「リコーダーの高いミの音がでない…どうやったら出るようになるかな」

このような悩みにお答えします。

この記事の内容
  • 高いミの音の出し方
  • 高いミの音が出ない原因
  • 高いミの練習方法

リコーダーの高いミの音は、サミング(親指ずらし)が初めて出る音なので、初心者の方には難しいですよね。

私も小学生のときは、以下のようなことを悩んだ記憶があります。。

  • 親指ってどうやってずらすの?
  • どれくらい隙間を開けたらよいの?

そこでこの記事では、高いミの出し方を写真と動画付きで解説します!

サミングの隙間の写真もありますので、写真を見てマネしてみてくださいね。

高いミを出せるようになれば、いろんな曲を吹けるようになり楽しいので、頑張りましょう!

高いミの音の出し方

高いミは下の画像のようにして出します。

高いミの出し方

表から見ると低いミと同じ指ですね。

しかし、裏から見ると左手親指は違っていて、サミングでわずかに隙間を作っています。

この指の状態で「ふー」っと吹くと、高いミの音が出ますよ。

私がサミングするときの親指を動画に撮ってみました。サミングがよく分からない方は参考にしてみてくださいね。

難しい方は、次の「高いミが出ない原因」と「練習方法」を見て、練習してみて下さいね。

高いミの音が出ない原因

高いミの音が出ない原因は4つあります。

高いミの音が出ない原因
  • トーンホールを正確に塞げていない
  • サミングの隙間が適切でない
  • 息が強すぎる(弱すぎる)
  • 楽器の状態が良くない

以降で詳しくご説明しますので、もし高いミの音が出ない場合は、1つずつ確認してみてくださいね。

トーンホールを正確に塞げていない

高いミの音が出ない原因1つ目は、トーンホールを正確に塞げていないことです。

まだリコーダーに慣れていない方は、トーンホールを塞いだつもりになっていても、隙間ができてしまう場合が多いです。

トーンホールに隙間ができている

鏡の前で高いミを吹いて、隙間なく塞げているか確認してみましょう。

トーンホールを正確に塞げるようになる方法

トーンホールを正確に塞げるようになるには、次のことを試してみて下さい。

トーンホールを正確に塞ぐ方法
  1. リコーダーを正しく持つ
  2. リコーダーに指かけをつける
  3. 真ん中のドから「ドシラソファミ」と順番に下っていく

リコーダーの持ち方が悪いとトーンホールを塞ぐのが難しくなるので、正しい持ち方をしましょう。

リコーダーの持ち方は、左利き・右利きは関係ありません。どちらも同じ持ち方ですので、注意しましょう。

リコーダーが持ちにくいときは、指かけをつけると持ちやすくなりますよ。私も指かけをつけています。

正しい持ち方ができたら、トーンホールを確実に塞ぐ練習をしましょう。

トーンホールを確実に塞ぐ練習
  • 真ん中のドを吹く
  • シを吹く(真ん中のドのひとつ下の音)
  • ラーソーファーミーとひとつずつ下の音を吹いていく

簡単に出せる真ん中のドの音から「ドーシーラーソーファーミー」と下っていくことで、確実に出せる音が増えていきますよ。

最初は難しいかもしれませんが、繰り返し練習すればできるようになってきますよ。

正確に塞げているのに高いミが出ない場合は、サミングの隙間を確認してみましょう。

サミングの隙間が適切ではない

高いミの音が出ない原因2つ目は、サミングの隙間が適切ではないことです。

サミングとは、親指をずらしてサムホールに隙間を作ること

サミング後の状態
サミングの隙間が適切でない状態
  • 隙間を開けたつもりが全然開いていない…
  • 隙間を開けすぎている…

サミングの隙間は、広すぎても狭すぎても失敗してしまいます。

目安としては、0.5〜1ミリくらいの隙間になるよう練習しましょう。

「指の押さえ方もサミングも完璧、でも出せない…」そんな時は、息の強さを確認しましょう。

息が強すぎる(弱すぎる)

高いミの音が出ない原因3つ目は、息が強すぎる(弱すぎる)ことです。

特に初心者の方は一生懸命吹くあまり、息が強くなってしまいがちなのですが、高いミを出すのに強い息は必要ありません。

強すぎる息の例
  • 風船を膨らます息
  • 蝋燭の火を消す息
  • ゴミを吹き飛ばす息

このような強い息で吹いている方は、音が裏返ってしまいがちなので、もっと優しい息を心がけましょう。

息が強すぎると良くない理由
  • 荒々しい汚い音になる
  • 音が裏返ってしまう
  • 息が続かなくなってしまう

感覚的な話になりますが、私はリコーダーに「息を吹き込んでいる」という実感はありません。

もちろん、物理的にはリコーダーに息が入っているはずですが(笑)、息を吹き込むというよりは、声のように「リコーダーで歌う」という感じです。

「リコーダーで歌う」ようイメージすると、音色もきれいになりますので、試してみてくださいね。

つい力みすぎて息が強くなってしまう方は、力を抜く練習をしてみるのもおすすめです。

トーンホールの塞ぎ方・サミング・息の強さに問題なければ、高いミは問題なく出るはずですよ。

もし、ここまでの方法でも高いミが出ない場合は、楽器の状態を確認しましょう。

楽器の状態が良くない

高いミの音が出ない原因4つ目は、楽器の状態がよくないことです。

楽器の状態が良くない例
  • ウィンドウェイに水や唾液が詰まっている
  • トーンホールに水が詰まっている
  • 楽器が割れている

高いミの音に限らずですが、リコーダーの状態が悪いと音が上手く出ません。

水や唾液が詰まっている場合は、取り除きましょう。

ウィンドウェイの水や唾液の取り除き方

ウィンドウェイは「リコーダーに吹き込んだ息が最初に通る場所」なので、ここに水や唾液が詰まると音が出ません。

頭部管の構造

ラビュームと窓の部分を手で塞いで、強く吹いたり吸ったりして水を吹き飛ばしましょう。

衛生面を気にするなら、吹いて除去する方がよさそうですね(私は吸ってますが…)。

トーンホールの水の取り除き方

冬場や冷房がよく効いた部屋では、トーンホールに水が溜まってしまう場合もあります。

もし水が溜まっていたら、強く息を吹いて吹き飛ばしましょう。

楽器が割れているとき

楽器本体が割れてしまっている場合は、修理か買い替えを検討しましょう。

私のおすすめは、YAMAHAのソプラノリコーダーです。

高いミより上の音が非常に出しやすく、きれいな音を出せるので気持ちよく練習できますよ。

リコーダーは大事に使えば半永久的に楽しめますので、壊れないようお手入れするようにしましょう。

高いミの音の練習方法

高いミの音は、次のように練習するのがおすすめです。

高いミの練習方法
  • 低いミを吹く
  • 低いミを吹きながら親指をずらして高いミを出す
  • 最初から高いミを出す

それぞれご説明しますね。

低いミを吹く

まずは、低いミを吹きましょう。

低いミを吹くことで、次の2つのことが分かります。

低いミを吹くと分かること
  • 左手親指(サミング)以外の運指に問題ないこと
  • 息が強すぎないこと(息が強すぎると低いミの音が出ない)

低いミを出すのが難しい場合は、真ん中のドから「ドーシーラーソーファーミー」と下っていくと出しやすいですよ。

小学校で習う「パフ」はド~ミまでの練習曲として最適で、楽しみながら指の練習ができるのでおすすめです。

もし、音が裏返ってしまう場合は、指や息の強さに問題があるかもしれませんので、確認してみましょう。

低いミを吹きながら親指をずらして高いミを出す

次に、低いミを吹きながらサミングして、高いミを出しましょう。

ここで、きれいに高いミが出なかった場合はサミングのやり方に問題がありますので、次のことを確認してみてください。

サミングの確認すること
  • サミングの隙間はちゃんと開いているか?
  • サミングの隙間が広すぎないか?(目安は0.5~1ミリ程度)

ここまでの練習方法を実践してみた動画は以下です。

繰り返し練習して、安定してできるように目指しましょう。

最初から高いミを出す

低いミからサミングできるようになったら、低いミを吹かずに、いきなり高いミを出す練習をしましょう。

ここまでできれば、曲でもバッチリ吹けるようになりますよ!

色んな曲を吹いてみて、リコーダーを楽しみましょう!

まとめ

ソプラノリコーダーで高いミの音を出す方法をご紹介しました。

サミングを使う音で最初は難しいかもしれませんが、高いミを出せるようになるとリコーダーの世界が一気に広くなります。

リコーダーが楽しくなりますので、ぜひ練習してみてくださいね。

高いミを簡単に出せるようになってきたら、もっと高い音に挑戦してみるのも楽しいですよ。