「ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンを利用した感想ってどんなかんじ?使った人の感想を知りたい」
実際に購入した私が、詳細にご紹介します。
- G-1Aブレッサンの概要
- 使ってみた感想
- 良いところ、注意点
- おすすめする人
私は樹脂製アルトリコーダーを6本持っていますが、ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンは音色が私好みのリコーダーです。
- 音の立ち上がりが良い
- 他の樹脂製リコーダーでは味わえない渋い音色
- 丸くてよくまとまる音
- 高い音が少し出しにくい
なかなか満足いく樹脂製アルトリコーダーに出会えず迷走していましたが、ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンはめっちゃ良い!
渋い音色と音の立ち上がりの良さがたまりません。
参考演奏)
早朝に記事を書いていますが、早く吹きたくて禁断症状が出そう…w
この記事では、そんなゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンをより詳しくご紹介しますので、ぜひ見てみてくださいね。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの概要

ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの概要は、以下の通りです。
- メーカー:ゼンオン
- 種類:アルトリコーダー
- モデル:G-1A
- バロック式
- アーチ型ウィンドウェイ
- 素材:樹脂製
- 価格3~4,000円ほど
ゼンオンの樹脂製リコーダーです。
「バロック期最高の名器ブレッサンを樹脂製リコーダーで忠実に再現したモデル」ということで、随所にこだわりの設計が施されています。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの特徴
- 内径へのこだわり
- 単純に両端を直線で結んだ形状ではない
- 細かな変化を伴い構成
- 半音階を含め正しい音程を出せる
- ウィンドウェイへのこだわり
- まっすぐではないウィンドウェイ
- バロック期の木製リコーダーのウィンドウェイを再現
- 発音性能が向上
実際に演奏してみて、発音性能の高さを実感することができました。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの写真
ウィンドウェイ

サムホール

マーク

ベル

中部管トーンホール

ウィンドウェイやサムホールなど、随所へのこだわりが感じられますね。
マークや光沢を押さえた黒の見た目もカッコ良いです。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンを使ってみた感想
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンを実際に使ってみた感想をまとめました。
総合評価
- 音色
- 暗めで渋い音色
- 音がまとまりやすい
- 音程
- 全体的に安定した音程
- 吹奏感
- 音の立ち上がりがよい
- 素直に音が出る
- ウィンドウェイに水滴が詰まりやすい
- デザイン
- 光沢が抑えられていてかっこいい
- 持ちやすさ
- 軽くて持ちやすい
- 左手トーンホールの間隔が少し狭いので運指しやすい
総論として、めちゃくちゃよい楽器ですね。
渋い音色と反応の良さは、他の樹脂製リコーダーでは味わえません。
ウィンドウェイに水滴が詰まりやすいのが欠点ですが、適切な室温で演奏すれば問題ないかもしれません(私は真冬の14℃の部屋で演奏…笑)。
音色はすごく好きなんですが、ステージは涼しすぎることも多いので、本番で使うのは少し怖いですね。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの良いところ
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの良いところは、次の3点です。
- 暗めで渋い音がする
- 音の立ち上がりが非常に良く超快適
- 低音〜高音までバランスが良い
暗めで渋い音がする
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの音色は、暗めで木製リコーダーのように渋い音がします。
- ヤマハ:明るく透き通った音
- アウロス:暗い艶やかな音
- ゼンオン:暗めで渋い音
好みの問題はあると思いますが、ゼンオンはちょうど良い感じに暗くて、心地よい音がします。
音の質感も“やや渋い”感じで、カッコよいですね。
樹脂製リコーダーを集めてきた私ですが、この良い感じの渋さは初めて味わいました。
音の立ち上がりが非常に良く超快適
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの音の立ち上がりの良さは、超快適です。
タンギングをすると、音がスパッスパッと立ち上がって行くのが、気持ちよすぎます。
元々クラリネット吹きだった私は、そもそもリコーダーで音の立ち上がりを気にしたことがありませんでした。
リコーダーって、クラリネットに比べると圧倒的に音の立ち上がりが良いので、不満に思うことがなかったんですよね。
でも、ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンを吹いてからは、「リコーダーによって音の立ち上がりがこんなにも違うのか…」と衝撃を受け、気にするようになりました(今更…笑)。
ウィンドウェイの形状のこだわりのおかげなんでしょうかね。とにかく、超快適ですよ。
低音〜高音までバランスが良い
各音域の音色や吹奏感のバランスがよく、非常に演奏しやすいです。
♭や♯が付く音でも詰まった感じにならずに、気持ちよく演奏することができます。
高音域のツボが、ヤマハのリコーダーとは若干異なる感じがしますが、吹き方でカバーできる範囲ですね。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの注意点
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの注意点は、次の2つです。
- ウィンドウェイに水滴が詰まりやすい
- 水滴が詰まると高音域が出しにくい
ウィンドウェイに水滴が詰まりやすい
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンは、ウィンドウェイに水滴が溜まりやすいです。
私の樹脂製アルトリコーダーで、水滴の詰まりにくさを比べると、表の通りです。
モデル | 詰まりにくさ |
---|---|
ヤマハ YRA-402B | |
アウロス シンフォニー 509B | |
ゼンオン G-1A ブレッサン |
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンが圧倒的に水滴が詰まりやすい印象…。
水滴が溜まると音がかすれてきて、特に高音域が出しにくくなります。
たぶん暖かい部屋で演奏すれば問題はないのでしょうが、演奏会場は冷蔵がききすぎていることもよくあるので、少し不安ですね。。。
水滴が詰まると高音域が出しにくい
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンの注意点は、水滴が詰まると高音域が出しにくいことです。
少し水滴が詰まるだけでも「ジー…」というノイズが入るようになり、高音域は特に出しにくくなります。
AULOS アルトリコーダー シンフォニー 509Bやヤマハ アルトリコーダー YRA-402Bの方が、水滴が詰まりにくい上に、詰まっても演奏しやすいので、安心感はありますね。
高音を簡単に出したい場合は、ヤマハのYRA-402Bを利用する方がおすすめですよ。
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンをおすすめする人
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンをおすすめするのは、次のような方です。
- 暗めの音が好きな人
- 丸くてまとまった音を出したい人
- 安価で高性能のアルトリコーダーが欲しい人
暗めの音が好きな人
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンは、暗めの音が出せます。
ヤマハでは明るすぎるし、アウロスでは暗すぎるという場合にはピッタリです。
曲によっては暗めの音が合うことも多いので、曲調に合わせて持ち替えるために、一本持っておくと便利ですよ。
丸くてまとまった音を出したい人
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンは、音がまとまりやすいです。
他の樹脂製リコーダーに比べて“丸い音”を出しやすいので、丸い音を出したい人にはおすすめですよ。
安価で高性能のアルトリコーダーが欲しい人
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンは、木製リコーダーに比べてはるかに値段が安いです。
それでいて木製リコーダーのように丸い音がしますので、本当に楽しく演奏できますよ。
まとめ
ゼンオン アルトリコーダー G-1A ブレッサンを利用した感想をご紹介しました。
総合評価
- 音色
- 暗めで渋い音色
- 音がまとまりやすい
- 音程
- 全体的に安定した音程
- 吹奏感
- 音の立ち上がりがよい
- 素直に音が出る
- ウィンドウェイに水滴が詰まりやすい
- デザイン
- 光沢が抑えられていてかっこいい
- 持ちやすさ
- 軽くて持ちやすい
- 左手トーンホールの間隔が少し狭いので運指しやすい
音色もよくて見た目もカッコいいので、ソロ演奏をする方にはおすすめですよ。