リコーダーを演奏していると、水が出てくることがありますよね。

リコーダーから出てくる水
  • ウィンドウェイに水滴が詰まって音が出にくい…
  • トーンホールに水滴が詰まる
  • ベルから水滴が垂れる

このような経験をされている方も多いのではないでしょうか。

私も悩まされてきた1人です…笑

わずらわしい水滴問題ですが、原因を理解して適切な対処をすれば、軽減することができます。

しっかり対策して、快適なリコーダー演奏を楽しみましょう!

リコーダーの水滴の原因

リコーダーの水滴の原因は、主に「息に含まれる水蒸気」の結露です(ウィンドウェイの場合は唾液もあり)。

リコーダーに吹き込んだ息に含まれる水蒸気が冷やされて水になって、管内の壁に付いていくんですね。

冬の窓ガラスに水滴が付くようなイメージ

ちょっとくらいなら影響はありませんが、増えてくると演奏に問題が出てきます。。。

リコーダーの水滴問題と対処方法

リコーダーの水滴問題は4つあります。

リコーダーの水滴問題
  • ウィンドウェイが詰まる
  • トーンホールが詰まる
  • ベルから水滴が出てくる
  • リコーダー本体が傷む(主に木製)

ウィンドウェイが詰まる

ウィンドウェイとは、リコーダーに吹き込んだ息の通り道です。

YRA-402Bウィンドウェイ

狭い通り道なので、水滴や唾液が詰まりがちです。

ウィンドウェイが詰まると出る不具合

  • 音がかすれる(ノイズが入る)
  • 音が出なくなる
  • 音程が上ずる

正常に音が出なくなってしまうので、演奏中の不快度高いです…。

ウィンドウェイのつまり解消方法

ウィンドウェイの詰まり解消方法は2つあります。

  • ウィンドウェイに強い息を吹き込み、水滴を吹き飛ばす
  • ウィンドウェイから強く息を吸い込み、水滴を吸い出す

やり方は簡単です。

STEP1
リコーダー頭部管の窓の部分を手で握って覆う
リコーダーの窓

この部分を手で覆うことで、強く息を吹き込んでも音が出なくなりますよ。

STEP2
リコーダーに「強く息を吹き込んで水滴を吹き飛ばす」または「強く吸いこんで水滴を吸い込む」

吹き飛ばすのと吸い込むのはどちらでもよいですが、私は吸い込むことが多いですね。

リコーダーに強い息を吹き込むと、「上手くふさげてなくて大きい音が出ないか…」と心配で…笑

トーンホールが詰まる

トーンホールとは、リコーダーに開いている穴のことです。

YRS-402B全体

リコーダーの音を変えるときに指で塞ぐ穴ですが、水滴によって塞がれる場合も…

トーンホールに水滴が詰まると

  • 意図しない音が出る
  • 指に水がついて気持ち悪い

水滴によって勝手にトーンホールが塞がれてしまうので、意図しない音が出ることがあります。

トーンホールの詰まり解消方法

トーンホールの詰まりを解消する方法は、2つあります。

  • トーンホールに口を近づけて強い息で吹き飛ばす
  • ティッシュなどで水滴を吸い取る

水滴を除去してもまたすぐに出てくる場合は、掃除棒やクリーニングスワブで管内の水滴を拭き取ると良いですよ。

ベルから水滴が出てくる

管内の結露の量が多いと、ベルから水滴が出てくることもあります。

AULOS Symphony 509BW ベル

ベルから水滴が出る問題

  • なんか気持ち悪い
  • 教科書や楽譜などが濡れるかも

うちの娘は、このベルからの水滴がめっちゃ嫌いでブチギレていました…笑

ベルからの水滴の除去方法

ベルの水滴を除去するには、掃除棒かクリーニングスワブで管内の水滴を拭き取りましょう。

掃除棒とガーゼで管内の水分を拭き取る

クリーニングスワブを管内に通して水分を拭き取る

リコーダー本体が傷む(主に木製)

主に木製リコーダーの場合ですが、水分を吸収してリコーダー本体が傷む可能性があります。

  • 膨張して割れる
  • カビや腐食
  • 柔らかくなって削れる

私の木製リコーダー(メイプル)は、水分を吸って柔らかくなったサムホールに、親指の爪を立ててサミングしていたせいで削れてしまいました。。。

ショックすぎたので、親指を立てないサミングを練習しました。

高い木製リコーダーが傷むとショックも大きいので、しっかり水滴対策しましょう。

木製リコーダーの水滴対策
  • 足の上などで人肌程度に温めてから吹く
  • 掃除棒でこまめに水滴を取り除く
  • 長時間の演奏は避ける

リコーダーの水滴問題の予防方法

水滴の対処方法はめんどくさいので、できれば予防したいですよね。

そこで、水滴の予防方法をご紹介します。

水滴の予防方法
  • 暖かい部屋で演奏する
  • 水滴問題が出にくいリコーダーを使う

暖かい部屋で演奏する

水滴がつくのは、息に含まれる水蒸気がリコーダーの管内で冷やされて水になるためです。

つまり、部屋を暖かくしてリコーダーが暖かくなれば、水滴は発生しません。

実際、真夏に30℃以上の部屋で練習したときは水滴は出ませんでした(汗はでますが…)。

暑い部屋での練習は体調が心配なので、20℃後半くらいの部屋で練習するのがおすすめですよ。

水滴問題が出にくいリコーダーを使う

水滴問題の出やすさはリコーダーによって異なります。

  • ウィンドウェイの詰まりやすさ
  • トーンホールの詰まりやすさ
  • 水滴による傷みやすさ

水滴問題が出にくいリコーダーを使うことで、対処や予防の手間や労力を減らせますよ。

私のリコーダー(20本以上)の中から、水滴の影響を受けにくいおすすめリコーダーをご紹介します!

水滴問題に強いリコーダー

水滴問題に強い樹脂製リコーダーは、次のモデルです。

ソプラノリコーダー

アルトリコーダー

いずれもAULOSのシンフォニーシリーズのものです。

水滴に強いポイント
  • ウィンドウェイが広めで詰まりにくい
    AULOS Symphony 509BW ウィンドウェイ
  • サムリングがあるためサムホールに水滴が詰まりにくい
    AULOS Symphony 509BW サムリング

水滴に強いだけでなく、演奏面でも文句なしの性能を誇る、私のおすすめリコーダーです。

木目調のモデルは少し値段が高いですが、水滴への強さはそのままに、演奏面の性能は大きく向上していますし、何よりカッコ良いのでテンションが上がりますよ(笑)

水滴でお悩みの方は、試してみてくださいね。

まとめ

リコーダーの水滴問題についてまとめました。

リコーダーの水滴問題

水滴の問題と対策

  • ウィンドウェイが詰まる
    • 水滴を吹き飛ばす
    • 水滴を吸い込む
  • トーンホールが詰まる
    • 水滴を吹き飛ばす
    • ティッシュ等で水滴を吸い取る
  • ベルから水滴が出てくる
    • 掃除棒とガーゼで水滴を拭き取る
    • クリーニングスワブで水滴を拭き取る
  • リコーダー本体が傷む(主に木製)
    • 水滴を小まめに拭き取る
    • 長時間の演奏を避ける

水滴の予防方法

  • 暖かい部屋で演奏する
  • 水滴問題に強いリコーダーを使う

リコーダーの仕組み上避けることは難しいですが、うまく対応してリコーダー演奏を楽しみましょう。