腹式呼吸がリコーダーの演奏には良いと知っていても、実際にやるのは難しくないですか?
私は腹式呼吸が苦手で、20年以上できませんでした…笑
そんな私でも腹式呼吸ができるようになった練習方法をご紹介します!
- 腹式呼吸の仕組みを理解する
- 腹式呼吸の感覚を覚える
- 腹式呼吸を習慣化する
この3ステップで練習を行うことで、私は腹式呼吸がかなり上達できましたので、苦手な方は試してみてくださいね。
腹式呼吸の練習方法
腹式呼吸の練習は次の3ステップで行うのがおすすめです。
- 腹式呼吸の仕組みを理解する
- 腹式呼吸の感覚を覚える
- 腹式呼吸を習慣化する
「仕組みなんかいいから早く練習したい」という方は、腹式呼吸の感覚を覚えるに進んでもOKです。
腹式呼吸の仕組みを理解する
まずは腹式呼吸の仕組みを理解しましょう。
私は腹式呼吸は“息を吸ったときにお腹が膨らむ呼吸”と習いました。。。
間違ってはいないのですが、より正確にいうと“横隔膜の動きで肺に空気を出し入れする呼吸”です。
- 空気はお腹ではなく肺に入る
- 横隔膜を下げると肺が広がり肺に空気が入り込む
- 横隔膜が下がるのでお腹が膨らむ
言葉で説明してもいまいち意味がわからないと思いますので、動画を載せておきますね。
- 吸うとき:横隔膜を下げて肺を広げる(お腹が膨らむ)
- 吐くとき:横隔膜を上げて肺を狭める
横隔膜の動きがポイントとなりますので、腹式呼吸のときの横隔膜の動きを覚えて鍛えることで腹式呼吸が上達できますよ。
腹式呼吸の感覚を覚える
腹式呼吸の仕組みを理解したあとは、腹式呼吸の感覚を覚えましょう。
とは言っても、そもそも腹式呼吸をできたことがないと、感覚も分かりませんよね。
そこで、強制的に腹式呼吸にする方法をご紹介します!
- 真っすぐ立つ
- 腰から90度ほど前かがみになる
- 腰を曲げたまま呼吸をする
腰を曲げたまま呼吸をすると、胸式呼吸をすることが困難になり、勝手に腹式呼吸になります。
以下の動画の14分ごろから紹介されている方法ですが、腹式呼吸が苦手だった私でも、本当に腹式呼吸ができました。
横隔膜の動きをイメージしながら行い、腹式呼吸の感覚を覚えましょう。
腹式呼吸の習慣化する
前屈姿勢で腹式呼吸の感覚を覚えたら、立ち姿勢や座り姿勢でも同じように呼吸できるよう練習しましょう。
とは言っても、普通の姿勢になると難しいもの。。。
そこで私は、リコーダー練習をするときだけでなく、日常生活に腹式呼吸を取り入れ、習慣化しました。
- 歩いているとき
- 仕事や勉強しているとき
- 寝る前
など、気がついたときに腹式呼吸を意識することで、筋肉や神経回路が強化され、腹式呼吸できるようになってきます。
私は「腹式呼吸を覚える」と決めた日から、毎日通勤時は腹式呼吸をしながら歩いています。
最初の1週間は上手くできないし、慣れないことをしたせいで横隔膜付近の筋肉が張って辛かったのですが(笑)、2週間もすると慣れました。
地道に練習して体で覚えていきましょう。
腹式呼吸練習に関する疑問
- 腹式呼吸ができているかどうかの確認方法は?
腹式呼吸ができているかの判断には、以下を確認してみてください。
- お腹周りが息を吸ったときに膨らんでいるか
- 肩が上がっていないか
お腹周りが膨らんでいれば腹式呼吸になっています。
もし、肩が上がっている場合は、胸式呼吸もしている状態です。
お腹周りだけが膨らむ、純粋な腹式呼吸を目指しましょう。
- 上手にするコツは?
腹式呼吸を上手にするコツは、次の3つです。
- 吸うときにお腹の力を抜くこと
- 横隔膜がお腹を押し下げる動きをイメージする
- 姿勢に気をつける
お腹の力を抜かないと、横隔膜が下がろうにも下がれなくなってしまいますので、出来るだけお腹の力を抜きましょう。
また、姿勢によっても腹式呼吸のしやすさは変わります。
私は背中を反らせて立つ癖があったのですが、猫背にならない程度に前傾することで、腹式呼吸をしやすくなりました。
- 上手くできない時はどうしたら良い?
最初から上手くできないのは当たり前です。
根気強く続けていると、腹式呼吸に使う筋肉が鍛えられたり、体の使い方が上手くなって出来るようになってきますよ。
- 腹式呼吸にするとむしろ下手になってしまうときはどうすれば良い?
これまでと違う体の使い方になるので、腹式呼吸にすることで一時的に下手になってしまう場合もあります。。
私も腹式呼吸を徹底してすぐは、音がしょぼくなってしまいました。
ただ、腹式呼吸の方がリコーダーの演奏に適しているので、長い目でみて腹式呼吸で練習するのがおすすめですよ。
私も腹式呼吸で演奏するようになって、以前よりまろやかな音になりました。
- ていうか、なんで腹式呼吸にすべきなの?
腹式呼吸で演奏すべき理由は、腹式呼吸は息のコントロールをしやすいからです。
胸式呼吸と腹式呼吸では、呼吸に使う筋肉が異なっており、胸式呼吸の筋肉は息を吐くコントロールが苦手…
そのため、胸式呼吸をすると、息の制御がうまくできなくなったり、喉に力を入れる等などの方法で息をコントロールすることになり、演奏に悪影響がでます。
腹式呼吸はお腹の筋肉で息をコントロールできる(訓練は必要ですが…)ため、喉を楽にしつつ息もコントロールできます。
息のコントロールがしやすく、音色も表現力も向上させられるため、腹式呼吸で演奏すべきなんですね。
まとめ
腹式呼吸の練習方法をご紹介しました。
仕組みや上手くいった感覚を覚えることで、習得が早くなりますので、ぜひ練習してみてくださいね。