「リコーダーってどうやって持つの…自分の持ち方あってる…?」
このような疑問にお答えします。
- リコーダーの持ち方
- リコーダーを持つ手順
- リコーダーの持ち方が重要な理由
リコーダーは小学校で誰もが吹いたことがあるかと思いますが、大人になると忘れちゃいますよね。
学生時代に吹奏楽サークルのメンバーにリコーダーを教えたことがありましたが、持ち方を忘れている人もちらほら…
吹奏楽で管楽器をしている人ですら忘れるので、そうでない人は忘れてしまっても無理ありません。
この記事では、リコーダーの持ち方を動画付きでご説明します。
持ち方は上達するために非常に大事な部分ですので、「なぜそうすべきなのか」やポイントも解説していきます!
持ち方を覚えて効率よく上達していきましょう!
リコーダーの持ち方
リコーダーの持ち方は、以下の写真のように持ちます。
- 右手が下で左手が上(左利き右利きは関係なし)
- 左手小指はトーンホールを押さえない
- 右手親指でリコーダーを支える
- リコーダーを強く握らない
- トーンホールの真上に指がくるようにする
- バランスのよい姿勢で立つ(座る)
右手が下・左手が上です(右利きでも左利きでも関係ありません)。
右手と左手が反対になると、低い音の運指ができなくなってしまいます。
また、リコーダーを強く握ると運指が難しくなってしまいますので、右手親指と唇でリコーダーを支えて、他の指は握らないようにしましょう。
最初は少し難しいかもしれませんが、意識していたら少しずつできるようになってきますよ。
持ち方が難しい場合は、リコーダーに指かけをつけると持ちやすくなるのでおすすめです!
両面テープで取り付けられるリコーダー指かけ。
シンプルな構造で壊れにくいです。
- リコーダーを持ちやすくなる
- 指が動かしやすくなる
- 毎回同じ場所を持てる
リコーダーを持つ手順
リコーダーを持つのは、次の5ステップで行うのがおすすめです。
- バランスのよい姿勢で立つ(座る)
- 右手でリコーダーを持つ
- 左手をリコーダーにそえる
- リコーダーを口に持っていく(口は閉じたまま)
- 口を少しだけ開けリコーダーをくわえる
「リコーダーを持つ」というと手にばかり意識がいきがちですが、実は、手以外の部分が非常に大事です!
そのため、姿勢や口についても手順に加えました。
動画も撮りましたので、文字では分かりにくい方はご覧ください。
バランスのよい姿勢で立つ(座る)
まずは、バランスのよい姿勢で立ちましょう。
座っても問題ありませんが、仰向けで寝るのはやめましょう(リコーダー内の水滴が逆流してきますので)。
バランスの良い姿勢とは?
“バランスのよい姿勢”とは、自然に体の無駄な力が抜けて、呼吸や指の動きがスムーズになるような…、そんな姿勢ですね。
- 背筋が自然に伸びている
- 猫背・反り腰・巻き肩・ストレートネックになっていない
- 無駄な力が自然と抜けている
きれいに見せるための姿勢ではないので、体育の“気をつけ”や、体操のようにアクロバティックな姿勢をする必要はありません。
自然と体の力が抜ける姿勢を目指しましょう。
バランスの良い姿勢にすると演奏能力が底上げされる
バランスの良い姿勢にすると、無駄な力が抜けて演奏能力が底上げされます。
- 音を豊かに響かせられるようになる
- 指や舌が動かしやすくなり、難しい曲を吹けるようになる
- 長時間演奏しても疲れにくくなる
より難しい曲を、より良い音色で吹けるようになるということで、非常に嬉しいメリットですよね。
私はクラリネットのレッスンで「もっと力を抜け」と言われ続けていたので、姿勢や脱力方法を研究してきました。
意外と難しいのですが、改善すると演奏能力の向上だけでなく、体の不調も改善するのでおすすめですよ。
よい姿勢で立ったら、いよいよリコーダを持ちますよ。
右手でリコーダーを持つ
まずは、右手でリコーダーを持ちましょう。
リコーダーの上から4番目の穴に右手の人差し指が当たるようにして、ふわっと持ち上げます。
リコーダーの重さは右手の親指を中心に支えて、他の指には力を入れすぎないようにしましょう。
指かけを装着すると楽に持てますよ
リコーダーは、右手の親指が当たるところに、指かけを装着すると持ちやすくなりますよ。
- リコーダーを持ちやすくなる
- 指が動かしやすくなる
- リコーダーがすべり落ちなくなる
- 毎回同じ場所を持てる
「指かけは不要」という方もいますが、指かけをつけずに力んで練習すると、悪い癖がついて下手になってしまいかねません。
両面テープで取り付けられるリコーダー指かけ。
シンプルな構造で壊れにくいです。
- リコーダーを持ちやすくなる
- 指が動かしやすくなる
- 毎回同じ場所を持てる
リコーダーに左手をそえる
次に、リコーダーに左手をそえましょう。
- リコーダーの重さは右手で支える
- 左手は握らない
左手の力が抜けて、指が動かしやすくなるので、サミングもしやすくなりますよ。
リコーダーを口に持っていく(口は閉じたまま)
両手でリコーダーを持ったら、“リコーダーを”口に持っていきましょう。
- 右手を動かしてリコーダーを口に持っていく
- 顔は動かさない
口をリコーダーに近づけてしまうと、せっかく良い姿勢にしたのが崩れて無駄になってしまいます。。。
私は口をリコーダーに近づけて構えてしまう悪い癖があったので、意識して矯正しました。
口を少しだけ開けてリコーダーを浅くくわえる
両手でリコーダーを持てたら、口を少しだけ開けて、リコーダーを浅くくわえましょう。
リコーダーを深くくわえると、音が荒くなりますし、タンギングもやりにくくなってしまいます。
浅くくわえれば十分なので、口を少しだけ開けて、その隙間にリコーダーを差し込むように構えましょう。
これでリコーダーを構えることができました!
リコーダーの持ち方が重要な理由
リコーダーの持ち方についてご説明しましたが、正直「リコーダーなんて吹けば音が出るのに何で持ち方にこだわるの?」と思われた方もおられたのではないでしょうか。
でも持ち方は意外と重要です。
- より豊かで美しい音が出るようになる
- タンギングがしやすくなる
- 指が動かしやすくなる
リコーダーの持ち方が良くなればなるほど、指や舌の力が抜け、より楽に・簡単にリコーダーを吹けるようになるからです。
持ち方が良くなるほど、気持ちよくリコーダーを吹けるようになりますので、一緒に頑張りましょう。
リコーダーで伸び悩んだときに持ち方を改善
実は、私自身が大学4回生くらいまでは、持ち方に無頓着でした。
リコーダーに顔を近づけて、姿勢は猫背気味、あごは上がった状態で吹いていました。
それでも大学内で絶賛されるくらいには上手になれたのですが、姿勢が悪いと指や舌が力んで上手く動かなくなるため、難しい曲を吹くときに困ることが出てきます…
さらに、耳が肥えて音色へのこだわりも強くなってきて、自分の音への不満が強くなりました。。。
そんな中でいろいろ試した結果たどり着いたのが、リコーダーの持ち方の改善です。
持ち方を改善した結果、よりフォーカスされた音が出せるようになったり、難しいタンギングも改善前よりできるようになりました。
よい演奏をするためには持ち方は重要ですので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
まとめ
リコーダーの持ち方についてご説明しました。
- 右手が下で左手が上(左利き右利きは関係なし)
- 左手小指はトーンホールを押さえない
- 右手親指でリコーダーを支える
- リコーダーを強く握らない
- トーンホールの真上に指がくるようにする
- バランスのよい姿勢で立つ(座る)
持ち方は意外と奥が深くて大変ですが、持ち方が改善される度にリコーダーの音色や技巧が向上するので、練習するのが楽しくなりますよ。
より良い持ち方を覚えて良い演奏ができるように、頑張っていきましょう♪