「学校で習う楽器ってなんでリコーダーなの?ギターやトランペット、ピアノじゃダメなの?」

このような疑問にお答えします。

リコーダーは学校教育で広く演奏されていますが、なぜリコーダー何でしょう?

他にも色んな楽器があるのに。

「トランペットやギター、ヴァイオリン、キーボードとか演奏できる方がカッコいいじゃん」と思われる方も多いのでは…?

そこで、学校で習う楽器がリコーダーである理由を考えてみました。

習う楽器がリコーダーの理由
  • 手軽に楽器演奏を楽しめる
  • 教えやすい
  • サイズが小さい
  • メンテナンスが楽
  • 値段が安い

「学校の授業で全生徒が演奏する楽器」と考えた場合、リコーダーほどハードルが低い楽器ってないんですよね。

この記事では、学校で習う楽器がリコーダーの理由をより詳細にご説明します。

手軽に楽器演奏を楽しめる

学校で習う楽器がリコーダーである1つ目の理由は、手軽に楽器演奏を楽しめることです。

リコーダー以外の楽器の大変さ

私は様々な管楽器や弦楽器を触ったことがありますが、リコーダーほど手軽に楽器演奏を楽しめる楽器はありません(鍵盤ハーモニカくらいですかね)。

リコーダー以外の楽器の大変さ
  • トランペット
    • ただ吹いても音が出ない
    • 唇の振動で音を出すので難しい
  • フルート
    • ただ吹いても音が出ない
    • 勘の悪い人だと一向に音が出ない
  • クラリネット
    • ただ吹いても音が出ない
    • リード選びなどややこしい
  • ギター
    • とりあえず音は出せる
    • コードなどややこしい
  • ピアノ
    • とりあえず音は出る
    • 両手で違う動きがあり難しい

メジャーな楽器は、ある程度曲を吹けるまでのハードルが高すぎるんですよね。

トランペットなんて授業でやったら、音を出すだけで1年終わりかねません(笑)

それでは習う人も楽しくないし、教えられる先生も限られてくるでしょう。

リコーダーの簡単さ

対してリコーダーは非常に簡単です。

リコーダーの簡単さ
  • 息を入れれば音が出る(3歳でもできる)
  • 指を塞げば音が変わる(苦手な人もいるかも)
  • 和音などややこしい話がない

簡単な曲を演奏できるまでのハードルが低いので、色んな人がいる学校教育でも採用できるのですね。

それでいて、極めようと思うとものすごく難しくて、やりがいも提供してくれるのも魅力です。

教えやすい

学校で習う楽器がリコーダーである2つ目の理由は、教えやすいことです。

音楽の授業で楽器をあつかう場合、教える先生がいなければなりません。

しかし、扱う楽器がトランペットやフルートのように難しいと先生も演奏できず教えられないかもしれません。

リコーダーは誰でも音が出せて、大人の手の大きさなら比較的簡単に演奏できるため、専門外の先生でも教えやすいんです。

先生の確保しやすさ、という点でもリコーダーは優れていますね。

サイズが小さい

学校で習う楽器がリコーダーである3つ目の理由は、サイズが小さいことです。

音楽の授業で使う楽器のサイズがトランペットやギターのように大きいと大変です。

サイズが大きいと大変な理由
  • 学校の備品とするには広いスペースや収納が必要
  • 生徒に持ち帰ってもらうには、持ち帰りが大変

サイズが大きい楽器だと、保管スペースや運搬に時間・労力・お金がかかります。

一方リコーダーは、小さく軽いので、ランドセルにさしておけますよね。

授業で扱うには、大量の楽器が必要になるので、サイズの小さいリコーダーは優れていると言えるでしょう。

楽器のメンテナンスが楽

学校で習う楽器がリコーダーである4つ目の理由は、楽器のメンテナンスが楽なことです。

楽器を演奏できる状態に保つ為には、メンテナンスをしなければなりません。

リコーダー以外の楽器のメンテナンス
  • トランペット:水抜き・オイル差し
  • フルート:水除去・タンポ交換
  • クラリネット:水除去・タンポ交換・リード交換
  • ギター:弦の張替え
  • ピアノ:調律

これらのメンテナンスには、お金や時間がかかるため、学校で生徒全員分の面倒を見るのは困難です。

対してリコーダーはメンテナンスがほぼいりません。

いや、正確に言うと、水除去やグリス塗りくらいはすべきなんですが、、、

別にしなくても支障ありません(笑)

実際、私はほぼ何もメンテナンスせずに、吹き終わったらそのまま片付けています。

メンテナンスの時間や費用がかからないので、学校教育で採用しやすいですね。

値段が安い

学校で習う楽器がリコーダーである5つ目の理由は、値段が安いからです。

授業で使う楽器は、学校または個人で買わねばなりません。

いずれにしても、値段は安い方がありがたいですよね。

しかし、トランペットやクラリネットなどは「ある程度演奏を楽しめる性能」の楽器を買うには、数万円以上必要です(なんなら、マウスピースだけで一万円弱しますよ。。。)

一方リコーダーは、千円台の安い楽器でも十分に演奏を楽しめます。

私がステージ演奏で使っているリコーダーも、2~3,000円程度のリコーダーですよ。

値段の安さもリコーダーが学校教育で採用されている重要な要因だと言えるでしょう。

まとめ

リコーダーが日本の学校教育で採用されている理由について、考えてみました。

習う楽器がリコーダーの理由
  • 手軽に楽器演奏を楽しめる
  • 教えやすい
  • サイズが小さい
  • メンテナンスが楽
  • 値段が安い

演奏の手軽さや管理のしやすさ、値段の安さが学校教育にぴったりですね。