「木製リコーダーを買ってみたいけど、実際どうなんだろう?リアルな意見を知りたい。」

このような悩みにお答えします。

木製リコーダーは値段が高いので、「本当に買うのが良いのだろうか」悩みますよね。

私もすごく悩んで買って、結果、、、少し後悔している部分もあります(笑)。

木製リコーダーを買って後悔したこと
  • それほど上手くはなれない(笑)
  • サムホールが削れやすい
  • 長時間演奏できない
  • 指かけがないので持ちにくい
  • 値段が高い

この記事では、私が木製リコーダーを買って後悔したことを正直に書きますので、

  • 木製リコーダーのデメリットを知りたい方
  • 木製リコーダーを買いたい方

は参考にしてみて下さいね。

木製リコーダーを買って後悔したこと5選

私が木製リコーダーを買って後悔していることは、次の5つです。

木製リコーダーを買って後悔したこと
  • それほど上手くはなれない(笑)
  • サムホールが削れやすい
  • 長時間演奏できない
  • 指かけがないので持ちにくい
  • 値段が高い

それぞれご説明しますね。

それほど上手くはなれない(笑)

木製リコーダーを買って後悔していること1つ目は、木製リコーダーを使ってもそれほど上手くはなれないことです(笑)。

木製リコーダーを買う前は、「木の楽器で吹いたらめっちゃ良い音するんだろうな」とウッキウキでした。

しかし、実際に吹いてみた印象は…

「確かに良い音はするけど、実力相応の音だよね」という感じでした(まあ当たり前ですが…)。

以下は樹脂製と木製の参考演奏動画ですが、正直そんなに変わりませんね(アウロスやヤマハの樹脂製リコーダーの性能が良すぎる…)。

参考演奏:樹脂製と木製の比較

①樹脂製リコーダー(YAMAHA YRS-314BIII

②樹脂製リコーダー(AULOS シンフォニー503B(E)

木製リコーダー(Moeck ロッテンブルグ 4200

私がリコーダー初心者の方に樹脂製リコーダーをおすすめしているのは、主にこのことが理由です。

木製リコーダーの性能が悪いというよりは、樹脂製リコーダーの性能が良すぎますね。

サムホールが削れやすい

木製リコーダーを買って後悔していること2つ目は、サムホールが削れやすいことです。

次のような条件が揃うと、サムホールが削れてしまうので、注意しましょう。

サムホールが削れる条件
  • サミングのとき爪を立てている
  • 柔らかい木材(メープル等)の楽器を使っている
  • 長時間演奏してリコーダー本体が水を吸収して柔らかくなっている

私は木製リコーダーを使い始めた当初に、この全てをやらかして、見事に削れてしまいました!

削れによる演奏への影響は特に感じていませんが、数万円もするリコーダーに傷が…。

ショックすぎて、爪を立てないサミングを練習して、サムホールに優しい奏法を身につけました(笑)。

長時間演奏できない

木製リコーダーを買って後悔していること3つ目は、長時間演奏できないことです。

木の材質にもよりますが、木製リコーダーは長時間演奏すると楽器の状態が悪くなる場合があります。

楽器の状態が悪くなるとは?

木製リコーダーは、演奏中の息に含まれる水分を吸収してしまいます。

そのため、長時間吹くと次のような不具合が出る場合も…

楽器の状態が悪くなる例
  • 楽器が変形してしまう…
  • 楽器が割れてしまう…

私は本番中にリコーダーが変形して、大失敗をしました(笑)。

ソロリサイタルで大惨事に…

以前、2時間のソロリサイタル(なんと有料)を依頼されたことがあります。

「自分のようなど素人が有料演奏だなんて恐れ多い…」と思いながらも、本番に向けて精一杯練習しました。

そして迎えた本番当日、リハーサルでは絶好調で「本番も成功するだろう」、そう思っていました。

しかし、本番が始まると、いつもは外さないような音を外しまくります(笑)。

「何でこんなに音を外してしまうんだろう…」と思いながらも原因が分からず、最後の曲(チャールダーシュ)まで来ました。

「ボロボロだったな…」と、ふと楽器を見ると…

サムホールが膨張していることに気づきました!

いつも通りにサミングすると、適切な隙間ができなくて音を外していたという訳です。

いつもよりサミングの隙間を大きくすることを意識したことで、最後の曲だけはまともに演奏できましたが、トラウマですね(笑)。

木製リコーダーの管理方法

私のような失敗をしないためにも、木製リコーダーは次のような管理をしましょう。

木製リコーダーの管理
  • 購入後はゆっくり慣らす
  • 演奏後は管内の水滴を拭き取る
  • 長時間の演奏は避ける

私も1と2はしていたのですが、3は油断していました。

慣らしたあとでも長時間演奏すると膨張してしまうので、注意するようにしましょう!

指かけがないので持ちにくい

木製リコーダーを買って後悔していること4つ目は、指かけがないので持ちにくいことです。

アウロスやヤマハの樹脂製リコーダーには、指かけが付属品でついていますが、木製リコーダーには基本的に付いていません。

私は樹脂製リコーダーには指かけを付けていたので、指かけがないのは吹きにくかったですね。

指かけなしに慣れることも考えましたが、木製リコーダーにもヤマハの指かけを装着しました。

ヤマハの指かけは、汎用性が高くて頑丈なのでおすすめですよ!

リコーダーを持ちにくい方はぜひ付けてみてくださいね。

YAMAHAの指かけ
総合評価 :4.5

両面テープで取り付けられるリコーダー指かけ。
シンプルな構造で壊れにくいです。

指かけのメリット
  • リコーダーを持ちやすくなる
  • 指が動かしやすくなる
  • 毎回同じ場所を持てる
\アウロスリコーダーにも利用可能/Amazonでみる

値段が高い

木製リコーダーを買って後悔していること5つ目は、値段が高いことです。

メーカーや材質などにもよりますが、木製リコーダーの値段はそれなりに高額です。

私が購入したリコーダーは、3万円ほどしました。。。

もちろん、値段が高いだけあって音色や音量・吹奏感などは樹脂製よりも優れているのですが、、、

「趣味で楽しむには、安い樹脂製で十分では?」と言うのが、正直な感想です。

ヤマハやアウロスの樹脂製リコーダーは木製リコーダーの10分の1以下の値段ですが、本当に性能が良くて、十分楽しめるんですよね。

後悔しない木製リコーダーの買い方

木製リコーダーを買って後悔したことを書いてきましたが、木製リコーダーは良い物です。

樹脂製リコーダーよりも音楽的な性能は高いので、ちゃんと理解して買えば“一生ものの相棒”になってくれるはず…!

そこで、後悔しない木製リコーダーの買い方をご紹介します!

後悔しない木製リコーダーの買い方
  • 木の特性をよく理解して買う
  • 実店舗で試奏してから買う
  • 樹脂製である程度上手くなってから買う

木の特性をよく理解して買う

後悔しない木製リコーダーの買い方1つ目は、木の特性をよく理解して買うことです。

木製リコーダーは色んな材質のものがあり、それぞれに特徴がありますので、これらの特徴を理解して買うようにしましょう。

木材の見た目や特徴について、詳しくはヤマハの公式ページなどをご覧ください。
》リコーダーのできるまで:木製リコーダー

実店舗で試奏してから買う

後悔しない木製リコーダーの買い方2つ目は、実店舗で試奏してから買うことです。

木製リコーダーは、実際に演奏してみないと分からないことが色々あります。

試奏しないと分からないこと
  • 音色の違い
  • 吹奏感の違い
  • 音程の違い
  • 手触りの違い
  • 楽器の個体差

これらの違いは、実際に楽器を手に取って吹いてみないと分かりません

Amazonで買うのが楽ですが、木製リコーダーは、実店舗で試奏して買う方がおすすめですよ。
(樹脂製リコーダーは、個体差も少ないのでAmazonで買いましょう。)

私は大手楽器店のリコーダーフェアに行って、試奏しまくりました。

2桁万円のボックスウッド製のソプラノリコーダーが一番好みでしたが、当時フリーターだったので、メープルのソプラノリコーダーをAmazonで買いました(笑)。

ある程度上手くなってから買う

後悔しない木製リコーダーの買い方3つ目は、ある程度上手くなってから買うことです。

木製リコーダーには色んな選択軸があり、しかも値段も高額。。。

木製リコーダーの選択軸
  • どのメーカーにするか?
  • どの材質にするか?
  • どのモデルにするか?
  • どの個体にするか?

これらを判断するには、安定した技術と違いの分かる耳が必要です。

私の場合は、技術が不安定なので、仮に音が違っても、楽器の問題なのか調子の問題なのかが、正しく判断できません。

初心者の方は、私以上に不安定かと思います。

樹脂製リコーダーである程度上手くなって、技術も耳もできてから木製リコーダーを買うのがおすすめですよ。

選定品を活用するのもおすすめ

良い木製リコーダーを自分で選べる自身がない人は、プロやリコーダーの先生の「選定品」を買うのもおすすめです。

上手い人は「同じモデルの個体差」まで判断して選定できるので、選定品を買うことで良い楽器を手にできる可能性が上がりますよ。

私はクラリネットのマウスピースや楽器本体を買う時、自分では良い物を選べる自信がなかったので、プロのクラリネット奏者の選定品を買っていました。

選定品は、自分がなんとなく選んだものよりも、音色や吹奏感が優れていた、と感じています。

木製リコーダーを買いたい方は、材質やモデルまでは自分で決めて、そのモデルの選定品を買うのもおすすめですよ。

まとめ

私が木製リコーダーを買って後悔したことをご紹介しました。

木製リコーダーを買って後悔したこと
  • それほど上手くはなれない(笑)
  • サムホールが削れやすい
  • 長時間演奏できない
  • 指かけがないので持ちにくい
  • 値段が高い

後悔していることは確かにありますが、木製リコーダーにしかない魅力ももちろんあり、私も木製リコーダーを気に入っています。

初心者の方には、まずは樹脂製リコーダーで始めることをおすすめしていますが、木製リコーダーにもぜひ挑戦してみてくださいね。