「リコーダーの音が汚い…どうやったらきれいな音が出るの?」

このような疑問にお答えします。

この記事の内容
  • リコーダーできれいな音を出す5つのコツ
  • 10秒で音をきれいにする裏ワザ

リコーダーできれいな音を出すのって、意外と難しいですよね。

私は小学生の時から人よりきれいな音を出せていましたが、それでももっときれいな音を出すために“20年以上も(笑)”日々試行錯誤を続けています。。。

そんな私が見つけた“きれいな音を出すコツ”をご紹介します!

きれいな音を出すコツ
  • きれいな音のイメージを持つ
  • 基本的な奏法を忠実に実行する
  • 音を体に響かせる
  • 美しい曲を演奏する
  • きれいな音を出しやすい楽器をつかう
  • (裏ワザ)歌声でリコーダーの音を出す

特に、10秒で音をきれいにする裏ワザの効果は絶大で、誰でも簡単に「きれいな音を出す体の使い方」ができる最強の方法だと自負していますので、ぜひ試してみてくださいね。

きれいな音を出せるようになってくると、リコーダーが楽しくて仕方なくなりますし、人前で演奏する度に「きれいな音ですね。それって何の楽器ですか?」と驚かれて気分もよくなります(笑)。

リコーダーを生涯楽しめる趣味にするためにも、少しでもきれいな音を目指しましょう!

リコーダーできれいな音を出す5つのコツ

リコーダーできれいな音を出すコツは、次の5つです。

きれいな音を出すコツ
  • きれいな音のイメージを持つ
  • 基本的な奏法を忠実に実行する
  • 音を体に響かせる
  • 美しい曲を演奏する
  • きれいな音を出しやすい楽器をつかう

これらを意識しながら日々練習することで、きれいな音を出せる頭と体を作ることができますよ。

以降でそれぞれご説明しますね。

きれいな音のイメージを持つ

リコーダーできれいな音を出すコツ1つ目は、きれいな音のイメージを持つことです。

きれいな音のイメージを持つ方法
  • きれいな音の人の演奏を聴く
  • きれいな音を言語化してみる
  • 自分の音ときれいな音を比較する

きれいな音と自分の音を比較して、改善を続けていくことで、どんどんきれいな音にすることができますよ。

きれいな音の人の演奏を聴く

まずは、きれいな音の人の演奏を聴いてみましょう。

生で聴くのが一番効果が大きいですが、難しい場合はYoutubeやCDでも大丈夫ですよ。

Youtubeにはプロのリコーダー奏者や、アマチュアでもものすごく上手い猛者がいっぱいいます。

色々聴いて「きれいだな」と思える音を探してみましょう。

私は、Youtubeで「上手すぎるリコーダー演奏」を何回も何回も聞きました(笑)。

きれいな音を言語化してみる

きれいな音の人を見つけたら、どういう風にきれいなのかを言語化してみましょう。

音を言語化する例
  • 透き通った音
  • 良く響いた音
  • 芯のある音
  • フォーカスされた音
  • やわらかい音
  • 明るい音・ダークな音など…

言葉で音を表現することでイメージが鮮明になり、自分の音と比較しやすくなりますよ。

自分の音ときれいな音を比較する

きれいな音のイメージができたら、今度は自分の音ときれいな音を比較してみましょう。

自分の音をよく聞いて、自分の音に足りない部分は何かを考えます。

普通に吹いても良いですが、録音して比較してみるのもおすすめです。

このように、きれいな音と自分の音を比較・改善していくことで、少しずつきれいな音を出せるようになってきますよ。

基本的な奏法を忠実に実行する

リコーダーできれいな音を出すコツ2つ目は、基本的な奏法を忠実に実行することです。

いくらきれいな音をイメージできていても、リコーダーの持ち方サミングのやり方などの奏法が適切でなければきれいな音を出すことはできません。

我流の奏法をしているアマチュアの私が「適切な奏法」を語るのもおこがましいですが(一応、クラリネットはプロに習っていましたので許してください…)。

次のようなことに気をつけながら、少しずつ改善していきましょう。

基本的な奏法
  • 背筋が自然に伸びたきれいな姿勢になっているか
  • 腕や指が力んでいないか
  • リコーダーをくわえる深さは適切か
  • タンギングのときに舌が動き過ぎていないか

など、、、意外と気にするべきことが多いです(クラリネットのレッスンでは、これらをめちゃくちゃ指導されました…)。

私もまだまだできていませんが、基本的な奏法を改善する度に、音色がワンランク向上していっている実感があります。

音を体に響かせる

リコーダーできれいな音を出すコツ3つ目は、音を体に響かせることです。

多くの人は、リコーダーと言うと「息を吹き込むもの」と思われているのではないでしょうか。

しかし、息を吹き込んでしまうと、荒々しい汚い音になってしまいます。

息を吹き込むのではなく「体に響かせる」ことで、豊かな響きをもった奥行きのある音を出せるようになりますよ。

音を体に響かせるコツ
  • 音を前だけでなく後ろにも飛ばすようイメージする
  • 響かせる体の部位を具体的にイメージする
  • リコーダーで音を出すのではなく、自分の声のようなイメージを持つ

私が効果を実感できた「音を響かせる方法」はこれらです。

音を前だけでなく後ろにも飛ばすようイメージする

音を前だけでなく後ろにも飛ばすようイメージすると、音がよく響いて奥行きがある音になります。

これは簡単ですが、非常に効果があります。

私は高校生のとき吹奏楽部に入っていたのですが、外部講師の指導で「音を前だけでなく後ろにも飛ばすように」と言われたことがありましたが、そのたった一言で一瞬にしてサウンドが変わったのが忘れられません。

響かせる体の部位を具体的にイメージする

“体に音を響かせる”なんて言われても、正直、何かよく分かりませんよね。。。

イメージとしては、「楽器から出る音を、一度吸い込んで体に響かせる」感じです。

このときに、体の部位を具体的にイメージするとやりやすいですよ。

響かせる体の部位と音色
  • 頭頂部
    • 明るく、フォーカスされた美しい音
  • 後頭部
    • 奥行きのある豊かな音
  • 胸郭
    • よく響いた豊かな音

響かせる部位によって、音色も変わってきますよ。

全部を上手く響かせることができればすごく豊かな音がしますが、なかなか難しいですね。

リコーダーで音を出すのではなく、自分の声のようなイメージを持つ

リコーダーで音を出すには、楽器に息を入れる必要がありますね。

しかし、楽器に息を吹き込むイメージで吹くと、“楽器任せの音”になってしまい、豊かな音は出ません。

オペラ歌手にでもなった気分で、「リコーダーを通じて自分の歌声を奏でる」ようなイメージで演奏すると、きれいな音が出るようになりますよ。

美しい曲を演奏する

リコーダーできれいな音を出すコツ4つ目は、美しい曲を演奏することです。

「美しい曲」というのは、主観でOKです。

私が演奏する曲の例
  • テレマンのアリア
  • 未来予想図
  • やすらぎの日々(クロノトリガー)など

何を吹くかはあまり深く考えておらず、その日の気分で(笑)、色んな曲を吹いていますね。

きれいな音を出しやすい楽器をつかう

リコーダーできれいな音を出すコツ5つ目は、きれいな音を出しやすい楽器をつかうことです。

私はソプラノリコーダー6本、アルトとソプラニーノリコーダーは3本ずつ持っていますが、きれいな音の出しやすさはリコーダーによって異なります。

ですので、きれいな音が出やすいリコーダーを使うことで、きれいな音を出しやすくなりますよ。

私が一番気に入っているのは、YAMAHAのソプラノリコーダーです。

高い音まで透明感のある立体感のある音がするので、気持ちよく演奏することができますよ。

10秒で音をきれいにする裏ワザ

きれいな音を出す方法をご紹介してきましたが、地道な努力が必要になるので、効果が出るまでにけっこう時間がかかってしまいます。。。

そこで、10秒で音をきれいにする裏ワザをご紹介します。

非常に簡単な方法ですが、リコーダー演奏時の軟口蓋や声帯の状態が改善され、すぐに音がきれいになる方法ですので、ぜひ試してみてくださいね。

歌声でリコーダーの音を出す

10秒で音をきれいにする裏ワザは、歌声でリコーダーの音を出すことです!

10秒で音をきれいにする裏ワザ
  • いつも通りにリコーダーを構える
  • 息を吹き込むのではなく、歌声でリコーダーの音を出す
  • リコーダーの音と声が混ざった変な音になるが、我慢して10秒くらい吹く
  • 声なしでリコーダーで音を出す

【実演動画】

最初の10秒では、リコーダーの音とは別に低い音が聞こえているかと思いますが、それが私の声です。

動画ではけっこう低い声で演奏してますが、、、高い声でも問題ありません。

なんなら、声とリコーダーの音でハモらせて遊んでもOKですよ(リコーダーソロでは、声とリコーダーでハモらせる曲もあります)。

私は「今日は良い音でないなあ…」というときに、声で音を出す練習を1分くらいすると、芯のある艶やかな良い音になることが多いです。

ぜひ試してみて下さいね。

歌声でリコーダーの音を出すと音色が改善する理由

歌声でリコーダーの音を出すと音色が改善する理由は、軟口蓋や声帯の状態が適正化されるからです。

息を吹き込む歌声で音を出す
軟口蓋が下がる軟口蓋が上がる
声帯が開く声帯が閉じる

リコーダーなどの管楽器できれいな音を出すためには、息を吹き込むときの状態ではなく、歌う時の状態がより適切なのです。

ご参考:吹奏中の声門動態ー美しい音色は狭められた声門間隙により吹奏されるー

大学3回生のときに、このことを初めて知ったときは衝撃を受けました。

私はクラリネットのプロの先生3名から習ったことがありますが、どの先生も「息を吹き込め」と言っていましたので(笑)。

でも、「息を吹き込め」と言ってお手本を吹いている時の先生の音は、正直きれいだとは思わなかったので、妙に納得しましたね。。。

はい。そういう訳で、「歌声で音を出すと音がきれいになる」というのは、一応理論的にも裏付けのある(?)方法ですので、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

リコーダーできれいな音を出す5つのコツと裏ワザをご紹介しました。

きれいな音を出すコツ
  • きれいな音のイメージを持つ
  • 基本的な奏法を忠実に実行する
  • 音を体に響かせる
  • 美しい曲を演奏する
  • きれいな音を出しやすい楽器をつかう
  • (裏ワザ)歌声でリコーダーの音を出す

きれいな音を出せると、リコーダーが本当に楽しくなりますよ。

私もまだまだですが、一緒に頑張りましょう!