「リコーダーで高い音が出せない…。どうやったら出せるようになるかな…」

このような疑問にお答えします。

リコーダーの高い音って出すのが難しいですよね。

特に高いラよりも上の音になると、多くの人は苦手意識があるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、高い音を出しやすくなる5つのコツをご紹介します!

高い音を出す5つのコツ
  1. サミングの精度を高める
  2. 息のスピードを速くする
  3. 息を斜め上に向けるつもりで吹く
  4. 音を上からとる
  5. 高い音が出しやすいリコーダーを使う

これらのコツを実践すれば、高い音を出せるようになってきますので、意識して練習してみてくださいね。

私はこれらのコツによって、ソプラノリコーダーで超高いファまで出せます(それ以上は運指を知りません…笑)。

ヤマハHPのソプラノリコーダーの運指表は最高音が「レ」

高い音はウケもよく、私は『風笛』をステージで演奏するときに超高いミ(ひざを使う音)を使いましたが、観客からも驚かれ大好評でしたよ。

♪ 『風笛~あすかのテーマ~』

※19秒当たりの最高音がひざを使う音

5つのコツを実践して、「運指表の向こう側」を目指しましょう!

また、「高いラどころか高いミでも難しい…」という方は、以下の記事で出し方や練習方法を解説しておりますので、ぜひご覧ください。

リコーダーで高い音を出す5つのコツ

リコーダーで高い音を出すコツは次の5つです。

高い音を出す5つのコツ
  1. サミングの精度を高める
  2. 息のスピードを速くする
  3. 息を斜め上に向けるつもりで吹く
  4. 音を上からとる
  5. 高い音が出しやすいリコーダーを使う

それぞれご説明しますね。

サミングの精度を高める

リコーダーで高い音を出すコツ1つ目は、サミングの精度を高めることです。

サミング後の状態

ミからソくらいの“それほど高くない音”は、けっこう雑にサミングをしても出ます。

しかし、ソより高い音になると、より精密なサミングをしないと出ません。

サミングの精度の目安としては、隙間が1ミリ未満程度になるよう意識しましょう。

サミングのやり方は、以下の記事をご覧ください。

息のスピードを速くする

リコーダーで高い音を出すコツ2つ目は、息のスピードを速くすることです。

高い音は、ある程度以上の息のスピードがないと出ません。

私の場合、ソまでは超小さい音(弱い息)でも簡単に出せますが、ラになると急に難しくなりますね。。。

高い音が出ない場合は、息のスピードをあげてみましょう。

息のスピードを速くする≠強く吹くではない

息のスピードを速くするというのは、強く吹くとは少し違います。

確かに、強く吹くと息のスピードは上がりますが、実は息のスピードを上げる方法は2つあるんです。

息のスピードを上げる2つの方法

ホースをイメージすると分かり易いんですが、ホースから出てくる水のスピードを速くするには、2つの方法がありますよね。

  1. 水の量を増やす
  2. ホースの出口を狭める

ホースの出口を狭めることで、水の量は増やさずにスピードを上げることができます。

リコーダーの場合でも同じで、舌で息の出口を狭めることで、息のスピードを速くすることができるのです!

舌を硬口蓋に添わせるようにすると、息のスピードが速くなりますし、音色もシャープな洗練された音になりますよ。

息を斜め上に向けるつもりで吹く

リコーダーで高い音を出すコツ3つ目は、息を斜め上に向けるつもりで吹くことです。

リコーダーは口より下の位置に来るため、リコーダーに向けて「下に息を吹き込む」ようイメージされているのではないでしょうか。

このイメージを、リコーダーの斜め上に息を出すようにすると、高い音が少しだけ出しやすくなりますよ。

斜め上に息を出す方法は、たしかクラリネットの本か何かで見かけた手法なのですが、クラリネットでもリコーダーでもハイトーンを出しやすくなりました(クラリネットはダブルHighCまで出せました)。

簡単ですがすごく効果がありますので、一度試してみてくださいね。

音を上からとる

リコーダーで高い音を出すコツ4つ目は、音を上からとることです。

かなり感覚的な話になってしまいますが、、、

高い音を下から取るのではなく、上から「ヒョイ」と取るように音を出すと、高い音を出しやすくなるのです。

恐らくですが、上から音を取ろうと思うと、口や舌などの状態が高い音を出すのに適した状態になるんですかね。

ちなみに、リコーダーだけでなくクラリネットやチューバでも、この方法で高い音を出しやすくなりました。

高い音が出しやすいリコーダーを使う

リコーダーで高い音を出すコツ5つ目は、高い音が出しやすいリコーダーを使うことです。

私はソプラノリコーダーだけで以下の6本持っていますが、それぞれ高い音の出しやすさが異なっています。

私のソプラノリコーダー
  1. AULOS ロンド
  2. AULOS シンフォニー
  3. AULOS ベルカント
  4. YAMAHA YRS-314BIII
  5. MOECK ロッテンブルク
  6. DAISOの100円リコーダー

私の手持ちの中だと、YAMAHAのYRS-314Ⅲが一番高い音を出しやすいですね。

高いシより上の音でも、音がつぶれずに立体感のある透き通った音が出せるので、おすすめですよ!

》YAMAHA YRS-312BIII(YRS-314BⅢは廃版となってしまったため、近いモデルはこちらです)

高い音の練習方法

高い音の練習方法をご紹介します。

高い音を出す5つのコツを意識しながら、以下のような練習をすると、高い音が得意になってきますよ。

高い音の練習方法
  • 音階で高い音を吹く
  • インターバル練習をする
  • 高い音が出る曲を吹く

音階で高い音を吹く

まずは、真ん中のドから「ドレミファソラシドレミファソ…」と、音階で高い音を吹いてみましょう。
(上の音は、自分が出せる音までで大丈夫ですよ)

慣れてきたら、違う調や半音階でも吹いてみて、指や息の感覚を覚えます。

インターバル練習をする

音階が吹けたら、インターバル(どんどん音の間隔を広げていく練習)にも挑戦しましょう。

「ドーレードーミードーファードーソ―ドーラ―ドーシ―ドー高いドー」みたいな感じでやるのですが、めちゃくちゃ難しいです!私も上手にできません!笑

動画を撮ってみましたが、普通にミスってしまいました(調子いいときは吹けるんですよ。たぶん…笑)

完璧にできなくても良いので、トライしてみましょう。

高い音が出る曲を吹く

音階とインターバルでウォーミングアップをしたら、曲の中で高い音をきれいに吹けるように練習してみましょう。

曲の中で高い音を出すのは音階練習よりも難しいですが、この記事でご紹介した5つのコツを意識しながら練習すればきれいに出せるようになってきますよ。

また、高い音がキンキンしたキツい感じの音になってしまう方は、きれいな音を出すコツを実践することで、高い音でもきれいに吹けるようになりますので実践してみてくださいね。

まとめ

高い音を出す5つのコツをご紹介しました。

高い音を出す5つのコツ
  1. サミングの精度を高める
  2. 息のスピードを速くする
  3. 息を斜め上に向けるつもりで吹く
  4. 音を上からとる
  5. 高い音が出しやすいリコーダーを使う

これらのコツを意識しながら練習することで、高い音を出せるようになってきますので、練習してみてくださいね。