「リコーダーで難しい曲を演奏してみたい。どうやったらできるようになるのかな…?」
このような疑問にお答えします。
リコーダーがある程度上手になってくると、少し難しい曲に挑戦してみたくなってきますよね。
下の動画は私が2014年にホールで演奏したものですが、速いテンポで連符やタンギング・ハイトーンを多用するような曲は、演奏していて楽しいだけでなくものすごく客ウケも良いです。
駅前イベントでチャールダーシュを演奏したときは、前半の連符を吹き終わったところで、まだ曲の途中なのに拍手喝采されたこともありました(笑)。
それだけ、リコーダーで難しい曲を吹くというのは、普通の人にとって衝撃的なんですね。
「でも練習方法が分からない…」そんなあなたのために、この記事では難しい曲を練習する方法をご説明します!
難しい曲はものすごくウケますので、ぜひ頑張ってみてくださいね。
難しい曲を演奏する方法
難しい曲を演奏する方法は、次の4つです!
スポ根漫画のように、ただひたすらできるまで繰り返して、手や舌や神経に動きを刻み付けていくのです。
以降でそれぞれご説明しますね。
「自分(リコーダー)は絶対にできる」と信じ込む
リコーダーで難しい曲を演奏する1つ目の方法は、「自分(リコーダー)は絶対にできる」と信じ込むことです。
「“信じる”だなんて、うさんくさい…」と思われるかもしれませんね。
でも、この“信じ込む”ことができていないと、次のステップに進むことができませんので、ここが一番大事なんですよ。
リコーダーを信じて変われた話
私は吹奏楽部でクラリネットを吹く息抜きとして、学生時代によくリコーダーを吹いていました。
当時から「ものすごくリコーダーが上手い」と言われていましたが、それは音がきれい(特に高音)というだけで、指などの技巧はほぼ能力はありませんでした。
その頃は、「リコーダーで難しい曲なんて吹けない」と思っていたので、吹く曲も簡単な曲ばかりで、難しい曲を吹こうなんて思いもしませんでしたね。
そんな私が変わったのは、サークルの友人の家に遊びに行ったとき、リコーダーでドラクエ音楽を演奏するYoutube動画を見たのがきっかけです。
ドラクエの曲は、高速の連符やタンギングが必要ですが、その動画投稿者は容易くそれを吹きこなしていたのです(しかも樹脂製リコーダーで!)。
これをきっかけに「リコーダーってこんな難しい曲が吹けるんだ!」と気づき、それ以来、「リコーダーの限界」を自分で決めつけずに難しい曲に挑戦するようになりました。
自分やリコーダーの可能性を信じる方法
自分やリコーダーの可能性を信じる方法をご紹介します。
まず、リコーダーの可能性を信じるには、Youtubeでリコーダーが上手い人の動画を見ましょう。
次に自分の可能性を信じる方法ですが、これは練習するしかありません。
基本的な奏法を身につける
リコーダーで難しい曲を演奏する2つ目の方法は、基本的な奏法を身につけることです。
基本をおろそかにしては、いくら曲を練習しても上達は難しいです。
などの基本的な奏法を、まずは優先して身につけましょう。
基本的な奏法を覚えてしまえば、努力次第でいろいろな曲を演奏できるようになりますよ。
覚えることが多いですが、これらができると人に驚かれるような演奏ができるようになるので、頑張りましょう。
ゆっくりから何度も何度も練習する
リコーダーで難しい曲を演奏する3つ目の方法は、ゆっくりから何度も何度も練習することです。
ゆっくりから何度も何度も練習することで、神経に刻み込み、手や舌に覚えさせることができるのです。
どのくらいゆっくりからするの?
どのくらいゆっくりからするかの決まりはありませんが、自分が確実に演奏できる速さまで遅くしましょう。
ゆっくりで吹けない曲は速くなると吹けないので、どこまでもどこまでも遅くしていきます。
私はチャールダーシュの16分音符を練習するときは、メトロノームを60にセットしていました。
60で16分音符では確実に吹けなかったので、60で4分音符まで速さを落とし、カメの歩みのようにゆっくりな速度から何度も何度も練習しましたね。
何回くらい練習するの?
何回くらい練習するのかも決まりはありませんが、強いて言うなら「できるようになるまで」です(笑)。
私はチャールダーシュは数百回くらい吹いてもできるようにならなかったので、軽く数千回は練習したのではないかと思います。
- 電子メトロノームで60からスタート
- 60で吹けたらテンポを61に上げる
- 61で吹けたらテンポを62に上げる…
みたいなことを繰り返して、目標とする速さで吹けるまで練習しましたね。
でも、ひとつの曲をがっつり練習して難しい曲になれておくと、その次の曲はそこまで練習しなくても吹けるようになりますよ。
冒頭でご紹介したテレマンのソナタは、おそらく数百回しか練習していません。
リズムを変えながら連符を練習する
連符を繰り返し練習するときは、以下のようにリズムパターンを変えながら練習するのもおすすめです。
- ドーレミーファソ―ラシード
- ドレーミファーソラーシドー
- ドーレミファソーラシド
- ドレーミファソラーシド
- ドレミーファソラシード
- ドレミファーソラシドー
リズムパターンを変えながら練習することで、確実な指のコントロール力が身に付きますよ。
何度も練習する時間が取れない方は、小さい音(無音)で練習するのもおすすめです。
私は仕事や子育てで練習時間を全然確保できないので、寝る前や通勤中などに無音で練習していますよ。
替え指で運指を簡単にする
リコーダーで難しい曲を演奏する4つ目の方法は、替え指で運指を簡単にすることです。
リコーダーには替え指で代用できる音がいくつかあります。
どうしてもできない運指があるときは、替え指を使うことで簡単に吹くことができる場合もありますよ。
替え指で運指が楽になる例
私がよく使うのは、ソプラノリコーダーの「シ」の替え指です。
ソプラノリコーダーで「ドシドシドシドシ」と吹くのは難しいですよね。
中指と人差し指を交互に動かさなくてはならない、嫌な指使いです。。。
でも実は、「シ」の音は、「ド」の指+左手薬指でも出せるのです!
この替え指を使えば、「ドシドシドシドシ」が薬指を動かすだけでできるので、かなり簡単になりますよ。
便利なのでぜひ使ってみてくださいね。
「演奏会で人気者になれる」おすすめの難しい曲
演奏会で人気者になれるおすすめの難しい曲は、以下の3曲です。
私が本番で吹いたことがある曲はチャールダーシュだけですが、チャールダーシュはめちゃくちゃウケます!
「あのリコーダーの男は誰だ」「また彼を呼んでくれ」「またあの曲を吹いてくれないか」みたいな感じになりました(笑)。
チャールダーシュを楽しみにしている人が多いので、演奏会ではほぼ毎回吹いています^^;
他の二曲は、他の人が演奏しているのを見ましたが、すごくウケがよくて、自分もやってみたいと思っている曲です。
どれもリコーダーの音色に合い、音域的にも演奏可能な曲なので、ぜひ挑戦してみて下さいね。
まとめ
リコーダーで難しい曲を演奏する方法について、ご紹介しました。
自分やリコーダーを信じて練習していれば、難しい曲もいつかは吹けるようになるはずです(物理的に絶対無理な曲も無くはないですがw)。
難しい曲は、演奏会でのウケも良くなるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。