「アルトリコーダーを買いたいんだけど、アウロスとヤマハのどっちがよいの?」
リコーダーを買うときに“どのメーカーにするか”って悩みますよね。
私も迷っていたのですが、結局どっちも買ってみました!
実際に買って吹き比べてみたところ、アウロスの圧勝でした!
しかし、それぞれに特徴があり、用途によるおすすめもありますので、詳しくご紹介しますね。
比較する条件
アウロスとヤマハのアルトリコーダーは、次の条件で比較しました。
- 実際に購入したリコーダーで比較
- 上位モデル同士で比較
- 比較する条件は揃える
できるだけ公平になるよう心がけていますが、楽器の個体差や私との相性や好みが出ることはご了承ください。
実際に購入したリコーダーで比較
吹奏感や発音などの細かな違いは、実際に演奏してみないと分かりません。
ですので、実際に購入したリコーダーで比較しました。
リコーダーを買いすぎて、家には20本以上の樹脂製リコーダーが…笑
上位モデル同士で比較
樹脂製リコーダーは、入門モデルと上位モデルでは大きく性能が異なります。
そのため、上位モデル同士で比較しました。
- アウロス:シンフォニー 509BW
- ヤマハ:YRA-324B
それぞれヤマハとアウロスを代表する上位モデルのアルトリコーダーです。
比較する条件は揃える
同じリコーダーでも、吹き手や場所によって印象が変わる場合があります。
また、リコーダーの経年劣化もあるかもしれません。
そのため、比較する条件は揃えました。
- 購入後半年以内のリコーダーで比較
- 同じ部屋で私が演奏
これで条件は揃いますが、逆にいうと、リコーダー1本1本の個体差による当たり外れや、私との相性の影響はあるかもしれません。
それでは、いよいよ比較結果です!
比較した結果!アウロスが良い
比較した結果、アルトリコーダーはアウロスが圧倒的に良いです!
チェック項目 | アウロス | ヤマハ |
---|---|---|
音色の美しさ | ||
音程の良さ | ||
吹奏感の良さ | ||
低音の出しやすさ | ||
高音の出しやすさ | ||
派生音(♭#)の出しやすさ |
ソプラノリコーダーはどっちもよかったのですが、アルトは断然アウロスですね。
アウロスの方が素直に反応し、音もよく響きます。
ヤマハはアウロスに比べて詰まった感じで反応が悪く、妻にも「音がもっさりしてる」と言われました。。
私との相性はあるかもしれませんが、圧倒的にアウロスが良いと感じました。
とは言っても、ヤマハの方がおすすめな場合もありますので、演奏スタイル毎のおすすめをご紹介します!
用途ごとのおすすめ
アウロスとヤマハのアルトリコーダーはそれぞれ特徴があるため、用途によって使い分けるのがおすすめです。
- 学校の授業で使う場合どっちでもOK
- 趣味で使う場合は使い分けがおすすめ
- ピアノと合わせるならヤマハ
- リコーダーアンサンブルならアウロス
学校の授業で使う場合どっちでもOK
学校の授業でアルトリコーダーを使う場合は、アウロスでもヤマハでもどっちでもOKです。
というのも、学校で一斉に購入するのは、上位モデルではなく入門モデルだからです。
ヤマハのアルトリコーダーは、上位モデルは微妙ですが、入門モデルは悪くありません。
高音から低音まで素直になるので、入門者でも演奏しやすい良い楽器です。
ですので、中学校のアルトリコーダーなら、アウロスでもヤマハでもどっちでも良いと思います。
強いていうなら、学校で一斉購入するリコーダーと同じメーカーにしておくのが良いでしょう。
趣味で使う場合は使い分けがおすすめ
趣味で使うアルトリコーダーの場合は、合奏の形態によって使い分けるのがおすすめです。
- ピアノと合わせるならヤマハ
- リコーダーアンサンブルするならアウロス
アウロスとヤマハで「音程の傾向」に違いがあるため、このように使い分けるとストレスなく演奏しやすいですよ。
それぞれ買うとお金はかかりますが…笑
以降でより詳しくご説明しますね。
ピアノと合わせるならヤマハ
リコーダーとピアノで演奏するときは、ヤマハの方が楽です。
というのも、ヤマハとアウロスでは「同じ息の強さで吹いたときの音程」が違うんです。
- ヤマハ:音程が高め
- アウロス:音程が低め
ピアノとリコーダーで合わせる場合には、音程ピッタリかちょっと高めくらいが良いので、ヤマハの方が楽に合わせられるんですよね。
もちろん、アウロスでもピアノと音程を合わせられるのですが、息を強めに吹くことになり、色々しんどい…(私の演奏法の問題かもしれませんが…)。
ということで、ピアノと合わせる場合は、ヤマハの方がおすすめです。
まあ、私はアウロス大好きなので、ピアノ伴奏でのソロ演奏本番でもアウロスを吹いていますが(笑)。
リコーダーアンサンブルするならアウロスがおすすめ
リコーダーアンサンブルをする場合は、アウロスのアルトリコーダーの方がおすすめです。
- ヤマハのソプラニーノは微妙…
- ヤマハとアウロスを混ぜると音程が合わせにくい
リコーダーアンサンブルでソプラニーノリコーダーを使うこともありますが、ヤマハのソプラニーノリコーダーはアルトリコーダー以上に微妙な性能です。
アウロス | ヤマハ | |
---|---|---|
ソプラノ | ||
アルト | ||
ソプラニーノ |
ということでソプラニーノリコーダーはアウロス一択。
アウロスのソプラニーノリコーダーと音程を合わせやすいリコーダーでアンサンブルするとなると、ヤマハのアルトリコーダーでは少ししんどいです。
ですので、リコーダーアンサンブルをする場合は、アルトリコーダーを含む全てのリコーダーをアウロスで統一するのがおすすめですよ。
おすすめのアルトリコーダー
アウロスとヤマハのおすすめのアルトリコーダーをご紹介します。
アウロスのおすすめアルトリコーダー
アウロスのおすすめアルトリコーダーは、シンフォニーシリーズのものです。
今回の検証でも利用したモデルで、私もメインのアルトリコーダーとして、ホールでのソロ演奏でも使っています。
芯のある落ち着いた音色で吹奏感も良く、気持ちよく演奏できるので、非常におすすめですよ。
- AULOS シンフォニー 503B
- AULOS シンフォニー 503BW
ヤマハのおすすめアルトリコーダー
ヤマハのおすすめアルトリコーダーは、YRA-3〇〇、YRA-4〇〇モデルです。
アウロスに比べると「微妙」という評価でしたが、ヤマハしか持っていなかった時は普通に“良い楽器”と評価していました。
- YAMAHA YRS-402B
- YAMAHA YRS-324B

音色は劣りますが、演奏のしやすさでいうと、ヤマハの入門モデルの方がおすすめですよ。
まとめ
アルトリコーダーはアウロスとヤマハどちらが良いのか?について、私の考えを書きました。
単体性能としてはアウロスの方がおすすめですが、用途によって使い分けることでより快適に演奏できますよ。
- 学校の授業ならどっちもOK
- 学校指定リコーダーのメーカーに合わせると無難
- 趣味の場合
- ピアノと合わせるならヤマハ
- リコーダーアンサンブルならアウロス
- どっちも持っておくと便利
優秀なアルトリコーダーを手に入れて、リコーダー演奏を楽しみましょう。