「樹脂製アルトリコーダーって種類が多くてどれがよいか分からない…」

「おすすめの樹脂製アルトリコーダーが知りたい。。。」

このような疑問にお答えします。

樹脂製アルトリコーダーはさまざまな物があり、どれを買えば良いか迷いますよね。。。

私は迷いすぎて、結局5本も買ってしまいました。。

正直「どれも同じような性能かな」と思っていたのですが、吹いてみたらどれも全然違う特徴を持っておりビックリ!

「楽器よりも吹き手が大事」と思って、楽器はあまりこだわっていなかった私ですが、「楽器も大事」と気づきました(今さら…笑)

この記事では、私が実際に吹いてみた好みで、樹脂製アルトリコーダーランキングを付けてみました。

おすすめ順に詳細な情報をご紹介いたしますので、アルトリコーダー選びの参考にしてみてくださいね。

おすすめ順位をつけた基準

おすすめアルトリコーダーの順位は、次の基準でつけました。

おすすめ順位をつけた基準
  • 様々な曲を演奏しやすいか
  • 音色・吹奏感・音程は良いか
  • 自分が持っているかどうか

様々な曲を演奏しやすいか

おすすめ順位をつけた基準の1つ目は、様々な曲を演奏しやすいかどうかです。

趣味で演奏する場合、色んな曲を演奏しますよね。

趣味で演奏する曲
  • 高い音や低い音が出る
  • ♭や♯を多用する
  • 大きい音(小さい音)を出す必要がある

様々なことができるリコーダーでないと、楽しく演奏できません。

そこで「様々な曲をストレスなく演奏できるリコーダーか?」ということを重視しました。

音色・吹奏感・音程は良いか

おすすめ順位をつけた基準の2つ目は、音色・吹奏感・音程は良いかどうかです。

様々な曲を演奏しやすくても、やっぱり音色や吹奏感が良くないと気持ちよく演奏できません。

また、音程が悪いと、他の楽器と合わなかったり、音痴に聞こえます。。。

気分よく演奏するため、音色や吹奏感・音程も考慮しました。

自分が持っているかどうか

おすすめ順位をつけた基準の3つ目は、自分が持っているかどうかです。

自分が持っていないリコーダーをおすすめするのは無責任ですよね。

そこで、実際に持っているリコーダーのみから選びました。

私のリコーダーの個体差や状態によって、評価の上振れや下振れがあるかもしれません。

おすすめ樹脂製アルトリコーダーランキング

おすすめ樹脂製アルトリコーダーランキングは、以下の通りです。

それぞれに良いところと微妙なところがあり、順位を付けるのはめちゃくちゃ悩みました。

正直、1〜3位は全部おすすめです(笑)

私は1位のヤマハ YRA-402Bをメインにしつつ、曲によってアウロス シンフォニー 509Bゼンオン G-1A ブレッサンに持ち替えていますよ。

ヤマハ YRA-402B

おすすめのアルトリコーダー第一位は、ヤマハ YRA-402Bです。

バイオマス素材の樹脂製リコーダーで、黄色い見た目もかわいいですね。

もちろん、可愛いだけではなく性能も素晴らしく、YouTubeで利用されている人も多いです。

YRA-402Bの良いところ

  • 高音から低音まで出しやすい
  • 特に高音域の出しやすさは格別!
  • 明るく絹のように滑らかな音色

ヤマハ YRA-402Bは、とにかく高音域が出しやすいです。

アルトリコーダーの高いファは、非常に出しにくい音(高いラの方がよっぽど出しやすい)なのですが、ヤマハ YRA-402Bでは超簡単に出せます。

初めてヤマハ YRA-402Bを吹いたときは、高いファのあまりの出しやすさに衝撃を受けました。

音色も明るく滑らかな音なので、初心者〜上級者の方まで気持ちよく演奏できますよ。

YRA-402Bの注意点

  • しっかり響かせるのが意外と難しい
  • 音が柔らかすぎる
  • 発音が少しもっさりしている

ヤマハ YRA-402Bは柔らかく滑らかな音がしやすい反面、しっかり鳴らすのが意外と難しいです。

ただ強い息を吹き込むとペラッペラな音になりがちなので、適切な奏法でしっかり響かせないと良い音はなりません。

まあ、どのリコーダーでもそうなのですが(笑)、ヤマハ YRA-402Bは特にシビアな気がしますね。

ただ、柔らかい「上手そうな音」は簡単に出せるので、初心者の方でも楽しめます。

楽しみながら上達していける、良い楽器ですよ。

YRA-402Bをおすすめする人

  • 明るい音が好きな人
  • 高い音を気持ちよく出したい人
  • かわいいリコーダーが欲しい人

明るく柔らかい音で、高い音まで出しやすいので、音色や高音に自信がない方にはおすすめです。

驚くほど高音が出しやすいので、苦手意識がある人はぜひ試してみてくださいね。

アウロス シンフォニー 509B

おすすめアルトリコーダー第2位は、アウロス シンフォニー 509Bです。

私が長らく愛用していたアルトリコーダーで、ホールでテレマンのソナタをピアノと合わせた時も利用しました。

非常にバランスの良いリコーダーなので、快適に演奏できますよ。

アウロス シンフォニー 509Bの良いところ

  • ダークで落ち着いた音色
  • 低音から高音まで出しやすい
  • 性能のバランスが良い

ダークで落ち着いた音色のため、ヤマハ YRA-402Bの明るい音色が合わない曲にもピッタリはまります。

私が演奏した曲だと、テレマンのソナタや未来予想図は、ヤマハ YRA-402Bよりアウロス シンフォニー 509Bが良いですね。

低音や高音・♯や♭の音もバランスよく出しやすいので、非常に扱いやすいですよ。

アウロス シンフォニー 509Bの注意点

  • バランスよく音程が低め
  • 良くも悪くもバランス型という印象

私の吹き方のせいもあるかもしれませんが、アウロス シンフォニー 509Bはバランスよく音程が低めです。

涼しめのホールでピアノ(442hz)と音程を合わせるのは、ヤマハ YRA-402Bの方が楽ですね。。

また、良くも悪くもバランス型で、尖った性能の良さはありません。

他のアルトリコーダーの尖った性能

アウロス シンフォニー 509Bをおすすめする人

  • ダークで落ち着いた音色を出したい人
  • バランスの良いリコーダーが欲しい人
  • 音程が高くて悩んでいる人

ヤマハ YRA-402Bとは音程や音色の傾向が異なるので、アウロス シンフォニー 509Bとどちらも持っておくことで、様々な曲や状況に対応しやすくなりますよ。

バランスも非常に良いので、アルトリコーダー最初の一本にも良いですね。

ゼンオン G-1A ブレッサン

おすすめアルトリコーダー第3位は、ゼンオン G-1A ブレッサンです。

バロック期に人気のあったブレッサンを樹脂製リコーダーで忠実に再現したモデルで、こだわりの設計がされています。

こだわりの設計
  • ウィンドウェイのストレート状態を解消
  • 内径の設計を再現

これらの設計のおかげか、アウロス シンフォニー 509Bヤマハ YRA-402Bとは全然違う音色と吹奏感を楽しめますよ。

高音域が出しにくいのさえなければ、おすすめ第1位でした。。

ゼンオン G-1A ブレッサンの良いところ

  • 暗めで渋カッコいい音色
  • 音の立ち上がりが格別
  • 丸くてまとまった音がする

ゼンオン G-1A ブレッサンは、暗めの渋カッコいい音がします。

各メーカーの音の暗さ

ヤマハ
暗い
明るい
アウロス
暗い
明るい
ゼンオン
暗い
明るい

音の独特の渋さは、他の樹脂製リコーダーでは味わったことがありません。

また、音の立ち上がりが格段に良く、気持ちよく演奏できますよ。

ヤマハ YRA-402Bはややもっさりした立ち上がりなのに対して、ゼンオン G-1A ブレッサンはパッパッと軽快な発音ができます。、

ゼンオン G-1A ブレッサンの注意点

  • 高音域が少し出しにくい
  • ウィンドウェイに水滴が溜まりやすい気も

ゼンオン G-1A ブレッサンは、アウロスやヤマハに比べると、高音域が少し出しにくいです。

ヤマハ YRA-402Bは適当に吹いても簡単に高音が出るのですが、ゼンオン G-1A ブレッサンはちゃんとした奏法で吹かないと出ません。

私は週末にちょっとしか吹けないこともあって奏法が不安定なので、調子が悪い時は高音が出にくいですね(完全に私が悪い…)。

また、ウィンドウェイが狭めなこともあり、水滴がたまりやすい気もします(気のせいかも)

ゼンオン G-1A ブレッサンをおすすめする人

  • ヤマハやアウロスの音色が物足りない人
  • ハッキリとした立ち上がりの音が欲しい人
  • カッコ良いリコーダーが欲しい人

ヤマハやアウロスでは味わえない「渋カッコいい」音がするので、音色に物足りなさを感じている人にはおすすめです。

音の立ち上がりの良さも格別で、タンギングを多用する曲を軽快に演奏できますよ。

ヤマハやアウロスを持っている人の「もう一本」におすすめですね。

ヤマハ YRA-28B

おすすめアルトリコーダー第4位は、ヤマハ YRA-28Bです。

私は中学生の音楽の授業で、ヤマハ YRA-28Bと出会いました。

音が素直に出て、明るく柔らかい「良い感じの音」を出せるので、初心者でも楽しく演奏できますよ。

ヤマハ YRA-28Bの良いところ

  • 初心者でも音が出しやすい
  • 柔らかい良い感じの音が出やすい
  • 高音から低音までバランス良い
  • トーンホールが見えやすいため運指の説明がしやすい
  • 樹脂製リコーダーの中でも価格が安い

初心者が適当に吹いても、良い感じの音が出しやすいのが特徴です。

価格が安く、運指も教えやすいため、教育用リコーダーとしてもピッタリ。

それでいて、低音から高音までバランスも良いので、初心者から中級者へのステップアップまでには最適ですよ。

私は受験勉強中の眠気覚ましにヤマハ YRA-28Bを吹いて、楽しく効率的に目を覚ましていました(笑)。

ヤマハ YRA-28Bの注意点

  • 音色が柔らかすぎる
  • 表現の幅(音色や音量)は狭め
  • 全体的に上位モデルより控えめな性能

ヤマハ YRA-28Bは適当に吹いても柔らかい良い感じの音がする反面、音が柔らかすぎます。

芯が控えめな音になるので、ホールで演奏するには物足りないかな…

ここまでにご紹介した樹脂製リコーダーの上位モデルと比べると、控えめな性能ではありますね。

ヤマハ YRA-28Bをおすすめする人

  • 教育用リコーダーが欲しい
  • アルトリコーダー初心者の人
  • 安いアルトリコーダーが欲しい人

教育用や初心者の方で最初の一本が欲しい方にはおすすめです。

価格が安くて入手しやすく、トーンホールを正確に塞げているかのチェックもしやすいので、上達が早くなりますよ。

ヤマハ YRA-322B

おすすめアルトリコーダー第5位は、ヤマハ YRA-322Bです。

私が初めて自分で買ったアルトリコーダーで、以前YouTubeに投稿していたときにも使っていました(このYouTubeチャンネルは現在ログインできなくなってます…泣)。

音が良く響いて音色は好きなのですが、、、くせが強くて吹きにくいんですよね。

曲によっては演奏しにくいため、おすすめ5位としていますが、私との相性や楽器の状態で吹きにくいだけかもしれません。

ヤマハ YRA-322Bの良いところ

  • パワフルでよく響いた音
  • 輪郭のハッキリした音
  • 低音から高音までよく響く

ヤマハ YRA-322Bは、私の樹脂製アルトリコーダーの中で一番よく響きます。

低音から高音までよく響いた暖かい音が出ますよ。

ヤマハ YRA-322Bを吹いたあとに他のアルトリコーダーを吹くと、響きに物足りなさを感じるほど、良く響きます。

ヤマハ YRA-322Bの注意点

  • ♭や♯の音が出しにくい
  • 音を響かせるのにパワーが必要

♭や♯が付く音になると、詰まった感じの吹奏感になり、音が出にくくなります。

また、音を響かせるのにもパワーが必要で、初心者の方には吹きにくいのではないかと思います。

ただ、これは私との吹き方との相性や、私のヤマハ YRA-322Bの状態が悪いだけかもしれません。。

ヤマハ YRA-322Bをおすすめする人

  • よく響くリコーダーが欲しい人
  • ホールでソロ演奏をする人
  • 演奏技術に自信がある人

ヤマハ YRA-322Bはよく響くので、ホールでソロ演奏をする人にはおすすめです。

ただ、出しにくい音があったりするので、それをカバーできる「技術に自信がある方」に特におすすめですよ。

まとめ

おすすめアルトリコーダーランキングをご紹介しました。

どれも良いリコーダーなのですが、特に1~3位は全ておすすめです。

様々な曲を快適に演奏できますので、ぜひ試してみてくださいね。