リコーダーを演奏していると、水が出てくることがありますよね。
- ウィンドウェイに水滴が詰まって音が出にくい…
- トーンホールに水滴が詰まる
- ベルから水滴が垂れる
このような経験をされている方も多いのではないでしょうか。
私も悩まされてきた1人です…笑
わずらわしい水滴問題ですが、原因を理解して適切な対処をすれば、軽減することができます。
しっかり対策して、快適なリコーダー演奏を楽しみましょう!
リコーダーの水滴の原因
リコーダーの水滴の原因は、主に「息に含まれる水蒸気」の結露です(ウィンドウェイの場合は唾液もあり)。
リコーダーに吹き込んだ息に含まれる水蒸気が冷やされて水になって、管内の壁に付いていくんですね。
冬の窓ガラスに水滴が付くようなイメージ
ちょっとくらいなら影響はありませんが、増えてくると演奏に問題が出てきます。。。
リコーダーの水滴問題と対処方法
リコーダーの水滴問題は4つあります。
- ウィンドウェイが詰まる
- トーンホールが詰まる
- ベルから水滴が出てくる
- リコーダー本体が傷む(主に木製)
ウィンドウェイが詰まる
ウィンドウェイとは、リコーダーに吹き込んだ息の通り道です。

狭い通り道なので、水滴や唾液が詰まりがちです。
ウィンドウェイが詰まると出る不具合
- 音がかすれる(ノイズが入る)
- 音が出なくなる
- 音程が上ずる
正常に音が出なくなってしまうので、演奏中の不快度高いです…。
ウィンドウェイのつまり解消方法
ウィンドウェイの詰まり解消方法は2つあります。
- ウィンドウェイに強い息を吹き込み、水滴を吹き飛ばす
- ウィンドウェイから強く息を吸い込み、水滴を吸い出す
やり方は簡単です。

この部分を手で覆うことで、強く息を吹き込んでも音が出なくなりますよ。
吹き飛ばすのと吸い込むのはどちらでもよいですが、私は吸い込むことが多いですね。
リコーダーに強い息を吹き込むと、「上手くふさげてなくて大きい音が出ないか…」と心配で…笑
トーンホールが詰まる
トーンホールとは、リコーダーに開いている穴のことです。

リコーダーの音を変えるときに指で塞ぐ穴ですが、水滴によって塞がれる場合も…
トーンホールに水滴が詰まると
- 意図しない音が出る
- 指に水がついて気持ち悪い
水滴によって勝手にトーンホールが塞がれてしまうので、意図しない音が出ることがあります。
トーンホールの詰まり解消方法
トーンホールの詰まりを解消する方法は、2つあります。
- トーンホールに口を近づけて強い息で吹き飛ばす
- ティッシュなどで水滴を吸い取る
水滴を除去してもまたすぐに出てくる場合は、掃除棒やクリーニングスワブで管内の水滴を拭き取ると良いですよ。
ベルから水滴が出てくる
管内の結露の量が多いと、ベルから水滴が出てくることもあります。

ベルから水滴が出る問題
- なんか気持ち悪い
- 教科書や楽譜などが濡れるかも
うちの娘は、このベルからの水滴がめっちゃ嫌いでブチギレていました…笑
ベルからの水滴の除去方法
ベルの水滴を除去するには、掃除棒かクリーニングスワブで管内の水滴を拭き取りましょう。
掃除棒とガーゼで管内の水分を拭き取る

クリーニングスワブを管内に通して水分を拭き取る

リコーダー本体が傷む(主に木製)
主に木製リコーダーの場合ですが、水分を吸収してリコーダー本体が傷む可能性があります。
- 膨張して割れる
- カビや腐食
- 柔らかくなって削れる
私の木製リコーダー(メイプル)は、水分を吸って柔らかくなったサムホールに、親指の爪を立ててサミングしていたせいで削れてしまいました。。。
ショックすぎたので、親指を立てないサミングを練習しました。
高い木製リコーダーが傷むとショックも大きいので、しっかり水滴対策しましょう。
- 足の上などで人肌程度に温めてから吹く
- 掃除棒でこまめに水滴を取り除く
- 長時間の演奏は避ける
リコーダーの水滴問題の予防方法
水滴の対処方法はめんどくさいので、できれば予防したいですよね。
そこで、水滴の予防方法をご紹介します。
- 暖かい部屋で演奏する
- 水滴問題が出にくいリコーダーを使う
暖かい部屋で演奏する
水滴がつくのは、息に含まれる水蒸気がリコーダーの管内で冷やされて水になるためです。
つまり、部屋を暖かくしてリコーダーが暖かくなれば、水滴は発生しません。
実際、真夏に30℃以上の部屋で練習したときは水滴は出ませんでした(汗はでますが…)。
暑い部屋での練習は体調が心配なので、20℃後半くらいの部屋で練習するのがおすすめですよ。
水滴問題が出にくいリコーダーを使う
水滴問題の出やすさはリコーダーによって異なります。
- ウィンドウェイの詰まりやすさ
- トーンホールの詰まりやすさ
- 水滴による傷みやすさ
水滴問題が出にくいリコーダーを使うことで、対処や予防の手間や労力を減らせますよ。
私のリコーダー(20本以上)の中から、水滴の影響を受けにくいおすすめリコーダーをご紹介します!
水滴問題に強いリコーダー
水滴問題に強い樹脂製リコーダーは、次のモデルです。
ソプラノリコーダー
アルトリコーダー
いずれもAULOSのシンフォニーシリーズのものです。
- ウィンドウェイが広めで詰まりにくい
- サムリングがあるためサムホールに水滴が詰まりにくい
水滴に強いだけでなく、演奏面でも文句なしの性能を誇る、私のおすすめリコーダーです。
木目調のモデルは少し値段が高いですが、水滴への強さはそのままに、演奏面の性能は大きく向上していますし、何よりカッコ良いのでテンションが上がりますよ(笑)
水滴でお悩みの方は、試してみてくださいね。
まとめ
リコーダーの水滴問題についてまとめました。
水滴の問題と対策
- ウィンドウェイが詰まる
- 水滴を吹き飛ばす
- 水滴を吸い込む
- トーンホールが詰まる
- 水滴を吹き飛ばす
- ティッシュ等で水滴を吸い取る
- ベルから水滴が出てくる
- 掃除棒とガーゼで水滴を拭き取る
- クリーニングスワブで水滴を拭き取る
- リコーダー本体が傷む(主に木製)
- 水滴を小まめに拭き取る
- 長時間の演奏を避ける
水滴の予防方法
- 暖かい部屋で演奏する
- 水滴問題に強いリコーダーを使う
リコーダーの仕組み上避けることは難しいですが、うまく対応してリコーダー演奏を楽しみましょう。