アルトリコーダーの高いファ♯(ソ♭)って、付属の運指表通りの指づかいで吹くと、ものすごく音程が悪くないですか?

私は樹脂製アルトリコーダーを6本持っていますが、どれで吹いても音程が悪すぎる…

チューナーで確認すると、ソの音が出ていました(笑)

「天空の空ラピュタ」の曲をアルトリコーダーで演奏する時、あまりに音程が気持ち悪いので調べてみたところ、正しい出し方が分かりました!

以降で画像付きでご説明しますね。

高いファ♯(ソ♭)の出し方

  • 左手:親指(サミング)、人差し指、薬指
  • 右手:人差し指、中指、小指
  • (ひざでベルをふさぐ)

ポイントはひざでベルをふさぐことです。

こんな感じ…

「ひざで塞ぐってなに⁈」と思われるかもしれませんが、以下のようなリコーダー教本にも書いてある“ちゃんとした”運指ですよ。

ちなみに、ひざ無しでも良い音程になるのなら、ひざは無しでOKです。

私のソプラニーノとソプラノは、ひざ無しでも悪くない音程になるので、ひざは使っていません。

高いファ♯(ソ♭)の練習方法

STEP1
高いファを吹く
アルトリコーダーの運指:高いファ

出しにくい場合は「ファーソーラーシードーレーミーファー」と音階で吹くと出しやすいですよ。

また、リコーダーによっては高い音が出にくい場合もあるので、高い音が出しやすいリコーダーを使うのも手です。

個人的には、ヤマハ:YRA-402Bかアウロス:シンフォニー509BWが高い音を出しやすいですね。

STEP2
高いファを吹きながら高いファ♯(ソ♭)の指を押さえる
アルトリコーダーの運指:高いファ#(ソ♭)

高いファが出せていれば息は大丈夫なので、正確な運指をすれば高いファ♯(ソ♭)が出ます。

チューナーで音程を確認して、音程が高すぎるときは、ひざでベルを塞ぎましょう。

STEP3
(余裕があれば)ひざでベルをふさぐ

高いファ♯(ソ♭)を吹きながらゆっくり前屈みになり、ベルをひざで塞ぎます。

勢いよくひざにベル当てるとめっちゃ痛いので(笑)、そーっとひざで塞ぎましょう。

このような順序で何度も練習し、指や息やひざの使い方を覚えましょう。

かなりうるさいので、近所迷惑にはご注意ください…

Q&A

ひざでベルを塞ぐのってどうするの?

ゆっくり前かがみになりながら、ひざをゆっくり持ち上げ、ひざでリコーダーのベルを塞ぎます。

急いでひざでベルを塞ごうとすると、ひざとベルを強打して、失敗したり痛い思いをしかねません。

一連の動作はゆっくり行うようにしましょう。

ひざでベルを塞ぐコツはある?

ひざでベルを塞ぐコツは、次の2つです。

  • ひざを使う前から心の準備をしておく
  • 座って演奏する

ゆっくり動作を行うため、実際にひざを使う5秒くらい前には「ひざを使うぞ~」と意識して、ゆっくり動作するようにしましょう。

また、立って演奏をすると不安定になりがちなので、座って演奏する方が簡単ですよ。

音が高くて出せない。高い音を出すコツはある?

高い音を出すコツとしては、次のようなものがあります。

  • サミングの精度を高める
  • 息のスピードを速める
  • 音を上から取る

真ん中のドから「ファーソーラーシードーレーミーファー」と何回も練習すると、コツがつかめてきますよ。

まとめ

高いファ♯(ソ♭)の出し方と練習方法をご紹介しました。

音が高くて指も難しい上にひざまで使う大変な音ですが、曲で出ることも多いので、ぜひ練習してみてくださいね。