「木製リコーダーを買ってみたいけど、実際どうなんだろう?リアルな意見を知りたい。」
このような悩みにお答えします。
木製リコーダーは値段が高いので、「本当に買うのが良いのだろうか」悩みますよね。
私もすごく悩んで買って、結果、、、少し後悔している部分もあります(笑)。
- それほど上手くはなれない(笑)
- サムホールが削れやすい
- 長時間演奏できない
- 指かけがないので持ちにくい
- 値段が高い
この記事では、私が木製リコーダーを買って後悔したことを正直に書きますので、
- 木製リコーダーのデメリットを知りたい方
- 木製リコーダーを買いたい方
は参考にしてみて下さいね。
木製リコーダーを買って後悔したこと5選
私が木製リコーダーを買って後悔していることは、次の5つです。
- それほど上手くはなれない(笑)
- サムホールが削れやすい
- 長時間演奏できない
- 指かけがないので持ちにくい
- 値段が高い
それぞれご説明しますね。
それほど上手くはなれない(笑)
木製リコーダーを買って後悔していること1つ目は、木製リコーダーを使ってもそれほど上手くはなれないことです(笑)。
木製リコーダーを買う前は、「木の楽器で吹いたらめっちゃ良い音するんだろうな」とウッキウキでした。
しかし、実際に吹いてみた印象は…
「確かに良い音はするけど、実力相応の音だよね」という感じでした(まあ当たり前ですが…)。
以下は樹脂製と木製の参考演奏動画ですが、正直そんなに変わりませんね(アウロスやヤマハの樹脂製リコーダーの性能が良すぎる…)。
私がリコーダー初心者の方に樹脂製リコーダーをおすすめしているのは、主にこのことが理由です。
サムホールが削れやすい
木製リコーダーを買って後悔していること2つ目は、サムホールが削れやすいことです。
次のような条件が揃うと、サムホールが削れてしまうので、注意しましょう。
- サミングのとき爪を立てている
- 柔らかい木材(メープル等)の楽器を使っている
- 長時間演奏してリコーダー本体が水を吸収して柔らかくなっている
私は木製リコーダーを使い始めた当初に、この全てをやらかして、見事に削れてしまいました!
削れによる演奏への影響は特に感じていませんが、数万円もするリコーダーに傷が…。
ショックすぎて、爪を立てないサミングを練習して、サムホールに優しい奏法を身につけました(笑)。
長時間演奏できない
木製リコーダーを買って後悔していること3つ目は、長時間演奏できないことです。
木の材質にもよりますが、木製リコーダーは長時間演奏すると楽器の状態が悪くなる場合があります。
楽器の状態が悪くなるとは?
木製リコーダーは、演奏中の息に含まれる水分を吸収してしまいます。
そのため、長時間吹くと次のような不具合が出る場合も…
- 楽器が変形してしまう…
- 楽器が割れてしまう…
私は本番中にリコーダーが変形して、大失敗をしました(笑)。
ソロリサイタルで大惨事に…
以前、2時間のソロリサイタル(なんと有料)を依頼されたことがあります。
「自分のようなど素人が有料演奏だなんて恐れ多い…」と思いながらも、本番に向けて精一杯練習しました。
そして迎えた本番当日、リハーサルでは絶好調で「本番も成功するだろう」、そう思っていました。
しかし、本番が始まると、いつもは外さないような音を外しまくります(笑)。
「何でこんなに音を外してしまうんだろう…」と思いながらも原因が分からず、最後の曲(チャールダーシュ)まで来ました。
「ボロボロだったな…」と、ふと楽器を見ると…
サムホールが膨張していることに気づきました!
いつも通りにサミングすると、適切な隙間ができなくて音を外していたという訳です。
いつもよりサミングの隙間を大きくすることを意識したことで、最後の曲だけはまともに演奏できましたが、トラウマですね(笑)。
木製リコーダーの管理方法
私のような失敗をしないためにも、木製リコーダーは次のような管理をしましょう。
- 購入後はゆっくり慣らす
- 演奏後は管内の水滴を拭き取る
- 長時間の演奏は避ける
私も1と2はしていたのですが、3は油断していました。
慣らしたあとでも長時間演奏すると膨張してしまうので、注意するようにしましょう!
指かけがないので持ちにくい
木製リコーダーを買って後悔していること4つ目は、指かけがないので持ちにくいことです。
アウロスやヤマハの樹脂製リコーダーには、指かけが付属品でついていますが、木製リコーダーには基本的に付いていません。
私は樹脂製リコーダーには指かけを付けていたので、指かけがないのは吹きにくかったですね。
指かけなしに慣れることも考えましたが、木製リコーダーにもヤマハの指かけを装着しました。
ヤマハの指かけは、汎用性が高くて頑丈なのでおすすめですよ!
リコーダーを持ちにくい方はぜひ付けてみてくださいね。
両面テープで取り付けられるリコーダー指かけ。
シンプルな構造で壊れにくいです。
- リコーダーを持ちやすくなる
- 指が動かしやすくなる
- 毎回同じ場所を持てる
値段が高い
木製リコーダーを買って後悔していること5つ目は、値段が高いことです。
メーカーや材質などにもよりますが、木製リコーダーの値段はそれなりに高額です。
私が購入したリコーダーは、3万円ほどしました。。。
もちろん、値段が高いだけあって音色や音量・吹奏感などは樹脂製よりも優れているのですが、、、
「趣味で楽しむには、安い樹脂製で十分では?」と言うのが、正直な感想です。
ヤマハやアウロスの樹脂製リコーダーは木製リコーダーの10分の1以下の値段ですが、本当に性能が良くて、十分楽しめるんですよね。
後悔しない木製リコーダーの買い方
木製リコーダーを買って後悔したことを書いてきましたが、木製リコーダーは良い物です。
樹脂製リコーダーよりも音楽的な性能は高いので、ちゃんと理解して買えば“一生ものの相棒”になってくれるはず…!
そこで、後悔しない木製リコーダーの買い方をご紹介します!
- 木の特性をよく理解して買う
- 実店舗で試奏してから買う
- 樹脂製である程度上手くなってから買う
木の特性をよく理解して買う
後悔しない木製リコーダーの買い方1つ目は、木の特性をよく理解して買うことです。
木製リコーダーは色んな材質のものがあり、それぞれに特徴がありますので、これらの特徴を理解して買うようにしましょう。
木材の見た目や特徴について、詳しくはヤマハの公式ページなどをご覧ください。
》リコーダーのできるまで:木製リコーダー
実店舗で試奏してから買う
後悔しない木製リコーダーの買い方2つ目は、実店舗で試奏してから買うことです。
木製リコーダーは、実際に演奏してみないと分からないことが色々あります。
- 音色の違い
- 吹奏感の違い
- 音程の違い
- 手触りの違い
- 楽器の個体差
これらの違いは、実際に楽器を手に取って吹いてみないと分かりません。
Amazonで買うのが楽ですが、木製リコーダーは、実店舗で試奏して買う方がおすすめですよ。
(樹脂製リコーダーは、個体差も少ないのでAmazonで買いましょう。)
私は大手楽器店のリコーダーフェアに行って、試奏しまくりました。
2桁万円のボックスウッド製のソプラノリコーダーが一番好みでしたが、当時フリーターだったので、メープルのソプラノリコーダーをAmazonで買いました(笑)。
ある程度上手くなってから買う
後悔しない木製リコーダーの買い方3つ目は、ある程度上手くなってから買うことです。
木製リコーダーには色んな選択軸があり、しかも値段も高額。。。
- どのメーカーにするか?
- どの材質にするか?
- どのモデルにするか?
- どの個体にするか?
これらを判断するには、安定した技術と違いの分かる耳が必要です。
私の場合は、技術が不安定なので、仮に音が違っても、楽器の問題なのか調子の問題なのかが、正しく判断できません。
初心者の方は、私以上に不安定かと思います。
樹脂製リコーダーである程度上手くなって、技術も耳もできてから木製リコーダーを買うのがおすすめですよ。
選定品を活用するのもおすすめ
良い木製リコーダーを自分で選べる自身がない人は、プロやリコーダーの先生の「選定品」を買うのもおすすめです。
上手い人は「同じモデルの個体差」まで判断して選定できるので、選定品を買うことで良い楽器を手にできる可能性が上がりますよ。
私はクラリネットのマウスピースや楽器本体を買う時、自分では良い物を選べる自信がなかったので、プロのクラリネット奏者の選定品を買っていました。
選定品は、自分がなんとなく選んだものよりも、音色や吹奏感が優れていた、と感じています。
木製リコーダーを買いたい方は、材質やモデルまでは自分で決めて、そのモデルの選定品を買うのもおすすめですよ。
まとめ
私が木製リコーダーを買って後悔したことをご紹介しました。
- それほど上手くはなれない(笑)
- サムホールが削れやすい
- 長時間演奏できない
- 指かけがないので持ちにくい
- 値段が高い
後悔していることは確かにありますが、木製リコーダーにしかない魅力ももちろんあり、私も木製リコーダーを気に入っています。
初心者の方には、まずは樹脂製リコーダーで始めることをおすすめしていますが、木製リコーダーにもぜひ挑戦してみてくださいね。