「リコーダーの息が続かない…どうやったら息が続くようになるかな」

このような疑問にお答えします。

リコーダーで「一息で吹きたいフレーズ」があるとき、息が続かなかったり、息が続いても音がプルプル震えてしまうことがありますよね。

私もよくありました。

しかし、息が続かない原因を考えて対策したら、かなり改善してきました!

息が続かない原因と対策
  • 深く息を吸えていない
    • 普段から深く息を吸う習慣を作る
    • 演奏時の呼吸を深くできるようにする
  • 効率的に息を使えていない
    • 適切な量の息で吹く
    • 息漏れをなくす
  • 無茶な息継ぎ計画を立てている
    • 計画的な息継ぎ計画を立てる

この記事では、これらの原因と対策方法をご紹介します!

私の場合、これらの対策を行ったことで、次のような成果を得られました。

  • 息が続くようになった
  • 音がよく響くようになった
  • 体の不調(肩こりや腰痛)が改善した(かも)

リコーダー演奏がより楽しくなりますので、ぜひ実践してみてくださいね。

深く息が吸えていない

リコーダーの息が続かない原因1つ目は、深く息が吸えていないことです。

当然ですが、肺の中の空気が少ないと息が続きません。

息を深く吸えるようになれば、その分息が続くようになりますよ。

深く息を吸えるようになる方法

深く息を吸えるようになるには、次の3つの方法がすごく効果がありました。

深く息を吸えるようになった方法
  • 肺の大きさを「大きく」イメージする
  • 姿勢をよくする
  • 深く息を吸う習慣を作る

これらを普段から意識して、“いつでも”深く呼吸できている状態になることを目指しましょう。

平常時に浅い呼吸しかできない人が、リコーダーを吹くときだけ深い呼吸をするのは難しいですからね。

私は元々呼吸が浅いことに悩んでいて、肩や背中のコリ・腰痛・息苦しさに苦しんでいたのですが、これらを習慣化することで改善させることができました。
昨年の人間ドックでは肺活量4300㏄(成人男性の平均3500㏄)もあり、体の調子も大きく改善。

肺活量が増えてリコーダーの息が続くようになっただけでなく、体の調子までよくなってしまいました(笑)。

以降でそれぞれの方法をご説明しますので、ぜひ試してみてくださいね。

肺の大きさを「大きく」イメージする

深く呼吸する方法1つ目は、肺の大きさを「大きく」イメージすることです。

やや抽象的な話ですが、頭の中でイメージする「肺の大きさ」によって、呼吸の深さは変わってきます。

イメージと呼吸の深さ
  • 肺を大きくイメージ
    • 呼吸は深くなる
  • 肺を小さくイメージ
    • 呼吸は浅くなる

「そんな訳ある?」と思われるかもしれませんが、私も最初は疑っていました(笑)。

『見るだけで体が変わる魔法のイラスト』という本の「呼吸が深くなる」方法を読んだときに、このことを知ったのですが、正直「イラストを見るだけで体が変わるなら、誰も苦労せんよ」と思いました。

しかし、半信半疑で試してみたところ…

「肺が大きく描いてあるイラスト」を見ながら呼吸すると、本当に深く呼吸できました(衝撃)…!

これまで、複式呼吸や逆腹式呼吸など様々な呼吸法に手を出してきましたが、こんなに簡単かつ効果を実感できた方法は他にありません。

この本のすごいところは、「肺が大きく描いてあるイラスト」を見た瞬間から、その後ずっと“以前に比べて”呼吸が深くなっていることです。

もちろん、「イラストだけで完璧な呼吸ができる」という訳ではありませんが、深く呼吸する力の底上げをしてくれます。

興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。

姿勢をよくする

深く呼吸する方法2つ目は、姿勢をよくすることです。

実は、猫背や反り腰・巻き肩などの悪い姿勢でいると、呼吸が浅くなってしまいます。

姿勢が悪いと呼吸が浅くなる理由
  • 筋肉に余計な緊張が入る
  • 肺が広がるスペースを圧迫してしまう

姿勢をよくすることで、無駄な緊張が抜けて、肺が広がるスペースも確保できるので、深く息を吸えるようになりますよ。

ただ、姿勢の改善は意外と難しいです。

私は色々な本を読み漁って、我流で取り組みましたが、、、

猫背やストレートネックを改善した気になっていたら、反り腰になっていて腰を痛めました(笑)。

最近になって、猫背というよりは巻き肩なのが悪いことに気づき、巻き肩の矯正をしたところ、かなり調子がよいです。

深く呼吸できるようになりましたし、夜息苦しくて眠れないこともなくなりました。

姿勢は意外と複雑で、素人の自己判断では難しいところも多いので、整体などで診てもらうのがおすすめですよ。

深く息を吸う習慣を作る

深く呼吸する方法3つ目は、深く息を吸う習慣を作ることです。

肺のイメージを変えたり姿勢を良くすれば、その時は呼吸を深くすることができますが、ちょっと油断すると忘れてしまうのが人間というもの。。。

「今呼吸が浅くなってるかも…」と思ったら深呼吸することを習慣化しましょう。

特に、次のような場合は呼吸が浅くなってしまいがちですので、注意しましょう。

呼吸が浅くなるとき
  • 緊張しているとき
  • 勉強やゲームに集中しているとき
  • ボーっとスマホなどを見ているとき

私は仕事やゲームをしているときに、いつの間にか呼吸が浅くなることが多かったですね。

ですので、リコーダーの演奏や体の調子を整えるために、「今呼吸が浅くなっているな」と気づいたときには、意識的に深く呼吸をするようにしました。

最初は難しいですが、何度もしていると深く呼吸をする習慣ができて、自然に深い呼吸ができるようになってきますよ。

今すぐにでも始められる習慣なので、「思いついたら深呼吸」ぜひ実践してみてくださいね。

リコーダー演奏時に深く呼吸する方法

ここまで、平常時に深く呼吸する方法をご紹介しましたが、平常時に深く呼吸できていてもリコーダーを演奏するときにできるとは限りません。

私もリコーダー演奏時は、「上手に息が吸えていない」と感じることがけっこうあります。

演奏中の呼吸が難しい理由
  • 演奏中は呼吸以外のことも気にしなければならない
  • リコーダーを構えると力んでしまう
  • 演奏中はゆっくり息を吸う時間がない

他に考えることが多かったり、短い時間で息を吸おうとして力んでしまったりして、上手に吸えないことがありますね。。。

そこでここからは、リコーダー演奏時に深く呼吸する方法をご説明します。

演奏時に深く呼吸する方法
  • 「深い呼吸」を自動化する
  • “リコーダーを構えたときの姿勢”をよくする
  • 素早く・深く息を吸えるように練習する

少し難しいですが、これらを意識することで、息が続くようになりますので頑張りましょう。

それぞれご説明しますね。

「深い呼吸」を自動化する

リコーダーを演奏しているときには、呼吸以外にも考えることが多いですよね。

楽譜を読んで、音色・音程・発音・運指・音の強弱など、呼吸以外の様々なことを気にしなければなりません。

ですので、呼吸をそれほど気にしなくても深い呼吸ができるように、深い呼吸を自動化してしまいましょう。

日常生活のときから常時深い呼吸をできていれば、何も考えなくても深い呼吸をしやすくなるので、常日頃深い呼吸をするのがおすすめですよ。

“リコーダーを構えたときの姿勢”をよくする

普段の姿勢がよくても、リコーダーを構えたときの姿勢が悪いと、演奏時の呼吸が浅くなってしまいます。

楽器を構える前に姿勢を整え、構えるときに姿勢が悪くならないよう注意しましょう。

特に、リコーダーを口にくわえるときの動作がポイントです。

リコーダーをくわえる時の動作
  • リコーダーを顔に近づける→OK
  • 顔をリコーダーに近づける→NG

リコーダーに顔を近づけると、どうしても猫背や巻き肩の姿勢になってしまいます。

顔の位置は動かさずに、リコーダーを顔に近づけるように意識すれば、リコーダーを構えた時の姿勢が悪くなりにくいですよ。

素早く・深く息を吸えるように練習する

リコーダーの演奏中は、日常生活のようにゆっくり息を吸える場面ばかりではありません。

短い時間で息を吸わねばならないことも多いです。

短い時間で素早く息を吸う練習もしておきましょう。

コツは、のどの力を抜いてお腹から息を吸うイメージで吸うことです。

素早く吸おうとして力むと逆効果ですので、力まないよう注意しましょう。

効率的に息を使えていない

リコーダーの息が続かない原因2つ目は、効率的に息を使えていないことです。

非効率な息の使い方
  • 必要以上に息を入れている
  • 息が漏れている

いくら深く呼吸できていても、息を無駄にしていると、息が続きません。

それぞれご説明しますので、もし当てはまってる方は直しましょう!

必要以上に息を入れている

効率的に息を使えていない状態1つ目は、リコーダーに必要以上な息を入れている状態です。

実は、リコーダーを吹くのにそれほど強い息は必要ありません。

強すぎる息の例
  • 風船を膨らませる息
  • ロウソクの火を消す息
  • ホイッスルを吹く息

このような強い息でリコーダーを吹くと、息が続きにくくなるだけでなく、音も汚くなってしまいます。

きれいな音を出せるようになることで、息の使い方が効率化され、息が続かない問題にも効果がありますよ。

息が漏れている

効率的に息を使えていない状態2つ目は、リコーダーを吹くときに口の横から息が漏れている状態です。

演奏中に口元に指を当ててみて、指に息が当たるようなら、息が漏れていますね。

私もソプラニーノリコーダーを吹くときに息漏れしてしまうことがありますので、力まないようにしましょう(私も気をつけます。。。)。

余談ですが、クラリネットのプロは、息漏れしている人が結構多いです。
それも、ホールの客席まで息漏れの音が聞こえるレベルの、すごい息漏れ…。

息漏れしていてもプロになれる訳ですが、非効率なことは間違いないと思うので、私は「息漏れはしない方がよい」と考えています。

無茶な息継ぎ計画を立てている

リコーダーの息が続かない原因3つ目は、無茶な息継ぎ計画を立てていることです。

深く呼吸をして息を無駄なく使っていても、3分間息継ぎなしで吹き続けるなんてことは難しいですよね。

3分というのは極端ですが、無茶な息継ぎ計画を立てていると息が続きません。

無茶な息継ぎ計画の問題
  • 息が続かずにフレーズが途切れる
  • 息が少なくなって演奏の質が下がる
    • 音が震えてしまう
    • 音が貧相になる

頑張って息が続いても、音の響きが貧相になったり、音が震えたりしてしまってはよくありませんね。

無理のないところで素早く小まめに息継ぎするよう、計画を立てましょう。

無茶な息継ぎ計画の失敗談

私は高校の吹奏楽部で、「16小節を一息で吹いてほしい」と言われたことがありました。

♩=120だったので32秒…!

息を止めるだけなら余裕ですが、楽器を吹き続けるのはキツすぎます(笑)。

チューバからクラリネットに転向し、肺活量を持て余していた私はギリギリ吹けましたが、他は誰もできませんでした。

頑張って吹くと音色も悪くなって良いことがないので、無茶な息継ぎ計画はダメだなと思いましたね。

まとめ

リコーダーの息が続かないことの原因と対策方法をご紹介しました。

息が続かない原因と対策
  • 深く息を吸えていない
    • 普段から深く息を吸う習慣を作る
    • 演奏時の呼吸を深くできるようにする
  • 効率的に息を使えていない
    • 適切な量の息で吹く
    • 息漏れをなくす
  • 無茶な息継ぎ計画を立てている
    • 計画的な息継ぎ計画を立てる

すべて実行することで、息が続くようになってきますので、できるところからやってみてくださいね。