リコーダーを吹いていると、ウィンドウェイに水滴が詰まって吹きにくくなってきますよね。
ウィンドウェイに水滴が詰まると、様々な問題があります。
- 音が出しにくくなる
- 音色が悪くなる
- 音程が上ずる
- 楽器が傷む(木製リコーダーの場合)
特に本番で演奏しているとき詰まるとキツいですね。。
そこで、ウィンドウェイの水滴の原因と予防方法、除去方法をご紹介します。
水滴を無くすことはできませんが、できるだけ快適にリコーダーを吹けるよう、できる所からやってみましょう!
ウィンドウェイの水滴の原因
ウィンドウェイの水滴の原因は、主に2つあります。
- 息に含まれる水分の結露
- 唾液
息に含まれる水分の結露
息に含まれる水分は、ウィンドウェイを通るときに冷やされて結露します。
次のような場合は、ウィンドウェイの温度が低くて結露しやすいので、注意しましょう。
- 部屋の温度が低いとき
- リコーダーを吹き始めるとき
唾液
また、初心者の方などは、唾液が入ってしまうこともあるかもしれません。
私も16分音符でダブルタンギングを続けていると、唾液が溜まってきてウィンドウェイに入りそうになります。。。
水滴の原因はある程度仕方ない
原因は分かりましたが、リコーダーの構造上、ウィンドウェイの水滴はある程度は仕方ありません。
息を吹き込まない訳にはいきませんし、息から水分を除去することもできませんし。。。
水滴の除去と予防の方法を覚えて、出来るだけ水滴が付かないようにしましょう。
水滴の除去方法
水滴を除去する方法は2つあります。
- 息で水滴を吹き飛ばす
- 水滴を吸いこむ
それぞれにメリットとデメリットがあるため、状況で使い分けるのがおすすめですよ。
息で水滴を吹き飛ばす
水滴を除去する方法1つ目は、息で水滴を吹き飛ばす方法です。
- リコーダー頭部管のラビューム部分を手で握って塞ぐ
- ウィンドウェイに強い息を吹き込む
リコーダーの音はラビュームで作られるため、手で握って塞げば音は出ません。
手でピッタリ塞いで、息の力で水滴を吹き飛ばしましょう。
- メリット
- 衛生面の心配がない
- 水滴が下に流れやすい癖がつく(かも)
- デメリット
- ラビュームの塞ぎ方が甘いと音が出る
- 活用シーン
- 普段の練習
ウィンドウェイ内部の汚れによる衛生面の心配もないので、普段の練習にはおすすめです。
ただ、ラビュームの塞ぎ方が甘いと「ピー」と音が出てしまうので、本番で使うには怖いですね。
水滴を吸い込む
水滴を除去する方法2つ目は、水滴を吸い込むことです。
リコーダーをくわえて、勢いよく息を吸い込むことでウィンドウェイの水滴を除去できますよ。
- メリット
- 音をあまり立てずに水滴を処理できる
- デメリット
- ウィンドウェイが汚いと衛生面が心配
- 活用シーン
- 本番の途中
水滴を吸い込む方法は「ピー」と音が出る危険がありませんので、本番中でも安心して使えます。
そのため、私は練習中も含めて、ずっと吸い込む方法で水滴を処理してきました。
ただ、「息で吹き飛ばす方法で、ウィンドウェイの水滴が流れやすくなる」説を見てから、吹き飛ばす方法をメインにしています。
本当に効果があるのかは、分かりません(笑)
ウィンドウェイの水滴の予防方法
ウィンドウェイの水滴を除去するのも手間なので、できれば予防したいですよね。
予防の方法は5つあります。
- 暖かい場所で演奏する←効果No1
- 吹く前にウィンドウェイを温める
- 演奏前に水を飲まない
- ウィンドウェイ内部をコーティングする
- 水滴が詰まりにくいリコーダーを使う←効果No2
暖かい場所で演奏する
ウィンドウェイの水滴の予防方法1つ目は、暖かい場所で演奏することです。
暖かい場所では、ウィンドウェイの結露が起きにくくなるので、水滴があまり出ません。
私は夏場も冷房なしで35度の部屋で練習したりするのですが、全然水滴がつきませんでした。
さすがに35度の部屋での演奏は推奨しませんが(笑)、ある程度暖かい部屋にしておくと水滴を抑えられるますよ。
吹く前にウィンドウェイを温める
ウィンドウェイの水滴の予防方法2つ目は、吹く前にウィンドウェイを温めることです。
リコーダーの吹き口の部分を手で握るなどして、体温程度に温めておくと、水滴がつきにくくなりますよ。
私は冬は暖房なしで14度とかの部屋で練習するので、手で温めてから吹いています。
水滴を多少は抑えられますが、暖かい部屋で吹くほどの効果はないですね。
演奏前に水を飲まない
ウィンドウェイの水滴の予防方法3つ目は、演奏前に水を飲まないことです。
水を飲んだあとは、息の中の水分が多くなるため、水滴がつきやすくなります。
私は小まめに水を飲むくせがあるので、リコーダー演奏前は意識的に減らすようにしました。
もちろん健康の方が大事なので、脱水にならないよう適度な水分補給はしましょう。
中性洗剤でウィンドウェイ内部をコーティングする
ウィンドウェイの水滴の予防方法4つ目は、中性洗剤でウィンドウェイ内部をコーティングすることです。
- 中性洗剤(食器用など)を水で薄める
- ウィンドウェイを①に浸ける
- ①からウィンドウェイを取り出し自然乾燥させる
中性洗剤に浸けて自然乾燥させることで、ウィンドウェイに界面活性剤が残り結露しにくくなるんだとか…
私は試してみましたが、あまり効果は分かりませんでした。
真冬に14度の部屋で吹いたからかも…笑
興味のある方は一度試してみてくださいね。
水滴が詰まりにくいリコーダーを使う
ウィンドウェイの水滴の予防方法5つ目は、水滴が詰まりにくいリコーダーを使うことです。
リコーダーのウィンドウェイの設計は、モデルによって異なるため、水滴の詰まりやすさも大きく異なるんです。
私の主力アルトリコーダーでは次の通り。。。
モデル | 詰まりにくさ |
---|---|
ヤマハ YRA-402B | |
アウロス シンフォニー 509B | |
ゼンオン G-1A ブレッサン |
ゼンオン G-1A ブレッサンは、音色や吹奏感がめちゃくちゃ好きなリコーダーなんですが、水滴が詰まり安すぎるのがネック…。
ホールはけっこう寒い場合もあるので、本番で使うのは少し怖いかな…、と思っています。
アウロス シンフォニー 509Bは、真冬に14℃しかない部屋で吹いてもほぼ詰まりません。
性能の高さも含めて、非常に安定感のあるリコーダーなので、本番利用を考えるとやっぱりアウロス シンフォニー 509Bが最強かな、と最近思っています。
水滴でお悩みの方には、非常におすすめですよ。
まとめ
リコーダーのウィンドウェイの水滴についてご説明しました。
- 水滴の問題点
- 音が出しにくくなる
- 音色が悪くなる
- 音程が上ずる
- 楽器が傷む(木製リコーダーの場合)
- 水滴の原因
- 息に含まれる水分の結露
- 唾液
- 水滴の除去方法
- 息で水滴を吹き飛ばす
- 水滴を吸いこむ
- 水滴の予防方法
- 暖かい場所で演奏する
- 吹く前にウィンドウェイを温める
- 演奏前に水を飲まない
- ウィンドウェイ内部をコーティングする
- 水滴が詰まりにくいリコーダーを使う
ウィンドウェイの水滴はリコーダーを吹く上で避けられない問題ですが、緩和することはできます。
水滴を減らして快適なリコーダー演奏を楽しみましょう!