「リコーダーのサミングってどうやるの?どのくらい隙間を開けるのか分かんない…」
このような疑問にお答えします。
ソプラノリコーダーで高いミより上の音を吹くときはサミングをしますが、けっこう難しいですよね。
サミングとは、リコーダーで高い音を吹くときに左手親指のサムホールを“少しだけ”開けること
学生時代、何人かにリコーダーを教えた時も、サミングが苦手で高音が安定しない人が多かったです。
- どれだけ隙間を開けたらよいのか
- どうやって開けたらよいのか
そこで、この記事ではサミングのやり方を画像と動画を使ってご説明しております!
画像や動画を見て真似することで、サミングのイメージがしっかりできるようになりますよ。
サミングのやり方
サミングは、左手親指をずらして、リコーダー背面のサムホールの隙間を開けることです。
と言ってもよく分からないと思うので、画像と動画でご説明しますね。
サミングの画像と動画
サミングする前と後は、次のようになります。
サミング後では、左手親指とトーンホールの間に1ミリ程度のわずかな隙間が開いていますね。
これがサミングです。
次は動画をご紹介させていただきますね。
左手でリコーダー・右手でスマホを持って、リコーダーのベルを右ひざに固定した体勢で動画撮影しました(笑)。
左手でリコーダーを持っているので、通常時と少し変わっているかもしれませんが、、、動画のような感じで、親指をずらしてトーンホールの隙間を作っています。
サミングの2つのやり方
サミングには次の2つのやり方があります。
- 左手親指の爪でトーンホールの隙間を作る
- 左手親指の腹でトーンホールの隙間を作る
それぞれにメリットとデメリットがありますが、今は2の方法でサミングしています(以前は1の方法でした)。
左手親指の爪でトーンホールの隙間を作る
左手親指の爪でトーンホールの隙間を作る方法には、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
簡単にできる 確実にできる | 親指の動きが大きくなる リコーダーに傷がつく |
爪は硬いので、簡単かつ確実に隙間を作ることができるのですが、リコーダーのトーンホールが爪で削られる可能性があります。
私はトーンホールが削れていることに気づいてから、指の腹で隙間を作る方法に変更しました。
左手親指の腹でトーンホールの隙間を作る
左手親指の腹でトーンホールの隙間を作る方法には、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
小さい指の動きでサミングできる リコーダーに傷がつかない | 慣れるまで難しい シビアなコントロールが必要 |
指の腹はやわらかいので、適切な大きさのトーンホールの隙間を作るのが、爪よりも難しいです。
私も指の腹方式に変えるときは、かなり苦労しました。
でも、指の動きを小さくできて速い曲を演奏しやすくなったし、リコーダーに傷もつかなくなりました。
サミングの練習方法
サミングは、次の方法で練習するのがおすすめです。
まずは低い音を吹いてからサミングする練習をして、慣れてきたら最初からサミングにも挑戦しましょう。
低い音を吹いてからサミングする練習
まずは、低い音を吹いてからサミングをする練習をしましょう。
- 低いミを吹く
- 低いミを吹き続けながらサミングする
※低いミというのはソプラノリコーダーの場合ですので、アルトの場合は「ラ」に読み替えてくださいね。
低いミを出すのが難しい場合は、「パフ」を演奏することで、楽しみながら上達していくことができますよ。
下の参考動画のように、一息で吹き続けながら親指を動かしてサミングしてみましょう。
低いミの音でできたら、ファやソにも挑戦してみて下さい。
ラまで行くとけっこう難しくなりますが、とりあえずはラまでできるのを目指しましょう!
サミングの精度を高める練習
低い音を吹いてからサミングができるようになったら、サミングの精度を高める練習にも挑戦しましょう。
- 最初からサミングの音を吹く練習
- レミレミレミレミ…練習
どちらも難しいですが、これらができるようになれば、色んな曲を吹けるようになるので頑張りましょう!
最初からサミングの音を吹く練習
低い音から指をずらしてサミングするのではなく、最初からサミングの音から吹き始める練習です。
まずは、高いミでやってみましょう。
コツは、音を出す前に指を作っておくことです。
ゆっくり確実に正確な運指を作って、その後に息を吹き込むと失敗せずに出すことができますよ。
高いミでできたら、「ファ」「ソ」「ラ」でも練習してみましょう。
レミレミレミレミ…練習
真ん中のレと高いミを繰り返し「レミレミレミレミ…」と吹く練習もしてみましょう。
「レ」は左手親指をトーンホールから離した状態になりますが、そこからサミングをする練習ですね。
けっこう難しいですが、このパターンは曲でも結構出てきます。
コツは左手親指をトーンホールから離し過ぎないこと、ですかね。。。
「レミレミ」ができるようになったら、「レファレファ」や「レソレソ」「レラレラ」と、徐々に大きい跳躍に挑戦してみましょう。
まとめ
サミングのやり方と練習方法についてご説明しました。
指の長さなどは人によってけっこう異なるので、私と同じようにしなくても大丈夫ですよ。
(私は親指が人より長いです…)
サミングの音がきれいに出せていれば、OKです!
サミングができると、吹ける曲が増えてリコーダーが楽しくなるので、頑張りましょう♪
サミングに慣れてきたら、リコーダーの高音域の音にも挑戦してみましょう。