リコーダーの運指って、ややこしくて難しいですよね。。
運指表のどこを見れば良いのか分からないし、指が合っているのか分からないしで、私も覚えるのに苦労しました…。
そこで、初心者や小学生でも分かりやすい運指表を作りました!

それぞれの音を手元画像付きで解説していきますので、見比べながら練習してみてくださいね。

上から順番に読み進めていくことで、無理なくリコーダーの運指を覚えられすよ。
運指を覚えると演奏できる曲が増えて、リコーダーが最高に楽しくなるので、頑張りましょう!
ソプラノリコーダーの運指
ソプラノリコーダーの運指を、3つに分けて説明します。
- 基本の運指(ドシラソファミレド)
- 高い音の運指
- 派生音(♭や♯)の運指
順番に練習することで、リコーダーの運指が着実に身につきますよ。
①基本の運指(ドシラソファミレド)
まずは、サミングを使わない基本の運指です。

「ドシラソファミレド」の順で、真ん中のドから練習しましょう。
真ん中のド

- 左手:中指・親指
- 右手:押さえない
押さえる指が少ないので、比較的出しやすいですね。
右手のトーンホールは押さえませんが、右手親指と唇でリコーダーを支える意識を持ちましょう。

シ

- 左手:人差し指・親指
- 右手:押さえない
指2本で良いので比較的簡単ですが、トーンホールを隙間なく正確に塞ぐようにしましょう。
ラ

- 左手:人差し指・中指・親指
- 右手:押さえない
シの指に、左手中指を足した運指です。
ソ

- 左手:人差し指・中指・薬指・親指
- 右手:押さえない
ラの指に左手薬指を足した運指です。
薬指が押さえにくいかもしれませんので、「ラーソーラーソー」とゆっくり練習して、指の間隔を覚えましょう。
ファ

- 左手:人差し指・中指・薬指・親指
- 右手:人差し指
ついに右手の登場です。
左手のトーンホールを正確に塞げていないと正しく出ませんので、「ソーファーソーファー」とゆっくり練習しましょう。
ミ

- 左手:人差し指・中指・薬指・親指
- 右手:人差し指・中指
ファの指に右手中指を足した運指です。
ミの音でサミングをすれば、1オクターブ高いミが出せるので、リコーダーの世界が一気に広がりますよ。

低いレ

- 左手:人差し指・中指・薬指・親指
- 右手:人差し指・中指・薬指
右手の薬指は、ただでさえ押さえにくいのに、トーンホールが2つもあります。
2つのトーンホール両方を正確に塞げるよう、意識しましょう。
もし難しい場合は、いったん諦めてサミングのミに進んでもOKですよ。
低いド

- 左手:人差し指・中指・薬指・親指
- 右手:人差し指・中指・薬指・小指
小指に2個もトーンホールがある上に、全て正確に塞がねばならないので、非常に難しいですよね。
全体的な運指の技術が向上すれば出しやすくなりますので、難しい場合は、サミングのミに進んでOKです。
楽しく練習することを最優先にしましょう。
②高い音の運指
真ん中のドより高い音の運指表です。

ミより上の音は、サミングが必要ですので少し難しいですが、慣れれば大丈夫ですよ。

下の動画のように、サムホールに少しだけ隙間を開けると、高い音が出せますよ。
真ん中のレ

- 左手:中指
- 右手:押さえない
真ん中のドから左手親指を離した運指です。
左手親指は押さえませんが、サムホールから離しすぎると次に押さえるのが難しくなりますので、離しすぎないようにしましょう。
サミングのミ

- 左手:人差し指、中指、薬指、親指(サミング)
- 右手:人差し指、中指
初めてサミングが登場する運指です。
最初は難しいかもしれませんが、まず「ドーシーラーソーファーミー」と低いミを吹いて、低いミを吹きながらサミングすると出しやすいですよ。

サミングのファ

- 左手:人差し指、中指、薬指、親指(サミング)
- 右手:人差し指
サミングのソ

- 左手:人差し指、中指、薬指、親指(サミング)
- 右手:押さえない
サミングのラ

- 左手:人差し指、中指、親指(サミング)
- 右手:押さえない
押さえる指は少ないですが、やや出しにくいかもしれません。
下の動画のように、「ドーレーミーファーソーラー」と音階で吹くと出しやすいですよ。
高いシ

- 左手:人差し指、中指、親指(サミング)
- 右手:人差し指、中指
高いド

- 左手:人差し指、親指(サミング)
- 右手:人差し指、中指
指を正確に押さえるだけではなく、息などのコントロールが必要になりますので、少し難しいかもしれません。
高い音はリコーダーによって出しやすさが大きく異なるので、高い音の出しやすいリコーダーを使うのもおすすめです。
ヤマハのバイオマス素材のリコーダーは、高い音が抜群に出しやすいですよ。
私が使っているのはYRS-402(バロック式)ですが、小学校で使う場合はYRS-401(ジャーマン式)がおすすめです(小学校で高いドを使うことはないと思いますが…笑)

③派生音(♭や♯)の運指(準備中)
音が正しく出ない原因
運指を真似しても正しく音が出ない原因としては、次の3つが考えられます。
- トーンホールを正確にふさげていない
- 息が強すぎる(弱すぎる)
- リコーダーの状態が悪い
トーンホールを正確にふさげていない
トーンホールを正確にふさいでいるつもりでも、少し隙間が開いているなど、ふさげていないことがあります。

トーンホールに隙間が出ていると、音が外れてしまったり、正しい音が出ません。
指の腹などの柔らかい部分で、トーンホールをピタッとふさげるよう意識しましょう。
真ん中のドから「ドシラソファミレド」の順に練習すると、確実にトーンホールをふさげるようになってきますよ。
息が強すぎる(弱すぎる)
リコーダーに吹き込む息が強すぎると、指が正確でも音が裏返ってしまいます。
- 風船を膨らませる息
- ホイッスルを吹く息
- 小さなゴミを吹き飛ばす息
風船を膨らますような強い息は必要ありませんので、「ろうそくの火を消さずに揺らすような」優しい息で吹きましょう。
リコーダーの状態が悪い
リコーダーの状態が悪いと、運指が正しくても、正しい音が出ません。
- ウィンドウェイやトーンホールに水滴が詰まっている
- リコーダー本体が割れている
水滴が詰まっている場合は取り除き、リコーダーが割れていれば買い替えましょう。
まとめ
ソプラノリコーダーの運指について、運指表と手元画像でご説明しました。
出せる音が増えてくるとリコーダーが楽しくなりますので、画像を見ながら少しずつ練習してみて下さいね。
また、分かりにくい運指などありましたら、より詳しく解説しますので、ぜひ記事下のコメント欄で教えてください!