感覚が狂い音を外していたようでした(たぶん)。
樹脂製と違って状態が変わりやすいので、扱いが難しいですね。
それに、値段も樹脂製の10倍程度しますので、初心者の方には気軽に買いにくいかもしれませんね。
MOECK ロッテンブルグ 4200をおすすめする人
MOECK ロッテンブルグ 4200をおすすめするのは、次のような方です。
- 木製リコーダーを安く入手したい方
- 木製リコーダーアンサンブルをしたい方
木製リコーダーを比較的安く入手したい方には、非常におすすめです。
また、私はMOECK ロッテンブルグのソプラニーノリコーダーも持っているのですが、音色や音程がソプラノと非常に近いので、アンサンブルにも最適だと思います。
木製リコーダーアンサンブルをしたい方は、MOECK ロッテンブルグ系で揃えるのも良さそうですよ(私はお金に余裕がないのでAULOSでやりますが…笑)。
まとめ
おすすめのソプラノリコーダー3選をご紹介しました。
メーカー | リコーダー名 |
---|---|
YAMAHA | YRS-314BIII |
AULOS | シンフォニー 503B(E) |
MOECK | ロッテンブルグ 4200 |
どれも非常に優秀ですが、初心者の方に特におすすめなのはYAMAHAかAULOSです。
樹脂製で価格が安いのに、ものすごく性能が良いので、非常にコストパフォーマンスが高いですよ。