「速いタンギングができない…どうやったらできるんだろう。」
このような疑問にお答えします。
リコーダーで色んな曲を吹いていると、速いタンギングをしなければならない曲も出てきますよね。
バロック音楽やゲーム音楽を吹いているとよくある印象です。
この記事では、速いタンギングに便利なダブルタンギングのやり方や練習方法について、ご紹介します。
- 速いタンギングのやり方
- 普通のタンギングを速くする
- ダブルタンギングを使う←おすすめ
- ダブルタンギングの練習方法
- 1つの音でダブルタンギング
- 音階や曲でダブルタンギング
- ダブルタンギングの3つのコツ
- 舌を動かしすぎない
- あごを動かさない
- メトロノームを使って練習する
ダブルタンギングができれば、演奏できる曲が増えてリコーダーがもっと楽しくなるので、ぜひ練習してみて下さいね。
速いタンギングのやり方
速いタンギングのやり方としては、大きく2つの方法があります。
- 普通のタンギングを速くする
- 「トゥトゥトゥトゥ…」
- ダブルタンギングをする
- 「トゥクトゥクトゥクトゥク…」
- トリプルタンギングをする
- 「トゥトゥクトゥトゥク…」
「トゥ」と「トゥ」の間に「ク」を挟むことによって、舌が絡まらずに速いタンギングを続けることができますよ。
普通のタンギングを速くするのはかなり大変ですが、ダブルタンギングを使えば簡単にできます。
ちなみに、クラリネットのようなリード楽器のダブルタンギングは激ムズです。私はできませんでした…。
![ヤマハのソプラノリコーダー](https://recorder.the--road.com/wp-content/uploads/2024/04/yamaha_soprano-recorder-300x158.avif)
以降では、ダブルタンギングの練習方法とコツをご紹介しますね。
ダブルタンギングの練習方法
ダブルタンギングは、次の2ステップで練習しましょう。
- 1つの音でダブルタンギング
- 音階でダブルタンギング
順番に練習することで、ダブルタンギングを使いこなせるようになりますよ。
また、普通のタンギングができていないとダブルタンギングはできません。ダブルタンギングの前に、まずは普通のタンギングを覚えましょう。
1つの音で速いタンギング
まずは1つの音でダブルタンギングをしてみましょう。
真ん中の「ド」など出しやすい音で、次の順番に行いましょう(♩=80程度)
- 4分音符(普通のタンギング)
- 「ドードードードー」
- 8分音符(普通のタンギング)
- 「ドドドドドドドド」
- 16分音符(ダブルタンギング)
- 「ドドドドドドドドドドドドドドドド…」
慣れてきたら、他の音でも練習しましょう。高い音や低い音は、けっこう難しくなりますよ。
音階などでダブルタンギング
1つの音でダブルタンギングができたら、次は音階などでダブルタンギングをしてみましょう。
音階(ドレミファソラシド)などで、次の順番で練習しましょう(テンポ:♩=80程度)。
- 4分音符(普通のタンギング)
- 「ドーレーミーファ―ソーラーシード―」
- 8分音符(普通のタンギング)
- 「ドレミファソラシド」
- 16分音符(ダブルタンギング)
- 「ドレミファソラシド…」
指とタンギングがピッタリ合わないときれいにできないので、かなり難しいですよ。
音階ではなく、曲で練習しても良いですよ。
私はチャールダーシュの16分音符のところで、ダブルタンギングと指を合わせる練習をしました。
難しすぎて最初は全然合いませんでしたが、地道に練習していると合うようになってきて、他の曲にも応用できるようになりました。
難しいですが、焦らずじっくり挑戦してみてくださいね。
ダブルタンギングの3つのコツ
ダブルタンギングの3つのコツをご説明します。
- 舌を動かしすぎない
- あごを動かさない
- メトロノームを使って練習する
舌を動かしすぎない
ダブルタンギングの1つ目のコツは、舌を動かしすぎないことです。
- タンギングの音が乱れる
- 締まりのない音色になる
- 舌が力んで疲れる
タンギングは「舌突き」と言われることもあるため、突くように舌を大きく動かすイメージを持っている方もおられるのではないでしょうか。
しかし、実際は舌を大きく動かすと演奏に良くないので、動きを小さくするようにしましょう。
- リコーダーを浅めにくわえる
- 舌を自然な状態にする(後ろに引っ込めない)
- あごが上がらないようにする
リラックスして口を閉じている時は、舌は上の歯や硬口蓋に触れていると思いますが、ほとんどその位置で「トゥクトゥク…」とダブルタンギングすればよいのです。
「リコーダーをくわえよう」とすると舌が力みがちになるので、「(リラックスしている時の口に)リコーダーを差し込む」ようなイメージでくわえると、舌の動きも小さくできますよ。
あごを動かさない
ダブルタンギングの2つ目のコツは、あごを動かさないことです。
- 音が乱れてしまう
- あごの負担が増える
タンギングの時にあごが動いてしまう人はけっこう見てきましたが、動かさない方が美しく演奏できます。
メトロノームを使って練習する
ダブルタンギングの3つ目のコツは、メトロノームを使って練習することです。
自分の感覚で「トゥクトゥク」ダブルタンギングをしていると、正確に吹いているつもりでも、微妙にリズムがずれてしまいがちです。
- 指と舌が合わなくなる
- 他の人と演奏したときに合わなくなる
- 聴いている人に違和感を持たれるかも
メトロノームに合わせて練習することで、正確に演奏できるようになってきますので、メトロノームを使うようにしましょう。
まとめ
リコーダーで速いタンギングをする方法について、ご紹介しました。
- 速いタンギングのやり方
- 普通のタンギングを速くする
- ダブルタンギングを使う←おすすめ
- ダブルタンギングの練習方法
- 1つの音でダブルタンギング
- 音階や曲でダブルタンギング
- ダブルタンギングの3つのコツ
- 舌を動かしすぎない
- あごを動かさない
- メトロノームを使って練習する
リコーダーは比較的簡単にダブルタンギングをできますので、積極的に使ってみてくださいね。
ダブルタンギングを使うことで、演奏できる曲が増えるので、リコーダーがもっと楽しくなりますよ。