「樹脂製のリコーダーを買いたいけど、アウロスとヤマハはどっちが良いのかな?」

このような疑問にお答えします。

樹脂製リコーダーと言えばアウロスとヤマハですが、どっちがよいのか迷いますよね。

私はアウロスとヤマハの両方を持っているのですが、正直言うとどっちも良いです(笑)。どちらも十分に演奏を楽しめる性能をしています。

実際、私はどちらもメインで使っています。

私のメインリコーダー
  • ソプラニーノ:アウロス
  • ソプラノ:ヤマハ
  • アルト:アウロス

でも、「どっちかに決めろ」と言われたらヤマハかなって感じですね(私はソロ演奏メインなので…)。

この記事では、アウロスとヤマハの樹脂製リコーダーの違いについて書きますので、どちらが良いか迷っている方は参考にしてみてくださいね。

アウロスとヤマハの違い

アウロスとヤマハのリコーダーには、次のような違いがあります。

アウロスとヤマハの違い
  • 音色
    • アウロス:深みがある
    • ヤマハ:明るく柔らかい
  • 音程
    • アウロス:バランスが良いけど全体的に低い
    • ヤマハ:合わせにくい音はあるけど低くはない
  • 吹奏感
    • アウロス:良い。特に低音が気持ち良い
    • ヤマハ:良い。高音が自然に出せる
  • ラインナップ
    • アウロス:クライネ〜バス
    • ヤマハ:ソプラニーノ〜バス

音色の違い

アウロスとヤマハの違い1つ目は、音色です。

音色の違い
  • アウロス:深みがある
  • ヤマハ:明るく柔らかい
参考演奏:アウロスとヤマハの比較

アウロス

》AULOS シンフォニー503B(E)

ヤマハ

》YAMAHA YRS-314BIII

どちらもきれいな音がするので、私はその時の気分や演奏する曲によって持ち替えてますよ。

音程の違い

アウロスとヤマハの違い2つ目は、音程です。

どちらも非常に音程が良いのですが、次のような印象があります。

音程の違い
  • アウロス
    • 低音から高音までバランスが良い
    • 全体的に低め
  • ヤマハ
    • 高くなりやすい音がある
    • 442hzに合わせやすい

※音程が悪い部分は、私の吹き方のせいもあるかも…

低音から高音までの音程のバランスの良さは、アウロスの方が優れていると思います。

が、アウロスはバランス良く全部の音が低めなんですよね。。。

31℃の部屋で吹いた時の音程

  • アウロス:マイナス20前後
  • ヤマハ:プラス10〜20

※夏の自宅で、チューナー442hzで測定

どっちも吹き方を調整すれば合わせられる範囲だったので、ピアノ等と合わせても問題ありません。

しかし、この時の室温は30℃以上ありました。(室温が高いと音程は高くなります)

ですので、空調の効いた20℃台のステージだと、アウロスでは音程が低くなってしまいそうです。

ご参考)ホールでアウロスで演奏した動画

動画は私がホールでアウロスのアルトリコーダーで演奏したものですが、やっぱり音程が低い気がします。。。

ソロ演奏で音程が低いというのは割と致命的(高い方がまだよい)なので、ソロ演奏ではヤマハの方が使いやすいですね。

吹奏感の違い

アウロスとヤマハの違い3つ目は、吹奏感です。

吹奏感の違い(ソプラノリコーダー)
  • アウロス
    • 低い音は良い
    • 高い音が引っかかる感じがあって出しにくい
      (アルトとソプラニーノは問題ないので、ソプラノの個体差の問題かも…)
  • ヤマハ
    • 低音から高音まで気持ちよく吹ける
    • 低音はもう少し抵抗感あっても良いかも

ソプラノだけでいうと、ヤマハの方が好みですね。

ただ、アルトやソプラニーノの吹奏感は、アウロスの方が好みです。アウロスの方が、高音から低音までしっかり楽器が響いてる感じがして気持ちいいんですよね。

ただ、吹奏感の違いはメーカーというよりは、モデルの違いかもしれません。

モデルによってウインドウェイや仕上げが異なるので、両メーカーで同じ条件に揃えたら印象が変わるかもしれませんね。

ラインナップの違い

アウロスとヤマハの違い4つ目は、ラインナップの違いです。

ラインナップの違い
  • アウロス
    • クライネソプラニーノからバスまで
  • ヤマハ
    • ソプラニーノからバスまで(樹脂製)
    • ソプラニーノの性能が微妙…
音域アウロスヤマハ
クライネ
ソプラニーノ
ソプラノ
アルト
テナー
バス
2024年9月時点

アウロスの方がヤマハよりも幅広い音域をカバーしています。

しかも、アウロスはシンフォニーシリーズという優秀なモデルで全音域揃っているため、品質も高いと思われます。

それと、ヤマハはソプラニーノリコーダーが少し微妙なんですよね(悪くはないのですが、アウロスのソプラニーノに比べると音がペラペラ…)。

リコーダーアンサンブルをするなら、アウロスの方が良いかもしれませんね。

私は子どもが大きくなったら、シンフォニーシリーズを揃えて多重録音に挑戦したいです。

アウロスとヤマハはどっちがおすすめ?

アウロスとヤマハはどちらも素晴らしくて、私自身迷っているのですが…

どちらかをおすすめするとしたら、演奏形態によって変わります。

演奏形態による使い分け例
  • ソロ演奏:ヤマハ
    • ピアノ(442hz)と音程が合わせやすい
  • アンサンブル:アウロス
    • 同一モデルで揃えられる
    • ソプラニーノがヤマハより優秀

おすすめの理由は、以降で詳しくご説明しますね。

ソロ演奏するならヤマハ

ソロ演奏をするならヤマハがおすすめです。

ピアノ(442hz)に伴奏してもらうときに、ヤマハの方が音程が合わせやすいからです。

アウロスは室温20℃台だと442hzで音程が低くなりがちなので、ピアノと合わせにくいんですよね。。。

そういう訳で、ソロ演奏の場合はヤマハの方がおすすめです。

アウロスでも音程を合わせられる方や、伴奏楽器がリコーダーに音程を合わせてくれる場合は、アウロスでも大丈夫ですよ。

アンサンブルするならアウロス

アンサンブルするならアウロスがおすすめです。

アウロスとヤマハでは音程のくせが違うので、メーカーを統一した方がアンサンブルしやすくなります。

メーカーを統一するとなると、アウロスの方が条件が良いんですよね。

  • ソプラニーノはアウロスの方が明らかによい
  • アウロスはクライネからバスまでを同一モデルでカバーしている

「メーカーを統一しなくても音程を合わせられる」という方は、ごちゃ混ぜでも問題ありません。

実際、Youtubeで多重録音されている方では、

  • ソプラニーノ:アウロス
  • ソプラノ・アルト:ヤマハ

で音程を合わせられている方もおられるので、技量次第ということですね(私も精進せねば…)。

とは言っても、アウロスで統一する方がリコーダーアンサンブルが楽になりますので、アンサンブルがしたい方にはアウロスがおすすめですよ。

おすすめのモデル

アウロスとヤマハには、様々な樹脂製リコーダーがありますので、おすすめをご紹介します。

おすすめモデルは、いずれも少し値段が高め(とは言っても数千円)な上位モデルですが、これには理由があります。

上位モデルの方がおすすめな理由
  • 音がよく響きやすい
  • 音程のバランスが良い
  • 吹奏感が良く吹いていて気持ちいい

それほど値段は変わりませんので、どうせ買うなら上位モデルを買っておいた方が良いですよ。

ちなみに、リコーダー表面に木目調のコーティングをしてあるものもありますが、コーティングなしの方が素直に楽器が鳴る感じがするので、私は「なし」のモデルの方が好きです。

ヤマハのソプラノだけはコーティング有りを使っていますが、アウロスのソプラノやヤマハのアルトのコーティング有りモデルはお蔵入りになっています。。。

アウロスのおすすめはシンフォニーシリーズ

アウロス_ソプラノリコーダー

アウロスのおすすめはシンフォニーシリーズです。

アウロスのおすすめモデル

私はクライネ・ソプラニーノ・ソプラノ・アルトの4本を持っていますが、どれも良いです。

音がよく響きますし、音程のバランスも良いですね。

信頼できるモデルですので、テナーとバスもいずれ揃えたいです。

ヤマハ

ヤマハのソプラノリコーダー

ヤマハのおすすめは次の通りです。

ヤマハのおすすめモデル

ヤマハはソプラニーノにアーチ型ウインドウェイのモデルが無く、ソプラニーノをおすすめできないのが残念。

しかし、ヤマハは高音まで立体感のある明るく柔らかい音が出るので、すごく魅力的ですよ。

ヤマハリコーダーもテナーとバスを持っていないので、いずれ揃えたいです(笛が増えすぎて妻に怒られるかもw)。

まとめ

アウロスとヤマハの違いについてご説明しました。

アウロスとヤマハの違い
  • 音色
    • アウロス:深みがある
    • ヤマハ:明るく柔らかい
  • 音程
    • アウロス:バランスが良いけど全体的に低い
    • ヤマハ:合わせにくい音はあるけど低くはない
  • 吹奏感
    • アウロス:良い。特に低音が気持ち良い
    • ヤマハ:良い。高音が自然に出せる
  • ラインナップ
    • アウロス:クライネ〜バス
    • ヤマハ:ソプラニーノ〜バス

それぞれに違いがありますが、どちらも非常に良い性能をしていますので、どちらもおすすめですよ。

自分の好みや演奏形態によって選んでみて下さいね。