「樹脂製リコーダーのお手入れって、どうやったら良いの?」

このような疑問にお答えします。

樹脂製リコーダーは頑丈なため、お手入れしなくても壊れません。

しかし、お手入れをしないと着実に状態は悪くなっていきます…!

お手入れをしないと…
  • 吹き口にカスがついたり…
  • トーンホールに手垢が溜まったり…
  • 管内が汚れてしまったり…
  • 頭部管が抜けなくなったり…

音色が悪くなってしまうだけでなく、不衛生でもあるので、適切なお手入れをするようにしましょう!

この記事では、相棒のソプラノリコーダーを15年以上現役で使い続けている私のお手入れ方法をご紹介します。

樹脂製リコーダーのお手入れ方法

樹脂製リコーダーのお手入れ方法は、次の通りです。

お手入れ方法
  • 演奏後にするお手入れ
    • 管内の水分除去
  • たまにすると良いお手入れ
    • ジョイント部のグリス塗布
    • トーンホールの清掃
    • ウィンドウェイの清掃
    • ラビュームのごみ取り

演奏後にするお手入れ

リコーダーを演奏すると、管内に水分がいっぱいつきます。

放っておくとカビや雑菌の原因になりますので、演奏後のお手入れで取り除きましょう。

演奏後のお手入れに使うもの

  • クリーニングロッド(掃除棒)
  • ガーゼ

掃除棒はリコーダーの付属品で入っているので大丈夫ですが、ガーゼは「どんなガーゼがよいのか」迷いますよね…。

リコーダー専用のガーゼもありますが、医療用ガーゼや手作り品などでも大丈夫です。私は、家にあった赤ちゃん用ガーゼを使っていますよ。

管内水分の除去方法

  1. 掃除棒の穴にガーゼを通す
    クリーニングロッドの穴にガーゼを通す
  2. 掃除棒の先端を覆うようにしてガーゼを巻き付ける
    クリーニングロッドにガーゼを巻き付ける
  3. リコーダーを頭部管と中部管に分解する
    頭部管・中部管・足部管
  4. 掃除棒をリコーダーの管内に挿し込み、水分を拭き取る
    クリーニングロッドで中部間を清掃

これで完了です。

冬場や冷房の効いた部屋では、特に水滴が付きやすいので気をつけましょう。

リコーダーが抜けなくなってしまったときは、ジョイント部を手で温めて、回しながらまっすぐ引き抜くと抜けやすいですよ。

手で温める部分

掃除棒とガーゼが面倒な人にはクリーニングスワブがおすすめ

掃除棒とガーゼで管内水分を除去する方法をご説明しましたが、正直けっこうめんどくさいですよね。

そんな方には、リコーダー専用のクリーニングスワブがおすすめです。

スワブがおすすめな理由
  • ガーゼを選ばなくて良い
  • 掃除棒を使わないので巻く手間がない
  • リコーダー専用アイテムなので安心

スワブはリコーダーに合わせて作られているので、簡単に使えて、傷つけたり詰まったりする心配もありません。

楽器店でAmazon・楽天市場で買うことができますよ。

たまにするとよいお手入れ

たまにすると良いお手入れは、4つあります。

たまにすると良いお手入れ
  • ジョイント部のグリス塗布
  • トーンホールの清掃
  • ウィンドウェイの清掃
  • ラビュームの汚れ取り

トーンホール・ウィンドウェイ・ラビュームがきれいになると、音もクリアになりますので、ぜひやってみてくださいね。

ジョイント部のグリス塗布

リコーダーの頭部管や中部管・足部管のジョイント部は、グリスがきれると動きにくくなります。

グリスが切れると起こる問題
  • リコーダーを分解できなくなる
    • 水分除去のお手入れができない
    • ケースに収納できず持ち運びに不便
  • チューニングしにくくなる
    • 合奏で音程が合わなくなる

グリスが切れると様々な問題が出てきますので、「ジョイント部が動きにくくなってきたら」グリスを塗布しましょう。

あまり頻繁に塗ってもベトベトになったり、スポスポになったりするので、たまにで十分ですよ。

トーンホールの清掃

トーンホールの内側には、手垢や汚れが溜まってきます。

綿棒を使って、優しく汚れを取り除きましょう。

綿棒で清掃する方法
  1. 綿棒を水で湿らせる
  2. トーンホールの内側を綿棒で拭く

トーンホールがきれいになると、音の透明感が増しますよ。

ウィンドウェイの清掃

ウィンドウェイは口に触れて息や唾液等が直接入る部分なので、汚れやすいです。。。

音を出すために大事な部分なので、傷をつけないよう注意しつつ汚れを取り除きましょう。

ウィンドウェイの清掃方法
  1. 糸をウィンドウェイに垂らし窓の部分から出す
  2. (糸を入れたまま)水につけたり息を入れて汚れをふやかす
  3. 糸を優しく動かして汚れを取る

汚れが落ちにくい場合は、無理に擦らず、水や息で汚れをふやかしてからやってみて下さい(木製リコーダーは水に浸けないでください)。

汚れが取れると、息が通りやすく快適に吹けるようになりますよ。

私は樹脂製リコーダーのウィンドウェイは、ジェットウォッシャー(口腔洗浄機)の水流できれいにしたりしています(笑)。

ラビュームの汚れ取り

ラビュームはウィンドウェイから出た息が当たるため、水や汚れが溜まってきます。

汚れている場合は、濡れティッシュなどで優しく拭き取りましょう。

実は私、ラビュームの重要性を分かっておらず、2024年に初めて清掃したのですが、、、

ティッシュがめっちゃ黒くなるくらい汚れていました(笑)

ラビュームがきれいになるとクリアに音が出るようになり、気持ちよく吹けるようになりますよ。

ぜひ一度試してみてくださいね。

お手入れ時の注意点

お手入れの注意点は2つあります。

お手入れ時の注意点
  • 強い力を加えて壊さないようにする
  • 熱湯やアルコールは使用しない

強い力を加えて壊さないようにする

お手入れするときに力を入れすぎると、リコーダーを傷つけてしまう可能性があります。

傷つけに注意が必要なとき
  • ウィンドウェイやラビュームを清掃するとき
  • 頭部管と中部管を分解するとき

汚れが取れない時は、つい力が入りがちですが、汚れをふやかす等して優しく清掃するようにしましょう。

頭部管と中部管が抜けないときは、無理に引っ張らず、適切な方法で抜くようにしましょう。

熱湯やアルコールは使用しない

汚れが落ちにくいと熱湯やアルコールを使いたくなりますが、おすすめしません。

リコーダーの変形や劣化につながる恐れがあります。

ぬるま湯や中性洗剤で汚れを落とすようにしましょう。

まとめ

樹脂製リコーダーのお手入れ方法をご説明しました。

お手入れ方法
  • 演奏後にするお手入れ
    • 管内の水分除去
  • たまにすると良いお手入れ
    • ジョイント部のグリス塗布
    • トーンホールの清掃
    • ウィンドウェイの清掃
    • ラビュームのごみ取り

樹脂製リコーダーは、適切にお手入れすることで半永久的に楽しめますので、しっかりお手入れして快適なリコーダーライフを楽しみましょう。