「リコーダーを買いたいけど、木製と樹脂製どっちが良いのかな?」

このような疑問にお答えします。

この記事の内容
  • 木製と樹脂製の違い
  • 初心者には樹脂製がおすすめな理由
  • おすすめの樹脂製リコーダー

リコーダーには木製と樹脂製のものがありますが、どっちを買えば良いのか迷いますよね。

木製は種類が多いし値段も高いので手を出しにくいですが、なんとなく木製の方が良さそうな気がするのではないでしょうか。

しかし、リコーダー初心者の方には、樹脂製リコーダーが断然おすすめです!

樹脂製リコーダーがおすすめな理由
  • 音程、音質ともに良い
  • 耐久性が高く壊れにくい
  • 値段が安い

私は、ホールでグランドピアノと共演する際も、樹脂製リコーダーを使っています。

ご参考)ホールで樹脂製リコーダーで演奏

かなり評判がよくて、聴いていた人はみんな木製リコーダーだと思っていたそうです(笑)。

動画はありませんが、オーケストラをバックに樹脂製ソプラニーノリコーダーでソロを吹いたこともありますよ。

樹脂製リコーダーは安くて性能が良いので、樹脂製リコーダーである程度上手くなってから木製リコーダーを買うようにしましょう。

その方が、自信を持って自分に合う木製リコーダーを選ぶことができますよ。

木製と樹脂製の違い

木製と樹脂製のリコーダーの違いを、表にまとめました。

木製樹脂製
値段高い安い
吹奏感良い良い
音色良い良い
音量豊か低音がなりにくい
音程良い良い
耐久性材質次第高い
手入れのしやすさ超楽
かっこよさかっこよいかっこよい
樹脂製はヤマハ・アウロスのリコーダー

私は木製も樹脂製も両方使っていますが、音楽的な性能は基本的に木製の方が高いですね。

特に木製の方が音量のコントロールがしやすいので、演奏会本番にホールでグランドピアノと演奏する時は、木製の方が楽ですね(樹脂製でピアノと共演した動画は、かなり頑張って音量出しています)。

しかし、樹脂製リコーダーも非常に高性能で、私は練習や屋外での本番では樹脂製を利用しています。

以降では、初心者の方には樹脂製リコーダーをおすすめする理由をご説明しますね。

初心者には樹脂製がおすすめな4つの理由

初心者には樹脂製リコーダーがおすすめな理由は4つあります。

樹脂製リコーダーがおすすめな理由
  • 樹脂製リコーダーは十分に性能が良い
  • 木製リコーダーは種類が多すぎて選ぶのが難しい
  • 木製リコーダーは値段が高い
  • 木製リコーダーは扱いが大変

木製リコーダーは高いし扱いづらいので、まずは樹脂製リコーダーで練習して、演奏技術と見識をつけてから木製リコーダーを買うのがおすすめですよ。

以降で、おすすめな理由をそれぞれご説明しますね。

樹脂製リコーダーは十分に性能が良い

初心者には樹脂製がおすすめな1つ目の理由は、樹脂製リコーダーは十分に性能が良いことです。

木製リコーダーの方が音色や音量が優れてはいますが、樹脂製リコーダーも十分に優れた音色や音程をしていて、気持ちよく演奏することができますよ。

以下は、樹脂製リコーダーと木製リコーダーの演奏ですが、正直あまり変わりませんよね…笑。

参考演奏:樹脂製と木製の比較

①樹脂製リコーダー(YAMAHA YRS-314BIII

②樹脂製リコーダー(AULOS シンフォニー503B(E)

木製リコーダー(Moeck ロッテンブルグ 4200

実際、私が樹脂製リコーダーで演奏していると、よく木製リコーダーと間違われます(笑)。

聞いた人「きれいな音ですね!何というか楽器ですか?」

もしや「リコーダーですよ!」

聞いた人「えっ、リコーダー!?木の楽器だとこんなに良い音がするんですね。」

もしや「いえ、小学校とかで使うプラスチックのリコーダーですよ(ドヤ顔)」

聞いた人「えっ、プラスチックのリコーダーでそんな音するんですか!?」

もしや「いえいえ、自分なんてまだまだです…」

このような会話を何回もしました(笑)

クラリネットやトランペットの樹脂製の楽器は正直おすすめできませんが、リコーダーは樹脂製でも十分性能がよくて音質・音程・吹奏感ともに優れています。

ですので、初心者の方は、値段が安くて扱いやすい樹脂製リコーダーから始めるのがおすすめですよ。

Youtubeでも樹脂製リコーダーで素晴らしい演奏をされている方がおられることからも、樹脂製リコーダーの性能の良さが分かりますね。

木製リコーダーは種類が多すぎて選ぶのが大変

初心者には樹脂製がおすすめな2つ目の理由は、木製リコーダーは種類が多すぎて選ぶのが大変なことです。

木製リコーダーは、国内外のいろいろなメーカーが、色んな木材で作っているので、選定するときに考えることが多すぎます。。。

木製リコーダーで考えるべきこと
  • どのメーカーにするか…?
  • どの材質にするか…?
  • どのモデルにするか…?
  • どの個体が良いのか…?

木でできているので、同じメーカーの同じ材質の同じモデルであっても一本一本の個体差があるのですが、ここまで来ると初心者には難しすぎる領域ではないでしょうか…

初心者の方が自分に合う木製リコーダーを選ぶのは難しそうですよね。

実際に私は、木製リコーダーを買って後悔してしまいました(笑)。

一方で、樹脂製リコーダーは選ぶのが比較的簡単です。

樹脂製リコーダーが選びやすい理由
  • ヤマハ・アウロスという定番のメーカーがある
  • ヤマハ・アウロスの定番モデルもある
  • 個体差も比較的少ない

樹脂製のリコーダーは、定番があり個体差も比較的少ないので、まずは樹脂製を買う方が無難ですよ。

木製リコーダーは値段が高い

初心者には樹脂製がおすすめな3つ目の理由は、木製リコーダーは樹脂製リコーダーに比べて値段が高いです。

安くても一万円以上で、メーカーや木の材質によっては数十万円以上の楽器も…

リコーダー初心者で、まだ「どれが良い楽器なのか」正確に判断できない状態で、そんな高い買い物をするのは怖くないですか?

樹脂製リコーダーは2,000円程度で買えますので、初心者の方はまずは樹脂製リコーダーから始めるのが安心ですよ。

もちろん、お金に余裕のある方は、ご自由に高額な木製リコーダーを買って下さいね(笑)。

木製リコーダーは扱いが大変

初心者には樹脂製がおすすめな4つ目の理由は、木製リコーダーは扱いが大変だからです。

具体的には、次のようなことに注意せねばなりません。

木製リコーダーで注意すること
  • 練習後の水滴を拭き取る
  • 急激な温度変化を避ける
  • カビやダニに気をつける
  • 演奏中のリコーダーの状態管理も必要

グラナディラなどの材質だと、温度変化でリコーダーが割れてしまうことも…

また、演奏中にも水分の影響でリコーダーの状態が変わりますので、その管理が大変です。
(私は2時間ぶっ通しのソロリサイタルで木製リコーダーを使い、大失敗した経験があります(笑))

一方で、樹脂製リコーダーは扱いが非常に楽です。

樹脂製リコーダーの扱いが楽な理由
  • 水滴が付いたままでも問題なし
  • 温度変化でも割れない(音程は迷走しますが…)
  • 水を吸って状態が変わることもない
  • 汚れたら水洗いできるので清潔に保ちやすい

私なんかは、樹脂製リコーダーをピロピロ吹いて、特に手入れもせずにそのままケースにしまうことも…笑。

そのような扱いをしていますが、購入から15年経った今でも、良い音がする相棒です。

樹脂製リコーダーは適切にお手入れすれば、半永久的に楽しむことができるのも素晴らしいですよ。

おすすめの樹脂製リコーダー

おすすめの樹脂製ソプラノリコーダーをご紹介します!

メーカーモデル
アウロス503B E(バロック式)
ヤマハYRS-312BIII(バロック式)

上記が私が利用しているモデルですが、アウロスかヤマハなら他のモデルでも大丈夫です。

千円台のモデルもありますが、上記モデルの方が吹奏感・音色・音程がよく圧倒的に快適なので、ちょっと値段は高いですがおすすめですよ!

また、ソプラノリコーダーにはジャーマン式とバロック式がありますが、今後もリコーダーを趣味とすることを考えるとバロック式の方がおすすめです。

アルトリコーダーではなく、ソプラノリコーダーをおすすめする理由は、ソプラノリコーダーの方が初心者にも吹きやすいからです。

ちなみに、ダイソーなどの100均のリコーダーはやめておきましょう。

私も一本持っていますが、音が詰まった感じになって吹奏感が悪く、演奏を楽しめるような性能ではありませんね。。。

まとめ

リコーダー初心者には樹脂製リコーダーがおすすめな4つの理由をご説明しました。

樹脂製リコーダーがおすすめな理由
  • 樹脂製リコーダーは十分に性能が良い
  • 木製リコーダーは種類が多すぎて選ぶのが難しい
  • 木製リコーダーは値段が高い
  • 木製リコーダーは扱いが大変

ヤマハやアウロスの樹脂製リコーダーは、本当に性能が良くて、十分演奏を楽しめますよ。

リコーダーの入門には最適ですので、「どのリコーダーを買えば良いか迷う…」という方は、ぜひ樹脂製リコーダーを試してみて下さいね!