「リコーダーに吹き込む息の強さはどれくらいが良いのかな…」
このような悩みにお答えします。
- 適切な息の強さの確認方法
- 息の強さを適切にする練習方法
- 息の強さの注意点
リコーダーを吹く時の息の強さって、よく分かりませんよね。
「息が強すぎる!」とか「息が弱すぎる!」なんて言われても、目に見えないので分かりません(笑)。
そこで、適切な息の強さを判断する方法をご紹介します。
- 音色は悪くないか
- 音が荒々しい→息を弱める
- 音が弱々しい→息を強める
- 音が裏返ってしまう→息を弱める
- 音程は悪くないか
- 音程が高い→息を弱める
- 音程が低い→息を強める
- 音量は適切か
- 音が大きすぎる→息を優しく
- 音が小さすぎる→息を強くする
これらが全て悪くなければ、適切な息の強さだと言って良いでしょう。
適切な息の強さで吹くことで音色も音程もよくなり、リコーダーが上手くなれますので、ぜひ練習してみてくださいね。
適切な息の強さの確認方法
適切な息の強さは、音で確認しましょう。
- 音色は悪くないか
- 音が荒々しい→息を弱める
- 音が弱々しい→息を強める
- 音が裏返ってしまう→息を弱める
- 音程は悪くないか
- 音程が高い→息を弱める
- 音程が低い→息を強める
- 音量は適切か
- 音が大きすぎる→息を優しく
- 音が小さすぎる→息を強くする
これらの条件が全てよければ、適切な息の強さであると言えるでしょう。
要は「結果(音)が全て」ということですね。
以降でそれぞれご説明しますね。
音色は悪くないか
適切な息の強さの確認方法1つ目は、音色が悪くないかです。
- 音が荒々しい
- 音が弱々しい
- 音が裏返ってしまう
音が悪い場合は、良い音になるように息の強さを調整してみましょう。
適切な強さの息だと、張りのあるよく響いた音がしますよ。
ただ、音色作りには、息の強さ以外にも重要な要因があります。
ですので、あまり息の強さにはこだわらずに「だいたい良い音」がしてれば「OK」としましょう。
「音が裏返ってしまう」原因と対策方法は、次の記事でご紹介していますよ。
音程は悪くないか
適切な息の強さの確認方法2つ目は、音程は悪くないかどうかです。
リコーダーは息の強さによって音程が変わります。
- 強い息→音程が高くなる
- 弱い息→音程が低くなる
自分の耳やチューナーで音程を確認して、適切な息の強さを調整しましょう。
ただ、音程も息の強さ以外の影響を受けますので、だいたい適切な音程が出ていれば「OK」としましょう。
音量は適切か
適切な息の強さの確認方法3つ目は、音量は適切かどうかです。
演奏している曲に適した音量だったら「OK」です。
もし、適切ではない場合は、次のように調整しましょう。
- 音が大きすぎる→息を優しく
- 音が小さすぎる→息を強くする
とは言っても、リコーダーはそれほど音量のレンジは大きくないので、音色や音程が損なわれない程度にとどめましょう。
息の強さを適切にするための練習方法
息の強さを適切にするための練習方法を2つご紹介します。
- 歌声でリコーダーの音を出す
- チューナーを見て音程を合わせる
このような練習で息の強さを適正化することができますよ。
歌声でリコーダーの音を出す
息の強さを適切にするための練習方法1つ目は、歌声でリコーダーの音を出すことです。
リコーダーで音を出すには、息を吹き込まないといけませんが、初心者の方は「息を吹き込むこと」に意識がいきすぎる傾向が。。。
かすれた・荒々しい・奥行きのない音の方は、だいたい息が強すぎますね。
それを改善する方法が、歌声でリコーダーの音を出す練習です!
- いつも通りにリコーダーを構える
- 息を吹き込むのではなく、歌声でリコーダーの音を出す
- リコーダーの音と声が混ざった変な音になるが、我慢して10秒くらい吹く
- 声なしでリコーダーで音を出す
この練習をすると、声帯や軟口蓋などの状態が改善されて、息の強さも適正化されます。
声帯が「強すぎる息のブレーキ」となってくれるイメージですね。
非常に簡単にできて効果も大きい練習方法ですので、ぜひやってみてくださいね。
チューナーを見て音程を合わせる
息の強さを適切にするための練習方法2つ目は、チューナーを見て音程を合わせることです。
チューナーとは、楽器の音程を測定する機器のこと
チューナーを見て音程を合わせる練習は、次のように行います。
- 部屋の温度を適温(20℃台)にする
- リコーダーを数分吹いて楽器本体を温める
- チューナーを見ながら色々な音を吹き、正しい音程になるよう息の強さを調整する
適切な音程になる息の強さを体で覚えましょう。
リコーダーの音程は、息の強さだけではなく温度などにも影響されるので、暑すぎず寒すぎない適温の部屋で練習するのがポイントです。
また、息の強さを適正化しただけではきれいな音は出ないので、歌声でリコーダーの音を出す練習と合わせて行いましょう。
息の強さの注意点
リコーダーの息の強さについての注意点をご説明します。
- 適切な息の強さは条件によって変わる
- 音色は息の強さだけでは決まらない
適切な息の強さは条件によって変わる
息の強さについての注意点1つ目は、適切な息の強さは条件によって変わることです。
- リコーダーの種類や材質など
- 出したい音域
- その他の要因(舌や軟口蓋の状態など)
これらの要因が複合的に絡んでくるので「適切な息の強さ」は、意外とややこしいのですね。
リコーダーによって異なる
適切な息の強さは、リコーダーによって異なります。
- リコーダーの種類(ソプラニーノ・ソプラノ・アルトなど)
- ソプラニーノ:細く強めの息
- テナー:太く温かい息
- リコーダーの材質(木や樹脂など)
- 樹脂製の方がやや軽めの息で鳴るイメージ
私の主観ですが、このようなイメージですね。
リコーダーによって息の強さが微妙に変わるので、それとなく意識しましょう。
音域によって異なる
適切な息の強さは、音域によっても異なります。
- 高い音:細く強めの息
- 低い音:太く温かい息
出したい音域によって、息の強さを微調整しましょう。
舌の状態によって異なる
適切な息の強さは、舌の状態によっても変わってきます。
舌の形で息の出口を狭めることで、息の強さが変わるのです。
ホースから出る水をイメージしてください。
水の勢いを強くするには次の2つの方法がありますよね。
- ホースに流す水の量を強くする
- ホースの出口を狭める
実は、リコーダーの場合でも同じで、舌の形で息の強さを調整できますよ。
息をもっと強くしたいという場合は、強い息を吹き込むだけでなく、舌の形で息の出口を狭めることも試すようにしましょう。
音色は息の強さだけでは決まらない
息の強さについての注意点2つ目、音色は息の強さだけでは決まらないことです。
息の強さが適切になると、音色は良くなりますが、まだまだ十分ではありません。
音色は息の強さ以外の要因によって影響を受けるので、「息の強さはOKだけど音は汚い」人もこれまでに見てきました。
- 舌や軟口蓋・声帯などの状態
- 音の響かせ方
- 理想の音色のイメージ
息の強さは“良い音を出すための最低条件”みたいなものですね。
まとめ
リコーダーを吹く息の強さについてご紹介しました。
- 音色は悪くないか
- 音が荒々しい→息を弱める
- 音が弱々しい→息を強める
- 音が裏返ってしまう→息を弱める
- 音程は悪くないか
- 音程が高い→息を弱める
- 音程が低い→息を強める
- 音量は適切か
- 音が大きすぎる→息を優しく
- 音が小さすぎる→息を強くする
正直、私は「息の強さを気にするのは無駄」と思っていたのですが(笑)、記事を書くために真面目に考えると色々発見がありました。
リコーダーって奥が深いですね。
息の強さで演奏を改善できる部分はありますので、意識して練習するようにしましょう!