「リコーダーを吹くときの姿勢ってどうしたらよいんだろう…」
このような疑問にお答えします。
- リコーダーを吹くのに良い姿勢とは?
- 私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」
リコーダーを演奏するときの姿勢は、意外と重要です。
姿勢を良くすることによって、リコーダーの演奏能力が底上げされるからです。
- 深く息を吸える
- 音を響かせやすい
- 指や舌がリラックスできる
- 体への負担が少ない
でもこれらを実現できる良い姿勢って、意外と難しいんですよね。
私は大学生のときに姿勢の重要性に気づき、10年以上も姿勢改善を考えてきました。
まだまだ満足する成果は得られていませんが、それでも姿勢を改善する度に確かな効果を実感しています。
この記事では、私の考える「良い姿勢」について書きますので、リコーダー演奏の姿勢にお悩みの方は参考にしてみてくださいね。
リコーダーを吹くのに良い姿勢とは?
リコーダーを吹くのに良い姿勢は、次のようなポイントを満たしている姿勢です。
- 背筋が自然と伸びている
- 顔は正面を向いている
- 無駄な力が抜けている
これらができていれば、楽に音が響いて指や舌も動かしやすくなりますよ。
それぞれご説明しますね。
背筋が自然と伸びている
リコーダーを吹くのに良い姿勢の1つ目のポイントは、背筋が自然と伸びていることです。
背筋を伸ばすと、さまざまなメリットがあります。
- 胸郭が広がり深く呼吸できる
- 頭の重さを支えやすくなり首が楽になる
- 腕の重さを支えやすくなり手や指の力が抜ける
- 立ち姿がカッコよくなる
私は猫背や反り腰で吹いていましたが、いつも体に不調があり、力んで演奏していました。
背筋を自然に伸ばせるようになってからは、このような不調も減り、力みも少なくなりましたよ。
体育の「気を付け」のようにピシッと背筋を伸ばすと力んでしまいますので、力まずに自然に背筋を伸ばせるように練習しましょう。
顔は正面を向いている
リコーダーを吹くのに良い姿勢の2つ目のポイントは、顔は正面を向いていることです。
顔の向きによって、顎や舌などの状態が変わります。
- 下を向く
- 顎は閉じる、気道が圧迫される、舌が上がる
- 正面を向く
- 顎や舌が自然で楽な状態
- 上を向く
- 顎が開く、舌が引っ込む
舌が引っ込むとタンギングがしにくく、気道が圧迫されると音が響きにくくなりかねません。
ということで、正面を向くのが一番バランスが良いのですが、1つ注意があります!
顔の向きは体全体の姿勢を正してから調整しましょう。
猫背やストレートネックで頭が前に出ている状態で正面を向くと、実質的に上を向いた状態になりますよね。
無駄な力が抜けている
リコーダーを吹くのに良い姿勢の3つ目のポイントは、無駄な力が抜けていることです。
普段あまり意識しないと思いますが、体って意外と力が入っているものです。
リコーダー初心者の人を見ると、特に以下のような部位が必要以上に力が入っていることが多いので、注意しましょう。
- 手首や指
- 肩や背中
- 首や舌
無駄な力を抜くことは非常に大事ですが、人から指摘してもらわないとなかなか気づけません。
(私もクラリネットのプロに習った時に、初めて力みに気づけました。)
リコーダーを吹くときに、「指は力みすぎていないだろうか」など考えて、まずは力みを認識するところから始めましょう。
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」をご紹介します。
- リコーダーを構え方を見直す
- 体の構造を勉強する
- 骨で体重を支える
- 筋肉のバランスを整える
- 普段から良い姿勢を心がける
リコーダーを構え方を見直す
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」1つ目は、リコーダーの構え方を見直すことです。
リコーダーの構える手順が悪いと、姿勢も悪くなりかねません。
以下のような手順で構えるのがおすすめですよ。
- バランスのよい姿勢で立つ(座る)
- 右手でリコーダーの下側を持つ
- 左手をリコーダーの上側にそえる
- リコーダーを口に持っていく(口は閉じたまま)
- 口を少しだけ開けリコーダーをくわえる
一番のポイントは、「リコーダーを」口に近づけるところです。
顔を動かして、口をリコーダーに近づけてしまうと頭が前に行ってしまうので、頭を支えるための首や肩の負担が増大して力んでしまいます。
体の構造を勉強する
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」2つ目は、体の構造を勉強することです。
私たちは普段なんとなく体を動かしていますが、体の動かし方は「あなたのイメージする体の構造」から大きな影響を受けています。
ですので、「正しい体の構造」をイメージすることによって、より楽に・簡単に体を動かせるようになりますよ。
- 舌は口の中にどのように入っているのか
- 肺はどこにどのように入っているのか
- 気道は首のどこを通っているのか
- 頭は背骨や首とどのように繋がっているのか
- 腕はどこに付いているのか
- 足はどこからどう生えているのか
など。。。
とは言っても、いきなり専門書のような本を読むのはおすすめしません。
予備知識もなしに細かい筋肉や骨格の本を見ても、われわれ一般人には訳がわかりませんしね。
おすすめなのは、「見るだけで体が変わる魔法のイラスト」という本です。
親しみやすいイラストで、体を動かすときのポイントとなる部位が一発でわかりますよ。
私はこの本を読んでから、肺活量が4,300ccまで増えました(高校生のときで2,800cc程度)。
骨で体重を支える
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」3つ目は、骨で体重を支えることです。
筋肉にずっと力を入れ続けるのは疲れますよね。
リコーダーを吹くために立っている(座っている)ときは、立つために使う筋肉がずっと緊張し続けています。
そのため、その緊張につられて手や指まで力んでしまったり、呼吸が浅くなってしまうんですね。
この立つときの緊張をできるだけ小さくするのに、「骨で体重を支える」意識を持つことが非常に有効です。
- 体の重心を整える
- 筋肉の力をできるだけ抜く
地面に棒を立てるときに、立てやすいように重心を整えますよね。
それと同じで、骨が自立しやすいような姿勢を見つけると、これまでより少ない筋力で立てるようになります。
骨は筋肉より硬いので、上手く骨で支えられる位置を見つければ、筋肉の力を抜いても姿勢をキープできるようになりますよ。
筋肉のバランスを整える
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」4つ目は、筋肉のバランスを整えることです。
筋肉が骨を動かしたり固定することで姿勢が作られますので、筋肉のバランスが悪いと姿勢も悪くなってしまいます。
- 筋肉が凝り固まっている
- 筋力の強さのバランスが悪い
このようにバランスが悪いと、特定の方向にばかり強く力が働くので、姿勢が悪くなってしまうんですね。
私の場合は猫背を治そうとしたら反り腰になって悩んでいたのですが、レッグレイズ(仰向けに寝て足を上げる自重筋トレ)をして下腹部を鍛えることで改善できました。
筋肉のバランスが悪いと感じている方は、改善してみてくださいね。
普段から良い姿勢を心がける
私が実践して効果があった「良い姿勢にする方法」5つ目は、普段から良い姿勢を心がけることです。
リコーダーを演奏するときだけ良い姿勢をしようと思っても難しいです。
- 筋肉のバランスが悪くなる
- 良い姿勢の感覚が分からなくなる
良い姿勢にするのはけっこう難しいので、普段から意識して習慣化するようにしましょう。
まとめ
リコーダーを演奏するときの姿勢についてご紹介しました。
- 深く息を吸える
- 音を響かせやすい
- 指や舌がリラックスできる
- 体への負担が少ない
よい姿勢にするのは簡単ではありませんが、リコーダーが上手くなれるだけでなく、体の調子も良くなるので、ぜひ取り組んでみてくださいね。